今回は、関東にお住まいの30代自営業さんが、休憩時間が不公平だったり、社員全員の前で怒鳴られたりしたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラをコンプライアンス委員会に報告し、上司を異動させてパワハラを撃退したそうです。会社でパワハラだと感じる最初の原因は、不公平な待遇にあると感じます。やはり同一労働同一賃金のような言葉が、真面目に実行されれば、少しはパワハラが少なくなるのではないでしょうか?
パワハラで有名な部署へ異動
私は関東に在住の30代女性で、現在自営業です。私は現在は自営業で上司との関わりもなく楽しく自由に仕事をしておりますが、この仕事を始める以前は大手の会社に勤務しておりました。そこで約1年に渡り上司からパワハラを受けていました。入社当時の部署はとても和気あいあいとしていて雰囲気が良くパワハラもなかったのですが、移動先の部署は以前パワハラでやめた女性社員がいることで有名な部署でした。
その他セクハラの被害届けを出した女性社員もいる部署だったので、移動当初から少し警戒をしていました。最初の数ヶ月はみんな優しくて特に問題もなく時間が過ぎてゆきました。ところが、年末になり繁忙期になると社内の雰囲気が一変しました。月の残業時間が100時間を越えるような明らかに過労の上司が何人かおり、私の直属の上司もそのひとりでした。
その上司はユーモアがあり普段はとても良い上司なのですが、少しお人よしなところがあり、厄介な仕事を引き受けてしまう癖があるようでした。なので、いつも残業をして仕事を終わらせなくてはならず、それでもイライラを周囲には出さず、自分の中に閉じ込めておくような人でした。一見すると良い人なのですが、部下からすると少し迷惑な上司でした。
自分の言いたいことを普段相手に言えてないせいで、ちょっとした事で、頭に来たり怒り出すことがあったからです。本人は当たり前の事をしているかもしれませんが、部下にとっては「腫れ物に触る」ような感じでした。しかも、ユーモアがあって楽しい上司の時とそうでない時の違いが分かりにくく、楽しい話をしていたかと思うと、次の瞬間は説教を始めたりするで、気分屋のレッテルを部下からは貼られていました。
休憩時間が不公平
私は、その上司の課では唯一の女性社員でした。新人の女性社員に回ってくる仕事と言ったら、大体どこの会社でも同じような感じです。大抵は期限がぎりぎりの簡単作業や庶務でした。そして、それらがまるでゴミ箱のように私のところに次から次へと放りこまれるので、どの上司の仕事を優先すべきなのかを判断するのに苦しみました。
どんなに仕事を早く片付けても次から次と仕事がまわってくるので、全く休む暇もありませんでした。私はタバコを吸わないので、その分トイレで長めに休憩をとりますが、1時間半ごとに10分でも休憩を取るものなら、「30分もトイレ休憩して、何してたの?」などと嫌味を言われる事も多々ありました。
上司や他の男性社員は1時間おきに10分はタバコ休憩をとっています。とても不公平だと思いました。しかし、あまり文句は言えず「30分だなんて大げさですよ!」と笑って返してました。これくらいならまだ可愛いものでパワハラとは言えません。この後とんでもない事が何度か起きました。
社員全員の前で怒鳴られる
その時も急ぎの案件で、会議の資料を急いで準備していました。急いでいたためか会議の資料の順番が少し違ってしまった事がありました。時間が迫っていたので直す時間もなく、その時上司がフロア全体に響き渡るような大声で私を怒鳴りつけました。その時は近くにいた社長が間に入ってくれてなんとか治まったのですが、本当に辛い思いをしました。
私のミスだったとはいえ、社員全員に聞こえるような声で怒鳴りつけるのはどうかと思います。それに、資料の順番が逆になってしまっても、特に会議に困る程のミスではありませんでした。こんな事が何度かあり、私はだんだんとうつ病の症状を発症するようになりました。大きな会社だったので、コンプライアンス委員会があり一人ひとり社員の聞き取り調査が毎年行われるのですが、私はそこで上司に対する悩みやパワハラのことを打ち明けました。
コンプライアンス委員は隣の課の社員で同じフロアで働いていたので、その事を知っていましたし、その事を重大に受け止めて上に報告してくれました。おかげで、私が所属していたパワハラ上司やその下で一緒になって私を苦しめていた平社員は全員一掃されました。全員他の部に異動になったのです。
普通ならそんな事は不可能なのですが、決め手となったのはおそらく私が社長に気に入られていたこと、そして社長がパワハラの現場を目撃していたことなどだと思いました。以上、私のパワハラ体験を告白しましたが、今パワハラに苦しんでいる人に少しでもお役に立てば幸いです。