今回は、元派遣社員さんが、最初から最後まで挨拶や会話のシカト(無視)をされたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラが解決できたわけではなく、ただパワハラしてきた先輩派遣社員と口ゲンカして、派遣期間満了で退職しお別れしたとのことです。挨拶や会話の無視ぐらいでもパワハラだと感じる人がいるようですので、社会人として無難な行動を取るのが良いかと思われます。

新人の派遣社員に冷たい人

私は現在50代で、職業はフリーライターです。住んでいる地域は中部地方です。私は数年前までいろいろな職場で働いてきました。派遣社員として働いていた職場で、パワハラを受けたことがあります。当時の私は40代でしたが、パワハラをしてきた人は50代でした。最初からあまり印象が良くなかったのですが、それが徐々に態度にハッキリと出るようになりました。

その人も派遣社員でしたが、正社員の上司に対しては、非常に愛想が良い感じでした。しかし、新人の派遣社員に対してはかなり冷たく、こちらが挨拶をしてもシカトをするのが当たり前でした。私は特に何かをやったという思い当たることもなかったので、かなり変わった人だと心の中で思っていました。

しかし、日数が経つに連れて、徐々にその態度が多くなってくると、私の性格上、黙って従うのが辛くなってきました。昼食は派遣社員全員で同じ部屋で食べていました。その為、嫌でもその人と顔を合わせて食事をしなければなりませんでした。昼食の時間くらいは楽しく過ごしたいと思っていましたが、その人は完全に新人の会話は無視をして、同僚の方を向いて話をしていました。

いつもシカト状態

他の先輩方は新人の私たちの話を聞いてくれたり、会話に参加してくれるのですが、その人だけはなぜかいつもシカト状態でした。大手企業の派遣社員でしたが、その人だけ雰囲気が他の人とは違っていました。見た目も昔はヤンキーだったと言わんばかりの服装や髪形でした。それでも職場なので、少しは抑えてきていたのかもしれません。

しかし、滲み出るヤンキー風の雰囲気があり、メイクも髪型も、また服装も完全にそれを物語っていました。元ヤンキーの人たちが全て悪いということではなく、誰もが社会人として品格のある行動を取るのが当たり前だと思いました。そのような感じだったので、私はその人と同じ場にいて食事をするのが耐えられなくなり、外で食事をするようになりました。

口げんか

ちょうど春の陽気で天気が良く、花も咲くころだったので、外での食事は私にとっては良い気分転換になりました。同僚も私と一緒に外で昼食を摂るようになりました。私はその人の悪口は言いたくなかったので、他の人には言わないようにしてきました。しかし、ある時、その人の暴言や理不尽な仕事の要求に耐えきれずに、イラッとしてしまい、口げんかをしてしまいました。

今までの不満が一気にその時に噴き出してしまい、しばらく口ゲンカが続きました。相手も自分の主張を曲げずに、しばらく平行線が続きました。それでも折り合いがつかずに、そのままケンカ状態のまま、うやむやな状態で終わってしまいました。以前から挨拶をしても、シカト状態でしたが、それがさらにひどくなっていきました。

私はその先輩派遣社員のことで、上司や同僚に相談することは避けました。というのも、おそらく他の人も、薄々分かっているような感じだったからです。しかし、他の人たちはみな賢い方ばかりだったので、上手に対応していたのではないかと思いました。私のように馬鹿正直に向かっていく人は、おそらく他にはいなかったのだと思います。

派遣期間満了で退職

私の派遣期間が満了になり、退職する日が近づいてきました。私を含め、数人の派遣社員の送別会が行われました。私はその時に運悪く、写真撮影でその人の隣になってしまいました。気まずい状態のまま、一切口を利かずに最後まで来てしまっていました。後でもらった写真を見たら、その人は私を大きく避けるようにして写真に写っていました。

その社員を見て、なんて大人げない人なのだろうと改めて呆れてしまいました。私も良くないところは多かったのかもしれませんが、今振り返ってみても、その人とは打ち解けることはできなかったと思います。