今回は、30歳女性管理職さんが、部下から「他部署の上司へ自分の愚痴を言われたり」、「嘘をつかれたり」、「注意されるのを嫌がられたり」した逆パワハラの体験談をご紹介してみます。その問題児の部下が自主退職して逆パワハラ問題が解決したそうです。正直、私は男なのでよくわかりませんでした。ただ、「仕事ですから最低限の言葉や打ち合わせだけでコミュニケーションは終了」という部分は良い上司だと思いました。普通、上司って自分の権威を示し偉そうにするためだけに長々と何時間も説教する人(もはや業務妨害レベル)が男上司には多いと思いますので。
逆パワハラ
女性対象の業界、特に年齢の幅広い女性の職場でおきる「逆パワハラ」ご存知でしょうか。
私の立場は30歳代女性、会社員、管理職。一緒に仕事をしているひとたちはほとんどが年上女性。40歳代~60歳代まで幅広く一緒にお仕事していただいています。
もちろん最初に断っておきたいのは「みなさんキャリアがあるので助かっています」ということ。
その感謝の気持ちは充分に持っているのですがきっと愛情表現が足りないのでしょう。
しかし、私はあなたの旦那でも親でもないのです。仕事ですから最低限の言葉や打ち合わせだけでコミュニケーションは終了しています。
長引くと最終的に出てくるのは愚痴だからです。だから愚痴を聞く時間は省きます。
そんなやり方で仕事をしているのですが気に入らない人がいるみたいです。
他部署の上司へ愚痴
それに少し厳しいことを言えば他部署の上司へいかにもパワハラのように上手にアレンジして私の愚痴を言っています。
はじめてそれを聞いたときはショックでした。「こんな嘘つきが世の中にいるんだ。もうあの人と仕事をするのは無理だ」と。
信用していた従業員さんだったので本当にショックででも今思うと「あれも嘘。これも嘘」ということが分かりました。
そのうちだんだん彼女のことが分かってきました。
自分が信用を置いていたということはおそらくそれくらいしっかりと仕事をしていたのであろうと。
「しっかり仕事をしている、一生懸命仕事をしているのに何であの人は私に注意をするんだ」と思ったのでしょう。
プライドを傷つけられたんですね。そのプライドを傷つけたことが許せなかったようです。それもパワハラになるんでしょうか。
プライドを持たないことがプライド
実は私たちの業界、プライドを持ってはプロではない、と言われているような職種なんですよね。だからプライドを持たない人ほどいい実績を残す。
でも新卒ばかりの職場ではないし中途採用ばかりの職場なのでいまさら「プライドを持たないことがプライドなのよ」なんてことは言えないのです。
また教育システムが社内にないので大人の女性が自由にのびのびと仕事をしてくださるのは良いのですが突拍子のないハプニングも起きたりします。
それに対し、一応上司なので「気をつけましょうね」と注意してもまたパワハラストーリー化をして他者に愚痴っているのです。
それで業務が滞り結果に影響したことが何度もありました。ついにはこのままではまずいと思ったので耳に入った内容を愚痴を聞いた本人に了承を得て本人に確認することとなりました。確認とはいってももめないように話をしました。
女性はその昔、狩猟や農耕の時代から「共感することで活きる道を見出す」というのは聞いたことがあります。
相手に寄り添い共感してみましたらすべてを話してくれました。しかし、私に対する不満などは無く今度はその言った人の愚痴が出たのです。
でも、正直私はそのような話は受け入れません。不思議と「そうなの」とこちらが言えば彼女の頭の中でそれが事実として形成されるのです。
「逆」パワハラ
恐ろしいことです。自分が部下であることの立場を利用して上司が悪いという話を捏造しています。これってパワハラですよね。「逆」パワハラというのでしょうか。
上司であれ部下であれその立場を悪用していることには間違いないので「逆」も何もないですね。
これがアメリカ社会だったら訴訟とかいう形になるのでしょうが、私は日本人でありますので「与えるものは与えられる」と逆の「因果応報」という言葉は知っています。
それこそ「因果応報」については今まで女性の職場ではいくらでも見てきました。
まあ、きっとそうなるだろうなと大事なことだけ確認しました。しばらくしたらやっぱり因果応報、そうなりました。
因果応報
結局彼女は自分がマジメにやっているということを盾に「これ以上成長したくない」「楽に仕事をしたい」だけが露呈されました。結果自主退職の方向に。
最初は残るためのいろんな方法を考えてあげたのですが「私がいないとこの職場はだめだ」と勘違いしたのでしょう。
なんだか人事とも気まずくなっています。結局、自分が起こしたネガティブな行動が自分を苦しめているようです。
女性の職場は年下の上司は難しい立場です。存在自体がまず否定から入ります。
でももし自分がこの先、優秀な若い女性の上司ができたならしっかりサポートする精神で支えていきたいと考えています。
パワハラって上司に関わらず私たちみたいな女性ばかりの業界では部下からあるということは広く知っていただきたいですね。