今回は、20代前半フリーターさんが、納豆的なパワハラ副店長から「就業後に長く説教されたり」、「人格攻撃されたり」、「外見をけなされたり」などされたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ解決方法としては、バイトの平社員全員で本社にパワハラの実態についての訴状を送り、その後、納豆的なパワハラ副店長がおとなしくなったそうです。上司よりも更に上の上層部に訴えるのがパワハラへの有効な対策となる場合も多々あるようです。(失敗する場合もあります。)

納豆的な副店長

東京都の20代前半のフリーターです。学生時代の居酒屋でのアルバイトのパワハラ話です。

私は基本的に何事にも物怖じせずに云うタイプなのですが、昔居酒屋で働いていた時そのことでひどいパワハラを受けたことがありました。

その当時、キッチンの仕事をしていたのですが、そこにいた副店長がとんでもない人でした。キッチンの仕事は非常にスピード感あるので、入りたてのときは大概大きな失敗をしてしまうのですが、その人はなにかあると、時給の出ない、就業後にその人を残してネチネチネチネチ説教をします。その居酒屋は納豆系の人気メニューがあったのですが、副店長も負けじと納豆的な人物でした。

単純に仕事の内容について強い言葉で指導されるのなら話は全然わかるのですが、段々と心構えみたいな領域に踏み込んできて、最終的には人格攻撃に至ります。

○○さんは本当に背丈と一緒で心もちっさいのね…!」とか外見をあげつらう、絶対言ってはいけない言葉を使います。陰湿な納豆です。冷蔵庫の端で忘れ去られて元々腐っている上にさらに腐っちゃったのでしょうか…?

納豆副店長の攻撃ターゲットにされる

うちの居酒屋は学生さんが非常に多かったので、それで泣いて数日くらいでやめてしまう人もいます。明らかに自分の言動が原因で人員が減少していることはわかっているはずなのに、一向に態度を改める様子もありません。

その副店長は女性ですが、女の子のパートさんにも「ブス!」とか「コアラに似てるよね、だからそんなにのんびりされてるのかしら?」みたいなことをいいます。多感な女の子からすれば本当にトラウマものだと思います。

特に僕ははじめに述べたように物怖じせずに何でも言ってしまうタイプなので、一度店長に言われた時に人格を攻撃されそういう言動ってさ、本当に品性がない」というようなことを言い返してしまいました。

そうすると副店長は顔を真赤にして怒り狂い、それからは何かにつけ(冗談みたいな話、スプーンをうっかり落とすとかそういうことで)呼び出されて説教されるようになりました。

他の店員へのパワハラも止みませんでしたが、僕が主たる攻撃先となってしまったのです。

作戦会議

副店長以外は非常に優しい人が多く、僕も他の残っていた店員さんもその店自体はとても好きでした。

またみんな嫌な目にあっている共通意識がある中で、自分が目の敵となっている状況にみんな共感してくれ、そこから有る種の連帯意識が生まれました。

そうしてついにみなが重い腰をあげ、「これはなんとかせなあかん!」と奮い立ち、就業後離れた場所にあるファミレスに集まり作戦会議をすることになりました。

いろんな案がでて、「嫌がらせをしよう」みたいのも出ましたが、基本的に卑怯な行為に卑怯な行為で返しても最終的に喧嘩両成敗か僕らが悪いということになってしまいかねません。

数時間の会議の結論として、オーソドックスではありますが、「なんとかしてあの副店長を本部を通して糾弾しよう」という話になりました。

本社に訴状を書く

最終的には、バイトのほぼ全員(殆ど実際は店に来ない店長やベテランの人、副店長の味方と思わしき人は除く)で「訴状」を書くことにしました。本社に向って。

その際隠し撮りした写メなど、証拠になるようなものを添付して、一人ひとりが副店長から何を言われたか、きちんと相手にされるようにExcelの表にまとめて印刷したものを本社の窓口に送りました。そこに女の子社員の切実な環境改善への手紙を一通さらに付記しました。

そのことがあってからしばらくして、副店長の態度は豹変しました。

ほぼほぼ平の店員全員が自分のことを告げ口したのはわかっていたはずなので、急に優しくなって、その卑屈さが当時の僕らにとっては「ざまぁみろ」といった風になりました。

それから職場は平和になり、僕たち平の発言権も非常に強くなりました。

ちょっと強硬手段ではあったけれど、自分たちの環境を自分で勝ち取っていけたというよい体験ができました。