ネットで調べてみると人事制度は、公正な方が良いという意見と公正である必要がないという意見が半々ぐらいあるように見えました。

正直、公正でなくて良いという意見が半分もあるように見えるのでは、フェアな人事制度を作ろうとする会社は、ほとんどないと言って良いのかもしれませんね。

会社の人事制度は、公正でなくて良いという意見


会社の人事制度は、公平でなくて良いという意見には、

  • 人事評価は、会社の業績を高めるツールなので、不公平で良い。
  • 人によって公平さは、違うので公平でなくて良い。
  • 経営者、管理者にとって、評価が高い人を評価できれば良い。
  • 人事評価の低い人を一生懸命頑張らせる人事評価が大事。
  • 会社の業績さえ良くなれば、人事評価制度に正しさはいらない。
  • 評価が低い人は、結局、不満を感じるので、正しい人事評価制度はいらない。

といったものがあるようでした。

会社全体のパフォーマンスが上がれば、社員一人一人の評価なんて、なんだってイイという意見なんでしょうね。

だから、会社の業績が上がるなら、公正・公平な人事評価制度なんて目指さなくても良いという意見のようです。

私としては、まったく理解できませんでした。

フェア(公正)じゃない評価の会社で、どうやったら業績が永続的に上がり続けるのだろうか?と疑問を感じます。

短期であれば、業績が上がることもあるかもしれませんが、フェア(公正)じゃない評価をする会社なんて、長期的には、優秀な社員は辞めると思います。

だって、普通に考えてフェアじゃないとは、100m競争で、11秒の記録の選手と10秒の記録の選手がいて、11秒の選手の方が評価されるようなことでしょ。

そんなわけのわからない評価基準で、まともな優秀な社員が、長期間勤めてくれるとは思えません。

会社の業績さえ良ければ、フェア(公正)じゃない人事評価で良いと言っている人達は、フェア(公正)じゃない人事評価で会社の業績が永続的に良くなると思っているのだろうか?本当に不思議です。

公正な人事制度を目指すアイリスオーヤマ


アイリスオーヤマ社長 大山健太郎氏の記事がありました。

記事を読んだ感想は、何というか凄く変わった優良企業だと思います。

採用基準が、1に人柄、2に意欲、3に能力の順番らしいのです。

組織は、チームワークなので、人柄の悪い人は、組織の和を乱すので、ダメなのだそうです。

凄く良いことを言っていると思います。

おそらく、アイリスオーヤマには、パワハラ上司、ケンカ好きな同僚などは、採用しないのであまりいないのではないか?と思います。

確かに、人柄は大事だと思います。

人間関係が悪いとチームワークが異常に悪くなりますしね。

また、アイリスオーヤマの企業理念には、「ちゃんと働く人にとってよい会社。」というものがあるそうです。

仕事しない人は辞めていくそうです。

そして、追い越しできる人は、追い越して出世するようで、競い合いなのだそうです。

私ももっと若い時に、アイリスオーヤマのような会社に入りたかったですね。

私には、アイリスオーヤマの企業理念に大変納得感があります。

そして、現実には難しい公正な人事制度を目指そうとする意気込みが素晴らしいと思いました。

私が以前勤めていた大企業では、ちゃんと働くとバカを見るので、ちゃんと働けば働く程、辞めたくなる会社でしたね。

ほとんどの会社は、公正な人事制度を目指そうともしていないし、働かない人が優遇されたりしている気がしますが、中にはまともな会社もあるのだなと感心しました。

まとめ

大企業では、公正な人事制度を目指そうとする動きは少なそうではあるが、アイリスオーヤマのように「ちゃんと働く人にとってよい会社。」を創ろうとしている企業もあるのだなと感心しました。