今回は、20代会社員さんが、パワハラ上司から「暴言をあびせられたり」、「お金の立て替えを要求されたり」、「退職をしぶられたり」したパワハラ体験談をご紹介してみます。ブラック企業退職時は労基署、税務署、ハローワークなど行政機関で相談するのが重要とのことです。また、他の人の力を借りたり頼ったりするのも大切とのことです。ブラック企業には良識という言葉がないのかな?と感じます。
代表が返済金を払えない
20代女性、関東在住の会社員です。
個人経営のような少人数の会社で働いていたとき上司から受けたパワハラの話です。
営業職として勤務し入社後半年が過ぎたころ、代表が以前勤務していた社員に借りたお金の件で訴えられ裁判に負け、返済が必要になったあたりからどんどんと会社のお金の状況が悪くなっていきました。
新規のお客様からの受注のお金で前のお客様のお金にかかる費用を決済しているような状況が続き、日に日にどんなに受注してもお金が足りなくなっていくばかりとなっていきました。
新卒の頃からずっと営業職だった私は、入社してからずっと営業成績NO1だったのですが、あまりの状況に代表や役員がだんだん荒れていき、「お前がもっと受注しないから会社にお金が無いんだ!」「受注するまで家に帰るな!」と自分のことを棚に上げて上司に怒られるようになっていきました。
今思えば、その成績自体も上司から妬ましく思われていたのかもしれません。
ある日
ある日当日決済が必要な案件に関し出金を依頼したところ、「自分のクレジットカードで決済してくれない?」と言われるように。
さすがに無理だと断ったところ「社長命令だぞ!」と上司は錯乱状態になってしまい、何度も無理だと言っているのに、「業務命令だぞ!」と同じ言葉を繰り返すようになりました。
限界を感じていましたが、まだ1年もたっていない会社だから、、と我慢を続け、パワハラはエスカレートしていくことになってしまいました(泣)
暴言の数々
「俺社長辞めたい。辞めたいのに変わってくれる人がいないから社長辞められない!」
「俺を誰だと思ってるんだ!何でいうこと全部聞かないんだ!黙って働けよ」
「俺みんなの事家族のように思ってる。だけどぶっちゃけ家族のことなんて本当にどうでもいいと思ってるよ。」
「俺は定時に帰るけど、お前は下っ端なんだから帰っちゃだめだ。」
「この会社のことは会社と思わず各種保険関係の手続きとかできることは自分でやりましょう」
「こんな夜中の1時に一緒に仕事できるなんて宿泊学習みたいで楽しいよね」
「残業したところでその後の給料ちゃんと払えるかどうか分からないよ」
など言葉の暴力がとにかくひどく、反論しても、そういうことを言わないでほしいといっても、無視しても何をしても状況は変わらず。
退職を決断
ついに給与も遅れ給与明細も貰えず退職届を出す決断をしました。
やっと終わる!と思ったところ、退職届を出した瞬間にもパワハラ?が続きました。
退職届を出して自分の席に戻ろうとしたところ「やめるな!」といって上司が走って追いかけてきたのです。あまりの気迫に驚き、何故か私も逃げてしまい社内でおにごっこする形に。
退職届なので取り下げもできないし拒否権もありませんという私の訴えに対し、やだやだを繰り返す上司。
退職願と退職届は違うんです。労基署に電話をして拒否できないって確認してくださいと言ってようやく落ち着きました。
ブラック企業退職時は労基署など行政機関で相談するのが重要
実はあまりの事に友人に相談した際にアドバイスを受け、事前にどのように辞めればよいのか、手続きをどのようにしたらよいのか予め労基署に相談に行き確認をとっておいたのです。
源泉徴収票が貰えない件は税務署に、退職や雇用条件の相談は労基署に、退職に関する雇用保険(これも未加入でした)はハローワークに。と相談する場所と対処法を予め確認していたことが本当に役に立ちました。
アドバイス通りにこの書類はいつまでに出さないと罰せられるんです等と論理的に話すことでようやく上司も落ち着きました。
いつか辞めようと思っていたので会話もすべて録音してあり、上司はようやく自分に非があったことを認める形に。
自分ではどうしようも変えられない、変えられなかったことは思い切って行政や他の人の力を借りたり頼ったりするのが一番なんだなと思った体験です。