今回は、40代前半会社員さんが、仕事の優先順位が不明確なパワハラ上司から「自分で考えろと言われたり」、「自分で考えてやると何やってんだと言われたり」、「仕事を押し付けられ残業し上司は定時退社する」などされたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ上司に対抗するための戦術として、「他部署にて味方を作る。プライベートでの家族や友人との繋がりを大切にする。気の合う仲間を作る。言いたいことを言えるようにする。」などが大切とのことです。
パワハラ課長のサポートに就く
私は40代前半の男性、会社員、名古屋出身です。
今の会社は、私が28歳から勤めて、今年で15年目に入ります。
私が30代中盤に、営業マンのサポート業務として、見積や図面資料作成を担当していました。
その時、無茶な注文をすることで有名であるパワハラ課長のサポートに就くことになりました。
私が担当になってから、最初の頃の1~2カ月は問題はありませんでした。
しかし、その後、業務が多忙時期になり、上司からの指示通りに業務を進めていたところ、優先順位がしょっちゅう変更され、私の業務に支障をきたしそうになりました。
仕事の優先順位が不明確なパワハラ上司
私は優先順位のことで上司に相談をしましたが、上司からは「そんなことは自分で考えろ!」と怒鳴られ、ヒントを得られないまま時間が過ぎることも度々ありました。
優先順位について、自分で正しいと思った通りに進めたら、「お前何やってるんだ!」と上司と意見がぶつかり合うことが増え、お互いにギスギスした関係になってしまいました。
私が上司に意見したことがきっかけなのか、時間内に処理できない作業を私に押し付け、当の上司は定時になったら退社して助けてくれることはありません。
また、上司と仲が良い同僚からのサポートを受けられず、数人で残業をしながらこなす毎日となっていました。
少しでもミスをすると、怒鳴られる毎日が続き、私は「会社を辞めたい」とばかり考えるようになり、退職願を書こうと悩むようになってしまいました。
他部署の課長に救われる
そんな中、別の課の課長が、私が残業しているところ、こんな風に声をかけてくれました。
「とても分かりやすく、見やすい資料を作れるんだね」
「電話応対も丁寧で、分かりやすい説明ができるんだね」
そう言ってくれて、ほんの少し、努力してよかったと思うようになりました。
そして、こう考えるようになりました。
「なにも上司だけに気に入られる必要はないんだ!自分で信頼できる人を見つけて、少人数でもいいから味方になってくれる人を探せばいいんだ!」
そう考えるようになってから、少しずつですが、気が楽になったように思います。
前向きに仕事をするようになる
それからも、パワハラ課長からの相変わらずな嫌がらせを受けていますが、上司以外の他部署の課長や、他部署にいる同期などと、業務終了後に飲みに行く機会を設けてもらえたりして、相談や愚痴など、気を遣わなくてよい時間が増えてきました。
私の現状や彼らの悩みなど、双方で解決していこうと考える時間を設けてもらい、前向きになるようになりました。
休憩時間でも、彼らとの接点を大切にして、パワハラ課長の嫌がらせも気にならずに業務を進めることができ、「私には味方がいる」と思い、心強く感じました。
但し、いくらパワハラ課長からの攻撃に遭ったとしても、仕事を手抜きしないように、すべきこと・自分が正しいと思うことは必ず遂行する気持ちだけは忘れないように気をつけていました。
異動の辞令
そんな中、パワハラ課長のサポート担当になってから3年が経過し、私に異動の辞令が下りてきました。
私のことを気遣って、幾度となく助けてくれた課長が、その部署へ招いてくれたのです。
私はすごく嬉しくなり、異動前の業務も、異動後の新しい業務も、現在に至って頑張ることが出来ました。
ささやかな復讐
そして、パワハラ課長への私のささやかな復讐として、これまで受けてきた嫌がらせの内容を、あまり大げさにならない程度に書き記した手記をその課長の上司へ見せることにしました。
そのための証人も2名ほど協力してもらい、異動直前にパワハラ課長を左遷へと導くことが出来ました。
その課長は、私以外にも自分の気に入らない人に対しては執拗な嫌がらせをしていたため、私以外の内容も追記して、なんとかして彼らを救うことができればと、事前に考えたことを実現出来た時はすごく嬉しかったです。
これらを踏まえて、もし、直属の上司や同じ部署内でパワハラに遭遇したら、他部署にて味方を作る、プライベートでの家族や友人との繋がりを大切にする、などのように、気の合う仲間を作る、言いたいことを言えるようにすることが大切だと実感しました。