今回は、関西にお住まいの24歳フリーランスさんの「管理職にとってはプレミアムフライデーは辛い」というご意見をご紹介してみます。プレミアムフライデーは日本人にとって働き方を考える良い機会だったというポジティブな意見も述べられています。お話の中で、部下のことを考える管理職さんの話が出てきて、日本にも、まともな上司もいるのだなと考えさせられました。

管理職にとってはプレミアムフライデーは辛い

関西に住む24歳の男です。大学を卒業してフリーランスで仕事をしていた私にとって、プレミアムフライデーという施策はなんの関係もなく、むしろ金曜日って飲食店にとって稼ぎ時なのに店仕舞いさせて売上減らしてどうすんだって思っていました。ただサラリーマンである父にしてみればなかなか大変なことだったようだ。

そもそも月末の金曜日に早く帰宅するなんてことは出来ない。これがうちの父の意見である。月末は忙しい、これは会社勤めでない私でも感覚的に理解している常識のようなことである。このことはプレミアムフライデーが失敗した要因の一つとして必ず挙げられることであろう。

しかし、プレミアムフライデーが父にとって辛かったのは、会社での役職が管理職であったことのようだ。働いている部下たちに早く帰るように促そうにも、仕事が終わっていないからそれができない。父は部下の分のプレミアムフライデーを抱えてしまったのである。それに加え、他の部署が帰っている様子もなく、自分たちだけ帰宅するというわけにもいかなかったようだ。

2018年2月時点での実施企業数は800社のようだが、これってかなり少ないような気もするんですが、どうなのでしょう。

プレミアムフライデーは日本人にとって働き方を考える良い機会?

そういうわけで我が家ではプレミアムフライデーは失敗だという結論に至ったわけだが、メリットとも言えることがあった。まず休み方について考えるキッカケとなったことだ。有給休暇を会社に指示されて取得することが当たり前な日本人の働き方において、いま一度仕事の休み方について考えることが出来たのは良いことだと私は思う。

社会全体が毎日夜遅くまで働くことを当たり前としている。しかし、最大限のパフォーマンスを発揮するためには休むことが不可欠なのである。父も今まで有給休暇をまったく取らず仕事を優先していたが、いい機会と考え仕事が一段落したタイミングで有給を取り、ゴルフに行っていた。

月末の金曜日は早く退社するということは失敗したかもしれないが、一ヶ月や一年を通してどういうバランスで仕事して休暇を取るかという働き方について改めて考えることができた施策だったと思う。リモートワークといった出勤しないで働く方法も登場しているし、これから様々な働き方が登場して来るのではないでしょうか。働き方改革はこれからだ。

とはいえ国がわざわざ、月末の金曜日は早く帰りましょうと提案しないといけないところをみるとまだまだ日本は働き続けるような気がしますが。