今回は、元ホテル配膳アルバイトさんが、高級そうなホテルで年配爆弾男性上司から同僚といっしょに暴言を受けたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラには知識が武器になるとのことで、「人権、法律を勉強することが大切」だとのことです。暴言は侮辱罪になるのではないか?とのことです。自分の身を守るためには有効な手段かもしれないです。

自分の身を守るためにパワハラと闘いたい人は、闘えば良いと思いますが、私としては、パワハラ上司、パワハラ組織は相手にしないで無視する(即刻辞める)のが良いと思います。なぜならばパワハラするようなくだらない人と争うより、人生を生産的に楽しんだりした方がよりポジティブに生きられると思うからです。

また、私が思うにこのホテルは、年配爆弾男性上司がいるので正社員雇ってもすぐに辞めてしまうから、非正規社員でどうにかやっていこうとしているように感じます。人手不足なのにパワハラなんてしている組織が、どんどん潰れれば労働環境について真面目に考える組織も増えると思います。

なので、パワハラ組織が回らなくなるぐらい人手不足になるように、パワハラ組織を即刻辞める人が増えれば日本の労働環境も良くなるのかな?と思います。

長々と書きましたが、以下本文です。

高級そうなホテルの年配爆弾男性上司

私は関西に住む30代で、派遣会社に登録して非正規派遣パート、アルバイトとして働いている。あるホテルに派遣されて配膳の仕事をしたことがある。大阪にある大きなホテルで、その日は結婚式を二組分手伝うことになった。

御大層な宣伝文句でいかにも高級そうなイメージを保ち客が支払う料金も決して安くないホテルだが、他の飲食、サービス業と同じで人件費を抑えるため非正規で決して十分でない賃金で従業員をこき使い、人手不足で経験なし、まともに研修すら受けていない派遣に頼って経営されていた。その日私と一緒に大学生くらいの男の子が一緒にそのホテルに派遣された。

そこで配膳を取り仕切るホテル側の年配の男性上司が爆弾だった。私と一緒に派遣された大学生(以下A君と表記する)がその日主な爆発ターゲットとなった。A君の靴がその上司のお眼鏡にはかなわないホテルにふさわしくないと判断され、着替えて来いと怒鳴られた。ただ着替えろと怒鳴るだけならまだ理解できる。その上司はA君に死ねといった。

ハラスメントに鈍感な組織

白髪の大人が、ぴちぴちのいたいけな大学生に対して。その日は人手が少なくしかもその貴重な人手のうちの一人が結婚式の配膳はその日が初めてだった(私のことだ)。

料理がのった皿の三枚持ちなんてできるはずもなく片手に一枚づつちんたら運ぶ私の存在はその男性上司のいらいらの原因の一つであったに違いないが、爆弾をなるべくさけるようにして立ちまわった私は思い出したくもない暴言をはかれる回数は一回で済んだ。たった一回でも胸糞悪かったが私より年下で私よりは幾分仕事に慣れているA君はひたすら爆弾に追跡された。ことあるごとに暴言を吐かれ続けた。

猫の手も借りたいほどに忙しくて動き回っている私が数回その爆発音を耳にしたのだから実際攻撃された回数はもっと多かったことだろう。その白髪上司以外にも、厨房でもシェフが汚い言葉で部下を怒鳴りつけていたのでそのホテル全体がそういったハラスメントに鈍感な組織だったのだろうと思う。ソテーされた白身魚に鮮やかな赤や紫のソースがかかった美しい料理と作り手の差がすごかった。

幸せな結婚式とその裏側の落差がすごかった。ホテルに派遣されたのはそのホテルが初めてではなく、どこにでもいわゆるお局様的な上司がいて働きにくいと感じることが多かったが(お局様は自分がいわゆるお局様になってることに嫌気がささないのだろうか?部下を教育するのにキーキー言って無駄に委縮させることにメリットなんてないってことに気付いてほしい)そのホテルは特別に酷かった。

パワハラには知識が武器になる

パワハラ以外にも派遣された当日にいきなり時間変更を言い渡し私とA君は朝早く出勤したにもかかわらず無駄に現場で待たされることになった。そう、そのホテルはその貸しが私たちにあるにも関わらずA君を白髪上司のサンドバッグに使いやがったのだ。今、この文章を書きながら私は悔いている。A君をかばわなかったことではない。

私に爆弾に自ら向かっていくような甲斐性はない。白髪上司を、仕事が終わった後にでも警察に通報しなかったことだ。その時の私には侮辱罪などに関する知識がなかった。それ以上に配膳の激務で疲れ果ててアクションを起こす気力がなかった(日本で企業優位の労働がまかり通る原因の一つだと思う。従業員は皆へとへとでアクションを起こす気力すら残っていないのだ)。

A君は仕事が終わったあとも攻撃され続けた。靴を着替えにいっている時間もA君の時給が発生することに対してクレームをつけられていた。後になってネットで調べたのだが、着替え時間も拘束されているので時給が支払われるべきだとの判決が下った例があるらしい。日本には弱者や労働者を守る法律がある、決して満足のいく内容でないそれを私たちは最大限利用して自分や同僚の身を守らなければならない。