今回は、物流関係の職場で働いていた匿名さんが、上司からの乱暴な言葉と暴力、差別、えこひいき、などのパワハラに悩まされた体験談をご紹介してみます。解決というより、会社を辞めたくなかったけど、辞めざるえなかったという体験だと思います。後、暴力は、パワハラとか言うレベルではなく犯罪です。こういう酷過ぎる上司が普通にいる日本の会社は、仕事の生産性うんぬんの前に、完全に組織としても人としてもアウトだと思います。人間ならば、理性を持ってほしいです。

ミスをしたことがキッカケでパワハラが始まる

物流関係の職場で働いていた頃に、言葉遣いが乱暴で声が大きく威圧的な上司がいました。入社した頃は分からなくて失敗したことがあったりミスをしても「最初だからしょうがない」「気にするな」と言ってくれましたが、入社して半年くらい経過した頃に伝票と商品の数が合わなくなってしまったミスをしてしまいました。

数が合わないことを正直に報告したところ「ふざけるな。お前仕事なめんての」「新人きどりか、新人じゃねぇよな」「どんくせぇな」「こんなのもできねぇんじゃ、お前人間じゃねえな。クズだね。ゴミだ、ゴキブリ以下だ、てか、ゴキブリの方がまだマシだ」と暴言を吐かれました。

ミスをしてしまった自分が悪いので「申し訳ありません、至急確認します」と謝罪し、どこでミスをしてしまったのかを遡る作業をし、伝票と数を合わせることができましたが、そのミスをしてから、上司から暴言を吐かれる頻度が増えました。暴言を吐かれないようにケアレスミスをしないように、初心に戻って作業をしていましたが、上司がそばに来て「チンタラやってんじゃねぇよ。ボケ」と言われました。

スピードは遅かったかもしれませんが、ミスをしていないのに怒られるなんて理不尽だなと思いました。もともと言葉がきつく、威圧的なところがありましたが、ゴキブリとかボケとか言って良いことと悪いことがあると思い上司に対して不信感を抱くようになりました。

パワハラがエスカレートし叩かれる

ある日、これまでやったことのない作業をすることになり、最初に説明は受けましたが、途中で分からないところがあったので質問をしていたところ、上司がやってきて「お前さ、やる気あんの。おしゃべりがすぎるぞ。お前の声がペチャクチャ、本当にうざいな。てか、黙ってやれや」と頭を叩かれました。言葉だけにとどまらず、手まで出してくるとはさすがにショックで、涙が出そうでした。

それからも、作業をしていて質問したり、あるいはペアになっていた人から質問されたのでそれに答えていただけで、業務に関係することしか話していないのに「お前、本当にうるさいぞ。トロいくせに口だけはペラペラペラペラ、そんなに喋りたいならお店でもやれや」「お前のキーキー声を聞いているだけでムカムカする」と言われ、暴言が日に日にキツくなりました。

上司自身も浮き沈みの激しい方だったので、機嫌の悪いときは頭を叩かれたり、足を蹴られたり、物が飛んできたりしました。そうしたことが続いて、夜眠れなくなったり、食欲がなくなり、通勤途中で嘔吐したり過呼吸を起こしたりして時間通りに通勤ができなくなりました。そうなると「たるんでるんじゃねぇの」「早く起きるとか努力しろや」と怒られ、心配されることなんてありませんでした。

心療内科で休職を勧められる

負けたくない気持ちもあったので、嘔吐しながらも過呼吸を起こしながらもどうにか出勤していましたが、ある日朝礼中に倒れて医務室に運ばれることになってしまいました。産業医の先生から、心療内科か精神科の受診を勧められ、自宅近くの心療内科の門を叩きました。その場ですぐにどういった病気かの診断は出ませんでしたが、「休職を勧めます」とドクターストップがかかりました。

ですが、上司に話をしても「根性がないから病気になるんだ」「病気のヤツはいらない」と言われるだろうと思い、休職をしたいという申し出のために職場には行きたくありませんでした。順番が違うと思いましたが、暴言や暴力ばかりの上司とは話はできないと判断したので、直接人事の方に「休職をしたい」と訴えました。

色々言われるんだろうなと思って、殺されると思いましたが、その上司は来ませんでした。産業医の先生、暴力と暴言上司の下にいる別の上司、人事課の方同席のもと、心療内科で言われたことを話し、この状態で働くことは辛いので、休職をしたいと訴えました。暴力と暴言のことは言えませんでしたが、眠れないし、食べられないし、通勤中に嘔吐するわ、過呼吸も酷いので、と話していると涙が止まりませんでした。

結局、休職をすることに話が進み、その日から2ヶ月間休職しました。休職中は気が休まる暇もなく辛い毎日でした。仕事から離れて気持ちが良くなると思っていたけど良くなるどころかどんどん気持ちが暗くなりました。休職中、無言電話や非通知着信が酷く、ノイローゼになりました。おそらく暴力暴言上司の仕業でしょう。休職期間を経ても体調も回復できず、精神的に続けることは困難なので、自然退職となり、挨拶もできずその職場から去りました。

休職後退職する

結局、パワハラがつら過ぎて休職をしてそのまま退職するという、逃げるように職場を辞めることで、パワハラ上司と離れました。パワハラ上司と直接闘う気力はなく、とにかく接したくないという思いで処理も郵送でやり取りしてもらいました。労災にしてもらいたい気持ちもありましたが、労災は認めてもらうまでが大変という話を聞いたので諦めましたが、あの上司のせいで私は仕事を辞めることになったとしばらく恨みが止まりませんでした。

今思えば、パワハラ上司は私以外の方に対しては優しい言葉をかけたり、馴れ馴れしく話をしたりしていて気持ち悪い一面がありました。逃げて良かったのかもしれないと思えるようになりました。