今回は、20代会社員さんが、業務が2倍になっても残業するなとパワハラ上司に言われ、毎日説教を受けた体験談をご紹介してみます。無理な作業時間で作業を完了させろと言うのは、いわゆるジタハラというやつでしょうか?結局、パワハラから遠ざかるため転職して、パワハラ問題を解決したそうです。パワハラ上司は、業務が2倍になっても残業するなと言う割には、お説教に毎日1時間以上かけるなんて、他人の業務効率を説教する前に、パワハラ上司自身の業務効率が悪いということに気づかないのでしょうか?

ボーナスという餌を武器に部長が毎日説教

私は関西圏在住、20代の会社員です。私が以前働いていた職場であったパワハラについてお話しします。その職場は従業員数はそんなに多くないいわゆる中小企業でした。そのせいか、パワーバランスは崩れていて、社長、部長、課長、主任という役職があるのですが、その会社で最も実力があり、部下への影響力があったのが、部長でした。

社長はどちらかというと放任主義で、部長に殆ど一任しているような状態でした。そこでは、ほぼ毎日、各部署を部長が回って、1時間程度は、淡々と説教をされるような時間がありました。業務でトラブルがあった時には、1時間で済むことはありませんでした。そして、私がいた部署は人数も少なく、役職者はいない、ただの平社員だけの部署で、同じようなことが繰り返されていました。

特に業務でミスや問題があったことはありませんが、仕事とはこういうものだ、どうせ仕事に来るならちゃんとしよう、そしてボーナスを増やそうと毎日毎日、同じ話をされました。正直事務員である以上は、どんなに頑張っても売上そのものをあげることはできません。

営業が取ってきた仕事をいかにサポートするか、その一点ですが、そこで、売上を上げるためにはどんな仕事をしなければならないか常に考えて行動するようにと毎日言われました。それだけを聞くとパワハラだと思われないと思います。

業務が2倍になっても残業するな!

それは仕事量が少ない時は良かったんですが、基本的に残業は部長の許可がないとできず、みんな必死で時間内に仕事を片付ける会社で、ちょうど大きなシステムの入れ替えがありました。基本的に事務員は数名いて、全員私よりキャリアがある人たちでしたが、リーダーシップを発揮して引っ張る人がおらず、部長にこのシステムの入れ替えを滞りなくするために、協力してくれと頼まれ、リーダーの代わりをすることになりました。

私はそのシステムの入れ替えの際マスタを作成したり、既存のシステムと新システムを平行に稼働させ同じデータになるか、月末の締めはできるかなど他の人と連携もとりながら、通常の業務にシステム入れ替え業務をプラスして、サービス残業もしながらこなしていました。そして、どうしてもうまくいかず全員で相談して、このシステムの入れ替えのために残業させてほしいと部長に頼みに行きました。

すると、残業せずにやれるだろうと言われ、全員が、その後、延々といつもの説教を受けました。その日以降、いつもに増して部長の説教時間が増え、残業もできないので、部長が出張でいない時や、隙を狙って残業し、なんとかシステムの入れ替えは成功させました。しかし、それに対してなんの報酬もないどころか説教を受けながら仕事に追われ、追い詰められる環境が本当に辛かったです。

これをパワハラというのかはわかりませんが、部長という存在がその会社では絶対であり、逆らえないという時点で、パワハラが日常になっていたと思います。今思えば、通常の仕事をこなしながら、残業をせずにシステムを入れ替えるということは、簡単に言えば2倍の業務をこなしていたと思います。

パワハラから遠ざかるため転職

残業をするなと言って部屋でひたすら説教をする、それは正当な事ではないし、それに対して誰かが反論しても、反論できなくなるまで説教をするのは、パワハラ以外の何ものでもないと思います。同じようなことになっている人がほかにいるかわかりませんが。私は、このパワハラから遠ざかるためにその会社を辞め、転職しました。

ですが、転職しても会社の規模が小さくないだけで、今でも同じようにパワハラはあると思います。被害にあわないためにはターゲットにならないこと、うまく交わす術を身につけることが大切だと思います。あとは自分の心を守るために、無理せずダメになる前に退職する方がいいと思います。