今回は、山梨県にお住まいの40代会社員さんの「誰のためのプレミアムフライデーなのか」というご意見をご紹介してみます。現状社員一人あたりの仕事量は増大していて、帰りたくとも帰れないそうです。切実な悩みです。私も大企業に勤めていた時には、仕事が多すぎて帰れませんでした。でも、隣に座っている人は定時に帰ったりして、同一企業内の業務量格差も尋常じゃないなと思っていました。
プレミアムフライデーを強制的に決めるのは安易すぎる
40代会社員山梨県在中です。プレミアムフライデーはいったい誰を対象に何をしようと考えているのか、疑問に思ってしまいます。目的など伝えられてはいますが、現状をわかっていますかと問いたい思いでいっぱいです。強制的に決めてしまえばいいというのは安易すぎないでしょうか。
仕事をしていて残業しないで帰るというのは、自分の仕事が終わっていてもなかなか帰りにくいこともあり、この日は早く帰りましょうと決められると、帰りやすいというのはあります。この日は早く帰らないとならないとなれば、それを考慮した仕事の仕方をすることもできるかもしれません。
早く帰れるから出かけようとか、友達と会おうとかプライベートの時間を確保しやすいこともあるでしょう。飲食店やお店などの活性化に繋がりもするでしょう。ただ現実はそんなに甘くありません。仕事量の格差というのも特に金曜日などは週末なために終わらせておかないとならない仕事がたくさんあります。
プレミアムフライデー導入は現場をわかっていないから
また世の中は事務職だけで成り立っているわけでは決してありません。サービス業や福祉系、教育系の仕事など、どう早く帰れというのでしょうか。事務職といえど企業の現状を知って欲しいと思います。今、働き方について論議しているのと矛盾しているのではないでしょうか。残業をしたくてしているのではありません。
残業しないと仕事が終わらないのです。残業をしないようにしましょう。プレミアムフライデーを実施しましょう。は隠れ残業を増やすだけです。帰りたくとも帰れない人たちにとっては気持ちを逆なでさせるようなものでもあります。正直、プレミアムフライデーを始めた当初にテレビなどでその様子が報道され、腹だたしくもなりました。
仕事が山ほどあるため帰れない
お気楽な人たちはいいいなと、こっちは帰りたくとも帰れないんだと思ってしまいました。大企業では公に決められたことは実施しないとならないという暗黙の了解があります。上はそれを指示すればいいかもしれませんが、現場で働いているものにとっては頭が痛い話です。早く帰れ、でもやらなければならない仕事は山ほどある、残業もだめであれば自宅に持って帰るを考えてしまいます。
持ち出してはいけない情報を持ちだしてしまうケースも出てしまうでしょう。失礼な言い方にもなりますが、公務員であればプレミアムフライデーを実施することは容易だからプレミアムフライデーを実施しようなどと言えるのではないでしょうか。過労死が問題になっています。その現状をどれだけ理解しているのか不信感が募るばかりです。
国会で論議してばかりでなく、実際に企業を見てください。どんな仕事を抱えているかを知ってください。明日やればいいと持ちこせる仕事ばかりではないのです。人出不足と言われている今、コスト削減のために人件費を削減する所が増えている今、社員一人あたりの仕事量にますます負担がかかってもいるのです。プレミアムフライデーは政治家の気まぐれ政策としか思えないです。