今回は、匿名さんが、パワハラ上司から「トラブルの責任をなすりつけられたり」、「昼ごはんを食べずに仕事しろと言われたり」、「何度もクビと言われたり」したパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ解決方法としては、労働基準監督署に相談し会社から有利な条件を引き出して会社を辞めたそうです。「気が付いた時にはパワハラを受けていました。」とのことで、我慢せずしかるべき機関に相談するのが良いとのことです。

転勤後仕事に慣れる努力をする

私は会社の転勤で、地方の支社で働くことになりました。当時私は中間管理職で、部下もいるが上司もいるという非常に微妙な立場でした。役職はそのままで異動したのですが、慣れない場所でしたので最初は様子を見ていました。仕事内容に大きな変化はないのですが、管理方法は支店により違いますし、またお客さんや土地柄的なものも仕事に影響してくると思ったのです。

最初は部下を部下扱いせず、上司には敬意を払い、努めて下手に出てまずはその場所に慣れる努力を始めました。

状況が変わり始めたのは移動して三か月くらいでした。女子社員が挨拶をしてくれなくなったのです。聞こえなかったのかな?と最初は気にも留めていなかったのですが、複数回にわたりそれが起き、さすがに異変を感じました。当時の会社は女性社員も多く、また年齢層もばらつきがあり、自分は若くしてその時の地位を手に入れました。

お局の矛先にさらされる

それを面白く思っていなかったのが、長年勤めているのに昇進できない女性社員でした。確かに勤続年数が長い分仕事は早いのですが、人の好き嫌いが激しく、新人など弱いものをいじめることに何の悪さも感じない、いわばお局的な存在でした。正直、私に矛先が向き、仕事は大変やりずらくなったのですが、それでも自分の仕事はきちんとこなしていました。

しかし、そんなお局に頭が上がらなかったのがうちの上司です。私への嫌がらせは次第にエスカレートしていき、書類を投げつけられたりと暴力的な事まで行われていました。そして何か欠点を見付けてはすぐに上司に報告し、厳しく指導されていました。その時点では確かに私にも至らないところがあったと自覚していたので反省する余地がありました。

とある事件後上司からのパワハラがエスカレート

しかし、ある日事件が起きました。会社内で大きなトラブルが起きたんです。私はそれに加担していなかったので、正直何が起きているのか把握すらしていませんでした。しばらくして私は上司に呼び出しをされました。そこでトラブルが発生した事、そして、その原因が私であると皆が口をそろえて言っているから説明を求められました。

説明も何も私は関係ないのでそれを必死に伝えたのですが、全く聞き入れてもらえず、とうとう上司は聞いたことも無いような大きな罵声を浴びせ始めました。トラブル自体は解決したもののそれから会社内での私への扱いは大きく変わりました。一応休憩時間もありますし、喫煙者の私はタバコも吸いますし、ランチだって食べます。

しかし、そこにいつも上司が現れてこう言うんです。「なんで仕事してないの?仕事しないとクビだよ」と。最初は反論していた私ですが、毎日のようにそれが繰り返され疲れてしまい抵抗を止めました。タバコは職場では吸わなくなり、ランチも栄養ドリンクだけ飲み、上司が望むよう休みなく働きました。

クビという言葉が頭から離れず、とうとう自宅でも不眠症になってしまい、精神科の受診を始めました。先生からは不眠だけの問題じゃないと休職を進められましたがその後の報復が怖くて、精神安定剤を飲みながら仕事を続けていました。そんなある日たまたま残業で仕事が遅くなり、帰りが上司と同じタイミングになってしまった事があったんです。

退職を決意し労働基準監督署へ足を運ぶ

私は残業したことを詫びました。それで返ってきた言葉が「もうクビだね」その時私の中で何かが壊れました。もうここにはいれない。壊れそうな私を救ってくれたのは前の会社の上司でした。現状を相談し、それはパワハラといじめだと初めて認識しました。そして労働基準監督署へ足を運ぶことを勧められました。

相談したところ、退職を勧められましたが、あと数か月我慢して、何時何分どんなことを言われたり、されたりしたかを書き記すように言われました。3か月間でノート数ページ分が溜まったので、労働基準監督署にさらに相談に行き、内容を見てもらい、会社を訴えるように言われました。訴える前に一度代表者と話すことも勧められました。

そして後日、会社の重役と話す機会が得られ、退職する旨とそれに至った経緯、証拠のノートを提出しました。会社は事の重要性を理解したようで、退職日まで出勤しなくていい事と、賞与としてお金を払う事、そして転勤だったので新しい居住地への引っ越し代を出すことを条件に訴訟は起こさないで欲しいと言われ、私は了承しました。

大なり小なり仕事では厳しい事はたくさんあります。でも、どんなに仕事が出来ない人間だって人格まで否定される必要はありません。今苦しんでいる方が居たら、とても苦しかったので、私のように我慢せずしかるべき機関に相談して欲しいです。