私は、若い頃会社で、「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!」のようなニュアンスの言葉を上司から言われた記憶がある。それで若い頃にかなり頑張った。それこそお昼ご飯を食べないで仕事したり、トイレに頻繁に行かないように、朝トイレにきちんと行って、朝一番から会社の仕事に着手できるようにする。夜遅くまで、粘り強く仕事に取り組むなど本当に滅私奉公というぐらい仕事に取り組んでいた。

若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!というようなニュアンスで、上司が言っていたこと


おそらく10年以上昔のことで、いまいち思い出すのは難しいのだが、確か、「若いうちは、大量の仕事や、力仕事、夜遅くまで働くなど無理がきくが、年齢を重ねてくるとそういった過重労働はできなくなってくるんだ。」という話や、「俺もう若くないから、若い子に任せるよ。」というような話をしていたと記憶している。今考えると自分に都合が良いことを言っていただけなんだなと感じる。だって、これらの言葉は、「俺(上司)はもう年よりだから、若い人が働くのが当たり前なんだ。」という都合が良いことを言っているに過ぎなかったんだなと今は、思う。諺(ことわざ)か何か知らないが「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ」というのは、結局、お年寄りが自分の都合が良いように、若い人を働かせるために使われてしまう場合が多いように感じるのだ。

若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!は、会社員、企業に勤めている人にとって人生戦略として正しいのか?


「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!」というはのは、若いうちに頑張って仕事に取り組めば、その後年を取ってから、見返りがあるという風に、私は捉えている。会社、企業というものは、その場、その場のトップの判断の都合で、優遇されるか?冷遇されるか?が決まる。もちろん企業のトップも時の流れで変わるだろう。よって、「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!」ということを会社員(従業員)として実行してもその見返りが10年後に確約などされていない。もちろんどんなに成果を上げようと他の人間の5~10倍のアウトプットを上げたとしても見返りがない可能性があるのだ。これは、もはや運と言っても差し支えないレベルなのである。むしろ若いうちに全く頑張らなかった人間が、上司のお気に入りであるという理由で、リターン(見返り)を得ることだってあるのである。

私個人のことで言えば、「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!」みたいなことを本当に体現する程、仕事を頑張ったが、結局、リターン(見返り)はなかった。私にとってのリターン(見返り)は、昇進・昇格または、部署移動などで新たな仕事にチャレンジ(挑戦)することであったが、その望みが叶えられることは結局なく、会社を辞めてしまった。そして、40代を超えたにも関わらず相変わらず「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!」みたいな状態で仕事をしていた。要するに、40代になっても若い人より、大量の仕事(5~10倍のアウトプット)をこなしていたのである。たぶん、会社にとってはそういう存在は、都合の良い存在だったのであろう。その会社にとって極めて都合が良い状態を維持するために、私は、40代を越えても昇進・昇格または、部署移動の望みすら聞いてもらえず大量の仕事をこなし続けなければならなかったと想像する。

若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!は、どういう人生戦術なら正しいのか?


少なくとも「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!」は会社や企業で勤めている人は、実践しても後で、騙されたみたいに思ってしまうかもしれないので、人生戦術として正しくないと考えらえる。何しろ会社員として見返りがあるかどうか何て、ほとんど運みたいなもので、かつ企業の偉い人、上司、上役、部長、課長の都合次第なのである。まあ、その会社の偉い人がどういう人物で、どういう人格か?というのも重要な事項かもしれない。

会社で仕事をしていて、「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!」について悪い面だけを挙げてきたが、良い面は少しだけある。それは、仕事が凄くできるようになることだ。とにかく他の人より大量に、短時間でハイスピードに高品質な仕事ができるようにはなった。そのこと事態だけに喜びを感じられた期間もあったが、その喜びは、せいぜいもって5年である。いかに仕事を早く、正確にできるようになろうともその内飽きてしまう。新たな職位や違う仕事にチャレンジしたくなるのである。

結局は、企業で勤めている人間は、上司がやらせたいことをやる羽目になるので、自分では、仕事を選べない。そして、「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!」みたいに仕事をすると仕事が早く、高品質にできるようなスキルだけは向上するが、そのスキルは大概、その会社内でしか意味がないスキルであったりするのである。他人(上司)のやりたいことを実現できるスキルを磨く人生とは、自分のための人生だろうか?と大いなる疑問を感じてしまうのである。よって、「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!」という程に仕事に真面目に取り組みたいなら、自分でやる仕事を選んで取り組める仕事を選ぶべきなのである。そういう仕事は、何らかの自営業であったり、私が今取り組んでいるアフィリエイトであったりする。と個人的に考えている。

若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!会社員で、そんなこと信じたらダメだった!のまとめ

1.会社員で、「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!」という程、仕事に打ち込んでも、リターン(見返り)があるかは極めて運次第であり、あまりおススメできない。
2.「若いうち(内)の苦労は買ってでもしろ!」を人生戦略として取り入れるなら、何らかの自営業であったり、アフィリエイトなりで行うのが良いと感じる。

追記
関連記事として、「石の上にも三年!会社の従業員なら現状維持か転職か真剣に検討する時期!」を追加しました。ご興味あれば、ぜひお読みください。