今回は、40代医療関係の専門職さんが、パワハラ先輩から「変な指導を受けたり」、「学歴差別を受けたり」、「先輩のミスを押し付けられたり」したパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ問題が解決したのは、40代医療関係の専門職さんの仕事ぶりを認めてくれていた医師や看護士が味方になってくれたのが大きいそうです。40代医療関係の専門職さんのようにちゃんと仕事をやってくれる人には、味方してくれる人も出てくるということで、普段から真面目に仕事をしておくのもパワハラ対策には有効かもしれないです。
パワハラ先輩の指導方法
私は40代の男性で、医療関係の専門職をしています。関西地区で住んでおり、勤めていた病院も関西地区でした。私がパワハラを受けたのは、大学を卒業し病院に就職してまもなくの頃でした。入職して数日がたった頃、同僚の先輩からいろいろいわれるようになりました。
確かにその先輩に比べると入職間もない頃は、知識も少なく、分からないことも多かったです。自分でもいろいろ調べてみても分からないことが多く、その先輩に質問もしました。しかし、その先輩から返ってくる言葉はいつも「そんなことも分からないのか」ばかりでした。また、仕事の指示をうけるときにもメモをとろうとすると「メモをとるな」といい、覚えきれない程の指示を出しました。
そこで、上司に相談し、その上司からその先輩に注意をしてもらいました。
パワハラ先輩のパワハラがエスカレート
するとその先輩からのパワハラはエスカレートしていきました。その先輩の出身大学の偏差値は、私の出た大学よりも高かったのですが、そのため「アホの大学からはアホしかいない。」だとか「あんな大学出て就職しようと思った気がしれない。」だとかみんなの前で言われていました。
一ヶ月ほどたつと、「患者さんのためにもあんな大学の出身者は辞表を書いたほうがいい。」「今日は辞表書いてきたか。いつ辞表を出してくれるの。」と毎日いわれていました。そこで上司に相談したのですが、「後輩なら我慢するように」と言われてしまいました。
毎日毎日それをいわれ続け、また、先輩の仕事のミスも私に押し付けられ、先輩の後始末に先輩の帰宅後に残業し、帰宅が終電後になってタクシーで帰宅することもありました。当時は電車で一時間ほどかけて通勤していたため、帰宅のためのタクシー代は二万円を超えていましたが、私のミスの扱いになっていたため、そのタクシー代の請求は許されませんでした。
入職後、半年がたった頃より朝になると毎日吐き気がし、また、円形脱毛症にもなりました。上司も「つらいなら休職するか、辞職すればいい。」としかいわず、うつ病になる寸前までいった私は、辞職しようと考えるようになりました。その時、普段の私の仕事ぶりをみていた医師や看護士から声をかけられ、味方になるから退職は待つようにいわれました。
医師や看護士が味方してくれる
ある日、いつものようにその先輩のミスを私の責任にしようとされた時、何人かの看護士が院長などにその仕事は直前までその先輩が行っていたことを言ってくれました。また私がした仕事で上手くいったことを、その先輩が自分の手柄にしようとした時には、主治医である医師がかってに他人のした仕事を自分の手柄にするな、と言ってくれました。
その先輩は怒っていましたが、私は病院での自分の居場所を見つけたようで大変うれしかったのを覚えています。
パワハラを受けた経験から今思うこと
その後は自分の仲間である医師や看護士といろいろな仕事をしました。そうすると、私の評価はどんどんあがっていき、今まで私に見向きもしなかった他職種の人も私に仕事を頼んできたり、また仕事上の相談もしてくれるようになりました。私の先輩もだんだん私に無茶な指示をださなくなってきたのですが、それは私に味方してくれた他職種の人たちが作ってくれた雰囲気によるものだろうと思います。
私の上司も院長から注意をうけ、所属がかわり新しい上司がくることになりました。いろいろありましたが、あの時に辞めなくてよかったと思っています。味方になってくれる人がいれば何とかなると思います。ただ、あの時味方になってくれる人がいなかったら、今の私はないと思います。
私も今では後輩たちを指導する立場になりました。あの時の経験をプラスに考える余裕も出来ました。自分の後輩にはパワハラは絶対にしないよう注意しようと考えることも出来ます。後輩たちに怒ることもありますが、その時には後でゆっくり話も聞いたりしています。パワハラされた経験者としての責任を果たそうと思います。