今回は、レストラン調理場勤務さんが、年下の面倒くさいマネージャー(上司)からパワハラを受けた体験談をご紹介してみます。パワハラの解決策としては、レストランのシェフから、別の店で働かないか?と言われて働く店を変えたそうです。普段から、ある程度力(コネ)があり信頼できる人(シェフ)と仲良くしておくのは、パワハラ対策として有効だと思います。やはり年下に偉そうにされるのは気分が悪いようです。

年下のマネージャー

現在50代、都内の某レストランの調理場で働いています。今勤務中の職場には一昨年前に移り、まずまずスタッフ間円満にやっていますが、その前の職場でパワハラにあって結構我慢の時期を過ごしました。

そもそもその職場で働き始めたのは営業職から転職した時でしたので、言うなれば初心者の素人同然、年齢は40代半ばを過ぎていてシェフがかろうじて同年代だったものの他のスタッフのほとんどは私より年下ばかりでした。シェフは年が近かったぶんまだ良かったのですが、付き合いづらかったのは30代のマネージャーでした。

普段はニコニコしてて典型的なサービス業の長いタイプにいそうな人ですが、営業時間以外の部分では結構気難しいタイプ、ちょっとしたことを根に持ってネチっこい性格でしたね。働き始めた当時は気を使ってくれたものの、自分と意見が合わないなと思うと何かにつけ感情を顔に出すようになっていきました。

実際、数年来同じ職場にいるシェフともそれほどはうまく行ってないようで、シェフはシェフでなるだけマネージャーとの会話を避けるように下のスーシェフ(副料理長)を通してやり取りすることにしていますし、滅多に他人の悪口を言わない人なのに飲みの席で「あいつまじで面倒臭いんだよね」とぽろっと本音が出たことがありました。

年下マネージャーの勤務態度

どちらが良いとか悪いとかは個々の思いに差があると思いますが、客観的に見てて思うのは知識と経験が豊富なシェフからすると上っ面だけで物を言うマネージャーの話をまともに聞く気にならないのだろうと思いました。また、体力仕事の調理場が朝早くから出勤して慌てて準備をしているさなかに、遅れて出勤してきたマネージャーがサボってゲームやってたりしたら、それはやっぱり面白くはないですよね。

そんなことも日常茶飯事、シェフもだんだん愛想が尽きてきたのもわかるような気がしました。それでいて新メニューなどに関しては好き嫌いでやたらと私情を挟むマネージャー、私がシェフなら到底我慢できないなと感じました。

そんな毎日を過ごしながら私もだんだんマネージャーとの距離を置くようになって行ったんですが、それがなんとなく相手にも伝わったのかもしれません。仕事に少し慣れてきた頃にスーシェフ(副料理長)が他の店に移るために退職、スーシェフ(副料理長)不在の状態がしばらく続くことになりました。

上司が抜けて私や他の若いスタッフがほぼ横一線の環境、しかし、徐々に私に不信感を持ってきたマネージャーは何かと若いスタッフを贔屓することが目立つようになりました。一応現場ではシェフの立場が上に見えますが、実際本社から全責任を任されているのはマネージャー、若いスタッフは多少不条理でもマネージャーに逆らえない状況でした。

何かあると私がいないところで話が進んでいたり、クレームの原因が私であるかのように疑われたり、嘘か本当かボーナスも私だけ減額されてたとか、まるで私だけ当てつけのようでした。

ある日のこと

ある日シェフから話があると呼び出されました。

「◯◯さん(私)来年ここやめて僕の紹介する店で働かない?」

最初なんのことか理解できませんでしたが、

「どうも会社で人員整理をしたいと思ってるらしくてマネージャーから話が来てんだわ。合わない人にはやめてほしいっていうのがあるみたいで、ちょっと面倒なことになりそうでさ。おれ個人としては、いてほしいけど先々しんどい思いするんじゃないかと思うんで、ちょっと頭に入れといてもらいたいなと思って」

つまりはマネージャーが私を辞めさせたいと思っているということでした。

こちらからすれば特に辞める理由はないのですが、人間関係が煩わしくなるのは嫌ですし、かと言って年齢的にそう簡単に仕事が見つかるわけではない。そんなことを思いやってのシェフの提案だったんでしょう。

もっと良い職場に転職

後から聞いたところによるとあいつ女子スタッフにやたらパワハラ的な態度だとか、あることないこといろいろ言ってたようで、表立っては口に出さないものの何とかして私をはめこもうとしてたようでしたね。そんなことはないとシェフはわかってくれてたようですが、いざとなったらフォローしきれないと判断したのだと思いますし、このままいるよりもっと良い職場でと考えてくれたようです。

最後の1ヶ月ぐらいはもう我慢しませんでした。不満があればマネージャーにそのまま文句を言い、それこそ年功序列で偉そうな口はたたかせませんでした。私もそんなに気が長い方ではないですし、それまでの我慢も馬鹿らしくなってましたし。辞める日はマネージャーに挨拶もろくにせず退社、もちろん他の人たちには丁重に挨拶して帰りました。

まあ歳の差があるから仕方なかったのかもしれませんが、あのマネージャーと過ごした日々は今思い出しても不愉快な気分です。