今回は、元会社員さんが、パワハラ上司から「飲み会でお酌させられたり」、「電話で何回も暴言を吐かれたり」、したパワハラ体験談をご紹介してみます。コンプライアンス窓口に相談しても我慢するしかないと言われたそうです。パワハラ解決方法としては、電話で何回も暴言を吐かれたことで我慢の限界を超えて退職を決意し転職したそうです。飲み会は、参加したい人だけで参加すれば良いかと思いますし、仕事の効率のみを考えるなら、飲み会なんかせずにちゃんと休んだ方が疲れが取れて、次の日の仕事に集中できて良いかと思います。
飲み会が楽しくない
私は関東在住の20代主婦です。
私が新卒で就職した会社での出来事をお話しします。
私は東北に配属され、営業でノルマを達成すべく日々奮闘していました。
私のチームは何故か女性は私一人でした。チームにはお酒を飲む人が多く、仕事後は飲み会が当たり前でした。
新卒の立場でしたので、上司の誘いを断れるわけもなく、いつも飲み会に参加していました。
上司達はお酒を飲み楽しい時間を過ごしていましたが、私はというと全くの逆でした。
女性がお酌をするのは当たり前
チーム唯一の女性ということで毎回必ずお酒を注いで回り、上司達がかなり酔うので私はシラフでしっかりしていなければなりませんでした。
よくある「女性がお酌をするのは当たり前」という女性に対する古臭い考えです。
お酒を一滴も飲まない飲み会。そして常にオジサマ達の面倒を見て、ようやく帰るころにはクタクタです。
営業の仕事だけでもとても疲れるのに、毎日のようにあるお酒の飲めない飲み会で、私の疲れはマックスでした。
コンプライアンス窓口への相談
そんな時、同僚に会社の無料電話相談を使ってみたら?と会社のコンプライアンス窓口を勧められました。
私はすぐに電話をしてみました。これで会社もなにか対処してくれるだろうと期待を込めての電話でした。
しかし、電話で言われた一言に私は唖然としました。
「どこの会社も同じですよ。我慢するしかありませんね。」
コンプライアンス窓口がまさかこんなことを言うなんてとショックを受けると同時に、日本は一体どうなっているんだ!という怒りが込み上げてきました。
体調不良で電話
そうしている間にも上司から飲み会の連絡が入ってきます。
その日は会社への嫌気と、とても重い生理痛でもう飲み会なんて断ってしまおうと、上司には体調が悪いと連絡をしました。
なんのためらいもなく、きっと体調が悪い時くらいは上司も人間だし、理解してくれるだろうと思っていました。
ところが上司に連絡をしてほんの数分後、電話が鳴るのです。上司からの電話でした。
突然の電話で、何と答えたらいいか分からず、電話に出れませんでした。
事前に話す内容を準備しなければと思ったのです。考えている間にも何度も何度も上司から電話がかかってきます。
まるで迷惑電話のように、切れてはまたすぐかかってくる電話に恐怖を感じました。
電話に出る
「電話に出なくちゃ。」意を決して何度目かの電話に出ました。
「なんで来ないんだよ。」上司の第一声でした。
「体調がよくないので、申し訳ないのですが今日は飲み会には行けません。明日の仕事には必ず行けるように、今日はゆっくり休みたいと思います。」
私は緊張しながらも、きちんとお断りしなければと、勇気を振り絞ってこの一言を言ったのです。
上司は「ふーん。」と言うと電話を切りました。
私の中では、上司が理解してくれたものと思っていました。
しつこい上司の暴言電話
実際は、上司は体調がよくない部下を心配することはなく、自分の思い通りに行かないと機嫌を損ねてさらにひどいパワハラを始めるのでした。
その晩は一時間毎に上司からの着信があり、眠ることすらできませんでした。
徐々に酔いとともに口調がひどくなる上司。声を荒げて暴言を吐くのでした。
もうこんな会社辞めたいと初めて思いました。
退職届を出すと決心
この日をきっかけに、私は退職届を出す決心をしました。
きっと会社も私のことを助けてはくれないと思ったので、退職することへの抵抗は全くありませんでした。
むしろ、新しい職場で働くことのほうが楽しみでした。
その後転職しましたが、こんなひどいパワハラは一度も受けたことがありません。
時代とともに、男性と女性の立場の平等を目指している企業はたくさんありますし、少しずつ女性に対するパワハラも減ってきているようです。
もう二度と私のような経験をする女性がいなくなるように、私は心から願っています。