今回は、元会社員さんが、すぐケチをつける年上の同僚とコンビを組まされた時のパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラに対処した経験とそこから得た教訓は、「パワハラはともすれば一人で抱え込んで悩みがちになりますが、やはり自分の状況を知ってもらうために信頼できる人にできるだけ話を聞いてもらう方がいい。」とのことです。
パワハラ傾向の強い年上の同僚
私は50代の男性で関西に在住しており、現在は自営業を営んでいます。
私が20代の頃に、勤めていた会社でパワハラを受けた経験があります。
相手は同じ部署で働く年上の同僚で、元々パワハラ傾向の強いことは日々の関わり合いの中で感じていました。
それでも直接的な被害はなかったのですが、ある仕事をコンビを組んですることになった時、そのパワハラの矛先が私に向いてきました。
何かにつけてケチをつける
私はその同僚から仕事の全てを任されてしまったのです。
もともと一人で何かをするのは嫌ではないですし、口うるさい同僚と色々な事で会話せずに済むと考えて最初は気楽に思っていました。
しかし、「仕事を任せる」というのは建前で、何をするにしても必ずその同僚の了解を得なければならず、しかも私が決めたことをについてどんなに細かいことでも決してイエスとは言わないのです。
何かにつけてケチをつけるため、結局仕事が前に進まず、またその仕事が停滞する原因を私の仕事の能力が欠けているからと言って、そのことを上司に伝えたりするのです。
その同僚は上司と仲が良く、結果的に私だけの責任になってしまい、同じ部署の中で私は孤独になっていきました。
かといって私自身は上司とフランクに話をすることができず、一方的に誤解は高まっていくようでした。
今から考えるとそこまで誤解されていたわけでもなかったかもしれないのですが、当時の私は追い込まれていた心境ということもあって、何やら被害妄想的な部分も強くなっていたのかもしれません。
しかし、パワハラ自体は現実ですので、何とかしなくてはなりません。
しかも、そのパワハラ同僚は人を傷つける言葉を平気で言うタイプでしたので、その点でも私は傷つけられていました。
打開策を検討
気軽に悩み事を打ち明けることのできる同僚もいなかったので、ますます追い詰められて行きました。
ただ転職ということは頭になく、この職場でどのように自分の立ち位置を見つけていくかということを考えました。
自分は確かに仕事に関する意欲という点で欠けている部分があり、何事も物事を後ろ向きに考える傾向もありました。
それが結局、いじめっ子のようなパワハラ同僚のターゲットになりやすかったのだと思いました。
そこで自分自身のスキルを高め、仕事を一生懸命にすることでそれを打開しようと思いました。
その結果、以前に比べてパワハラ同僚は何も言わなくなりましたが、しかし関係が良くなったわけではなく、相変わらず私は同僚に対して不信感がいっぱいでした。
同僚のパワハラ自体もなくなったわけではなく、ターゲットを変えて、私以外の人に対して似たようなことをしていました。
しかし、そのパワハラ同僚が不祥事めいたことを起こしたことをきっかけに、状況は大きく変わりました。
パワハラ同僚は結局退職
さすがに仲のいい上司も彼のことをかばいきれず、むしろ持て余すようになりました 。
そして私自身もこのままではいけないと思い、上司を飛び越えて別の部署の上司にこの事を相談しました。
結局その別の部署の上司が、より上の上司にパワハラ同僚の行状を伝えてくれました。
そのことによって、より上の上司が色々と動いてくれて混乱は収まっていきました。
パワハラ同僚はその後また問題を起こして、結局休職し退職していきました。
パワハラ解決は信頼できる人に話を聞いてもらうのが良い
この経験から得た教訓は、こういったパワハラはともすれば一人で抱え込んで悩みがちになりますが、やはり自分の状況を知ってもらうために信頼できる人にできるだけ話を聞いてもらう方がいいと思います。
そうすることで問題が表面化して、解決に向かっていく可能性が高くなります。
自分の上司に相談できる場合はそうすればいいですし、上司に相談しにくいなら、同じ部署の同僚に話を聞いてもらえばいいでしょう。
またそれができない事情があるなら、他の部署の上司や同僚でもいいですし、もっと上の上司に相談すれば職場内での力もあるためしっかり動いてくれる可能性があります。
悪質な場合は法律問題として解決する手段もありますし、どんな苦しい状況でも必ず解決していけるはずです。