今回は、20歳女性会社員さんが、王様パワハラ上司から「毎日のように怒鳴られたり」、「予定をキャンセルさせられたり」、「新卒1年目から泣かされたり」したパワハラ体験談をご紹介してみます。毎日パワハラに耐えて頑張って仕事した結果、2年後に、パワハラ耐性と仕事力が向上しめでたく別の営業所に異動できたそうです。「今は良い上司にも恵まれて伸び伸びと仕事をしています。」とのことです。

初対面からパワハラ

20代の女性会社員です。東京の会社に勤めています。

私は新卒で入った会社で1年目から所属の営業所を束ねる上司にパワハラを受けていました。この上司が自分からはまったく動かないのに口だけは達者で人の嫌なことしか言わない最低の人でした。しかし、1年目の私はそれだけで追い込まれてかなり辛い思いをしました。

私は営業職希望で入社し、めでたく希望通りの配属となりました。2か月の社内研修を終えて、配属先の営業所に行った初日からパワハラは始まっていました。

出社してすぐに問題の上司のところに挨拶に行ったのですが、いきなりの不機嫌です。新人らしく元気に挨拶をしようと心掛けて大きな声で挨拶したところあからさまに迷惑そうなお顔で「学校じゃないんだからさ、うるさいんだよ」と言われて手で払われたことを私は今でも忘れられません。

王様パワハラ上司

初対面がこれでかなり戸惑ったのですが、これが普通だということはすぐにわかりました。とにかくこの人は我儘なのです。営業所は小さな事務所に入っていますので、そこは言わば問題の上司にとって自由にできるお城のようなものです。その環境をいいことにその人は王様のように振舞っていました。

他の社員さんへの対応を見ていてもそのことは一目瞭然でした。皆のいる前で大声で怒鳴る、無理難題をふっかけては出来なかった人を詰る(つめる)というのが当たり前のようです。

しかし、怒鳴られている間はまだマシな方で、聞くところによると本当で気に食わない社員に対しては何を話しかけても無視を決め込んでいるようです。

そんな横暴な姿を見たり聞いたりしていた私はすぐに不快感が顔に出てしまったのですが、どうやらそれがいけなかったようです。

というのもその上司は気に入った素直で可愛い女の子や、男性でも自分に従順なタイプの社員に対しては非常に甘いと言うあからさまなえこひいきをしていました。配属早々反抗的な態度を取り、たいして美人でもない私は上司の中で攻撃対象となってしまいました。

何度も泣かされる

そこからはもう新卒1年目ということは一切関係なく、毎日のように怒鳴られていました。一応その上司と私の間にはもう一人中間管理職のような人がいるのですがそこを無視しての直接攻撃です。

少しミスをしたならば「てめは大学で何して来たんだ」や「なんでこんな使えないやつを人事はよこしやがったんだ」ということは何度も言われたので今でもトラウマとして残っています。言われるたびにトイレに籠もって泣いていたのですが、そのことも「女はすぐに泣くから」と嫌味を言われ続けました。

夏の出来事

最悪だったのが夏の出来事です。その日は土曜出勤だったのですが、土曜は普段よりも早く終わるので彼氏と花火大会に行く約束をしていました。しかし、突然夕方になってロープレ(営業などのトークの練習)をすると言い出し残業が確定してしまいました。私は抵抗を試みたのですが「お前が出来ないからやってやるんだろうが」と言われて却下されました。

散々怒られながらロープレ(営業などのトークの練習)を行い終わった頃には花火は終わっていました。結局ドタキャンされた彼氏と喧嘩になってしまい、そのことがきっかけで別れることになりました。

パワハラ耐性と仕事力が向上し念願の異動

ただ正直なところ初めての上司がこれだったので当時はどこもそんなものだと思って、泣きながらもどうにか耐えていました。周りの先輩たちは優しかったので助けられていたというのも大きかったです。

この苦境に耐え抜いたことで私には良くも悪くもパワハラに対する耐性が付いていました。2年目になるころにはいちいち細かいことを気にしない図太さが身に着き、上司の暴言に腹を立てても悩むことはなくなりました。

上司のおかげとは思いませんが、無茶な指示にも可能な限り対応するようにした結果、実力もついてきたようで2年目の終わりにはめでたく他の営業所に引っ張られる形で異動となり問題の上司からは離れることとなりました。

問題の上司は度重なるパワハラが問題視されて他の人の目がある内勤業務に異動となったようです。

今は良い上司にも恵まれて伸び伸びと仕事をしています。