人間関係が嫌でサラリーマンを辞めたらこうなった」という記事があったので、ご紹介してみます。

私も会社の人間関係がとてつもなく悪いことが原因で、会社を辞めたので、とても共感できます。

個人事業主になるということについて、楽観的であまり心配をしている様子がなく、勇気づけられ参考になりました。

会社員(正社員)を辞めるのに悩まなかった!


ご紹介した記事中には、会社員(正社員)を辞めることについて、悩まなかったというコメントがあります。

次のような質問があり、

ホワイトカラーからブルーカラーへの転職に迷いはなかったのだろうか?

回答としては、

ありませんでしたね。会社員時代は主任で係長一歩手前までいったんですが、役付きになると残業代も出ないし、人間関係もよくなかったんです。

とのことでした。

前職の会社員(正社員)時代の年収は、600万円もあったそうです。

そして、退職時の貯金は、300万円だったとのことです。

前職の会社員(正社員)時代の年収は、かなり高額な方だと思います。そして、退職時の貯金については、あまり多いとは言えない額です。

総務省の家計調査報告(2016年度)では、1世帯当たりの平均貯蓄額は「1820万円」あるそうなのです。

前職の会社員(正社員)時代の年収が高いので、会社員でいるメリットが高そうです。

そして、退職時の貯金は、それ程多くはないので、個人事業主になるという選択は、結構な危ない橋を渡る覚悟だった。と推測します。

さらに、前職の会社員(正社員)時代の年収、退職時の貯金額を客観的に見ると会社を辞めることは、リスクが高そうにも見えます。

それでも、会社員から個人事業主になることに対して、迷いはなかったと言っています。

会社を辞めた理由について、「人間関係が良くない。」と一言だけ挙げられています。

客観的に見ると、記事で紹介されている男性は、会社を辞めると高リスクであり、社員を続けた方が良さそうに見えます。

しかし、「人間関係が良くない。」という会社を辞めた理由が、「企業で従業員を続けた方が良さそう。」という客観的判断をはるかに上回ったため、会社員を辞めることに迷いがなかった。と推測します。

もう少し掘り下げますと会社員(正社員)で、「人間関係が良くない。」場合、ずっとその悪い人間関係の職場で、長時間生活し続けなければならないのです。

記事で紹介されている男性にとって、今後の長い人生をずっと「人間関係が良くない。」環境で過ごし続けるのが、最大のデメリットであった。のではないか?と推測します。

年収200万円台でも貯金があれば心に余裕あり!


記事で紹介されている男性は、その後、トラックを購入し、運送業を開始したそうです。

始めの内は、仕事が大変だったようですが、個人事業主として、年収900万円ぐらいまでいったこともあるようでした。

コツコツと貯蓄、投資をしていき定期預金、普通預金、外貨預金、株などの資産合計が1800万円貯まったそうです。

現在の年収は、250万円とのことでしたが、貯金があることや、親と同居しているなどでお金に対する不安はあまりないそうです。

貯金額1800万円ということは、2016年度の1世帯当たりの平均貯蓄額「1820万円」と同じぐらいです。

そして、貯金額1820万円を越える世帯(2016年度調査結果)は、全世帯の33%なのだそうです。

結論としては、「平均貯蓄額と同等以上の貯金を持っていれば、年収が低くてもお金に対する不安はあまりない。」場合もあるということです。

ですが、人によっては、「3000万円」、「5000万円」、「1億円」などという高額な貯金がないと将来安心できないと言っている人もいます。

人それぞれ考え方はあるのでしょうが、貯金額1820万円を越える世帯(2016年度調査結果)は、全世帯の33%なので、「3000万円」、「5000万円」、「1億円」などという高額な貯金がないと将来安心できないと言われるとほとんどの日本人は、将来安心できない。ということになってしまいます。

現実的には、貯金額1820万円より少ない方々が、全世帯の67%程いますので、高額な貯金がないと将来安心できないという方々は、あまりに心配し過ぎているとも考えられます。

自営業を目指している方は、記事の最初にリンク先がある「人間関係が嫌でサラリーマンを辞めたらこうなった」という記事を読むとあまり心配し過ぎて、会社員で我慢し続ける人生を送らなくても何とかなるのではないか?と思わせてくれるかもしれませんね。