今回は、元飲食店アルバイトさんが、飲食店店長から、客前で罵倒されたパワハラ体験談をご紹介してみます。本社の力を借りることで、パワハラ問題を解決したそうです。飲食店は、サービス業なので、お客さんの前で、説教するのはその店のイメージも悪くなるかと思いますので、店長は自ら仕事でミスしていたと思います。後、アルバイトと言えど仕事でミスを連発しても良いとは思えませんので、上司は上手い注意の仕方を考える必要があるかと思います。

説教が長い店長

私は40代の在宅ワーカーです。私が20代の頃、飲食店でアルバイトをしていた時の事です。そこの店長は典型的なワンマンで、アルバイトが何か意見を言おうものならかなり怒られるような状況でした。私も1度だけ傘立ての位置を替えたいと言ったら、すぐに呼び出されました。そして、「アルバイトの身分で俺に指図するんだ?何様のつもりだ」と、長々と説教されました。

ここで困るのが、決して恫喝ではないんですよ。静かに淡々と怒るようなタイプの人で、逆に辛かったです。いっその事、怒鳴ってくれればこちらとしても反論出来るんですが、上目線で諭すような口調で言われると、反論なんか出来ません。

結果として、アルバイトで入った人達は口数も減りました。アルバイト同士で会話する事がなくなってきたのは、どこで店長が聞いているか分からないからです。以前、数人の人が店長への愚痴を言っていたら、たまたま店長に聞かれたらしくて、その人達は辞めてしまいました。私も辞めたいという気持ちが強くなっていました。

客前で怒鳴る店長

そして、この店長の嫌な所は客の前でも平気で怒るんです。普通だったらスタッフルームで怒るのに、わざととしか思えないんですよね。その理由としては、普段は淡々と怒るのに、客の前だと怒鳴るような口調で叱るんです。でもミスをしたのは自分なので、皆我慢しているんです。

ある時、私はうっかりコップを落としてしまったんです。誰も怪我をしなかったんですが、店長が早速飛んできて、私を押し退けるようにして、客に謝罪すると、私のドジさを叱り始めました。周囲の目もありますし、割れたコップは片付けなければならないし、情けないやら腹が立つやらで、涙が浮かんできました。そして、もちろんこんな気持ちになっているのは私だけではありませんでした。

他のアルバイトの人達も嫌な思いをしている人はたくさんいました。ある人は1度遅刻をしただけなのに、数十分も説教されて、ある人は注文を聞き間違えてしまったという理由で、客の前で無能だと罵倒されました。確かに私達は雇われている身の上なのですが、そこまで怒られるような事はしていないと思うんです。

本社に直談判に行く

そこで、私達は考えました。本社に訴えに行こうと。いくら店長に直談判してもきっと無下にされてしまうと思ったんです。それなら、本社に行って洗いざらい話してしまおうと。ですが、本社を目の前にして全員が少し怖じけづきました。

本社に行って訴えたとしても、本当に話を聞いてくれるのかと、思いました。正社員ならまだしも、アルバイトという立場で行っても話を聞いてくれるかどうか分かりませんし、もしも店長にこの事がバレたら私達は店を辞めなくてはいけなくなるかもしれません。でも、せっかく来たんだからと、とにかく話だけても聞いてもらおうと思いました。代表として一番長く勤めている先輩が話してくれる事になりました。

本社の誰に言えば良いのか分からずにいたのですが、一人の男性が来てくれました。かなり年配の人でしたが、私達の話を聞いてくれて、本社の方で検討すると言ってくれました。それから1ヶ月がたっても何も本社からの返事はもらえませんでした。そして、あいかわらず店長は、私達がミスをすると大声で叱り、私達はその度にビクビクしていました。

ある時、新しく入ったアルバイトの女の子がスプーンやフォークの入ったカトラリーを落としたんです。案の定、店長によってかなり叱られていました。ですが、その時に客の一人が近付いてきて、店長に名刺を差し出すのです。みるみる内に店長の顔が青ざめていきます。なんと、その客は本社の社員だったんです。私達の話が本当かどうかを確かめる為に来ていたそうです。

店長は本社の人にかなり怒られて、それ以来、客の前で怒る事はなくなりました。