会社員は楽ができて、自営業は苦しいという主張を目にした。個人的には、ある意味あっているし、そうでないケースもあると考えている。要するに、どんなタイプの人間かで、会社員の方が快適だったり、自営業の方が困難であると感じるのではないか?と考えるのである。一般論としてすべての人にとって、「会社員は楽ができて、自営業は苦しい。」というのは少し無理があると感じたのだ。
会社員は楽ができる!自営業は苦しい!という場合、どんな人が当てはまるのか?
会社員が快適で、自営業の方が困難という意見が当てはまる人は、確かに多いと思う。なぜならば、会社では、真面目に仕事を頑張って取り組む人間が少ないからである。私が見てきた会社という組織では、本当に会社の生産性に関与する仕事に取り組んでいる人間は、せいぜい3割くらいに見えた。他の7割くらいの人間は、ほとんど仕事をせずお給料を貰っていた。よって、ほとんどの人にとって、企業に勤めるということは、快適に、楽にお金を稼げる手段となり、会社員が快適で、自営業の方が困難という意見が当てはまることになる。
会社員が快適で、自営業の方が困難という意見が当てはまる人のタイプの具体例を挙げると、
1.仕事を上手く他人に押し付ける処世術に優れている人
2.単純に仕事をする能力が低すぎて、仕事を与えられない人
3.上司という立場(役員、部長、課長、係長)なので、元々、実務をこなさない人で、かつ、会社の方向性の舵取りをうまくする、仕事のやり方の改善、職場環境を働きやすいものにするなどの部下の生産性向上に貢献できない人
4.自分は年寄りなので、若い人のようにたくさん働くことができないと主張する人
などいろいろなタイプが存在すると思う。
もし、このようなタイプの人達が、企業に勤めている人の100%になれば、いくらなんでも会社は潰れるだろう。そして、会社員が快適で、自営業の方が困難という意見が当てはまらない人はいると思う。それは、最初に述べた「会社で、真面目に仕事に頑張って取り組む人間。」であり、会社の本当の生産性に関与する仕事に取り組んでいる人間である。
会社員は楽ができる!自営業は苦しい!というのが、当てはまらない人はどんな人か?
会社という組織は、営利団体で、お金を儲ける必要がある。結局、前項で述べたような人達が社内にたくさんいたとしてもお金を儲けられなくなってくれば、会社はその内倒産してしまうことになるので、社内で、仕事をしていない人がたくさんいようとも誰かがその分働いていることになる。そして、仕事をしていない人間が多ければ多い程、一部の仕事をしている人間の負担がもの凄く増大することになる。そして、その一部の仕事をしている人間に選ばれてしまうと会社を辞める以外、抜け出す手段がなくなってしまう可能性が高いのである。なぜならば、上司は、会社を儲けさせるために、仕事をしていない人の分の仕事も仕事をする人に割り当てるからだ。
私が推測するのは、「うつ(鬱)病を発症してしまう」、「果ては自殺する」というところまで、いってしまう人間は、おそらく、仕事をしていない人間のために、無理やり、仕事をさせられる人間に選ばれてしまった人達なのではないか?と思うのである。そして、私が見てきた大概の会社では、仕事において各人の業務量の均等化などほぼ絶対に行われないのが常であると感じた。まあ、極稀に、素晴らしい上司がいて、課内の各人の業務量の均等化を実行してくれるようなケースもあるかもしれないが、普通は、仕事ができる人、真面目に仕事をしてあまり文句を言わない人に業務量は一点集中するものだ。
会社員が快適で、自営業の方が困難という意見が該当しないタイプの具体例を挙げると、
1.クソ真面目な人(真面目な性格を有する人)
2.他人に仕事を押し付けるような処世術に乏しく、なんでも自分でこなしてしまう人
3.会社で、楽して給料を貰うことに抵抗を感じ、金を貰っているのだから働けと言われれば、そのとおりだな。と納得してしまう人
4.責任感が異常に強い人
などの傾向があると思われる。
このようなタイプの人達は、「会社で、真面目に仕事に頑張って取り組む人間。」であり、会社の本当の生産性に関与する仕事に取り組んでいる人間である。と推測できるが、おそらく、このタイプの人達は、会社員は楽ができる!自営業は苦しい!というのが、当てはまっていない人達であろう。なぜならば、この人達は、会社が存続し、利益を出すために、仕事をしていない人の分も仕事をこなしているためである。
会社員は楽ができる!自営業は苦しい!そういう主張は本当だろうか?のまとめ
1.会社でほとんど仕事をせず調子良くお給料を貰っている人達は、「会社員は楽ができる!自営業は苦しい!」が当てはまる人達である。
2.会社でクソ真面目に仕事に取組み一生懸命頑張る人達は、「会社員は楽ができる!自営業は苦しい!」に該当しない人達である。
3.会社でクソ真面目に仕事に取組み一生懸命頑張る人達は、会社で働いていない人達の分も自分が仕事して、それで幸せを感じられるならその会社に居続ければ良いし、そうでないなら転職または退職などを真剣に検討した方が良いかもしれない。