今回は、匿名さんが、「営業の仕事が苦痛だったり」、「契約が取れなくて責められたり」、「営業車の洗車を命じられたり」、「何も教えてもらえなくなったり」したパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラの解決方法としては、上司と会社に嫌気がさしたので退職したそうです。仕事ができないからと言って、中学生のようないじめをするのはいかがなものかと思います。後は、仕事は自分に合ったもの(向いているもの)を選択するのが、個人にとっても会社にとっても良いかと思います。
営業の仕事に転職
パワハラという定義は各個人で違いがあると思います。
職種によっても大きく異なると思いますが、私が初めて営業会社に就職し私自身がパワハラと感じた体験談を投稿させて頂きます。
もしかしたら読んでいる方の中には「そんなの当たり前」なんて思う方もいるかもしれません。
当時の私の年齢は23歳。高校卒業後に社会に出て約5年が経った頃です。
それまでサービス業に従事していましたが高い給料を得る為に歩合で稼げる営業の仕事に転職しました。
営業の仕事が苦痛
その時は正社員としての採用となりました。事務所・勤務地共に宮城県です。
私が入社した会社はエコ商品(オール電化商品や太陽光パネル)の営業会社でした。
宮城の事務所を起点に県内の様々なエリアを各グループに分かれ個人宅を一軒ずつ回っていきます。
扱う商品の単価が高いので1件契約を取れれば歩合に大きく反映され高給が望めます。
しかし、契約が取れなければ、ただただ辛いものです。
1日何時間も人の家を周り邪魔ものみたいな感じで見られ、時には罵声を浴びせられたり・・・。
営業という仕事は結果が出せる人にとっては「楽な仕事」ですが結果が出せない人にとっては「苦痛」でしかないです。
私は営業という仕事に向いていなかったので誰がどう見ても後者の方でした。正直、毎日が辛く、出勤するのが憂鬱でした。
入社後の出来事
入社後、数週間は事務所での座学研修でした。同期入社は私を含め3名。商品知識を学んだあとはひたすらロープレでした。
どこでもドアのような玄関が事務所に置いてあり(カメラ付きインターホンも完備)それを使用し同期同士でお客と営業マンの役をかわるがわる行いました。
支店長がそれを黙って見ていて気になるところがあれば教えるというやり方でした。
それをクリアすると実際に外に出て個人宅を訪問します。最初は先輩が後ろについてくれてサポートをしてくれます。
2か月が経つ頃には1件か2件くらいの契約を先輩サポートの元、獲得してきます。私も支店長の助けがあり研修期間中に1件の契約を上げることができました。
こうなると1人前という扱いをされノルマを課されるようになります。先輩のサポートもなくなります。
もちろん困ったときに助けを求めれば助言してくれたりフォローをしてくれますが、基本的に自分1人で数字(ノルマ)との戦いに突入します。
契約が取れなくてパワハラに発展
パワハラが見え隠れしてきたのもこのタイミングです。
ちなみに同期たちは研修期間中に契約を上げることが出来ず退社となりました。
運よく?生き残った私はノルマ達成の為に1日中インターホンを押し続けます。
玄関を開けたとたんに罵声を浴びせてくる心の狭い人間たちの扱い、受け流し方は自然に身につきました。
それよりも問題なのは事務所です。
私は1件契約を上げ1人で仕事をするようになってから全く契約が取れなくなりました。
理由は単純、サポートしてくれた先輩のおかげで契約が取れただけなんです。
そこに「私の力や努力」なんてなかったのです。
しかし、結果的には契約を取ったことになり歩合もつきました。
会社側は私を1人前と判断します。しかし、契約は取れません。
そうなると「なぜ契約が取れない??」「やり方が悪い」「真面目にやれ」と言われます。営業あるあるですね。
それが営業の世界です。
数字を取ってきたやつが正義なんです。どんなに不真面目でも数字さえ取って来れば文句は言われません。
営業車の洗車を命じられる
もはや会社のお荷物となった私。命じられたのは営業車の洗車です。
所有していた営業車は5台。それを業務開始までに全台洗車するようにと。
車内を綺麗にして外装は水洗いするだけですが、5台ともなればそれなりの時間はかかります。
夜にやるか早朝にやるか、どちらにせよサービス残業の幕開けです。
何も教えてもらえなくなる
その後は社内での隔離。
完全なシカトという訳ではありませんが、何か質問をすれば「後にしろ」の一点張り。
上司みんなです。先輩も。そこらの中学生よりタチが悪いです。態度があからさまです。
「お前なんかしらん、勝手にやれ」的な空気を醸し出しているのが分かります。
営業力を向上させるためにロープレの相手を頼めば、話にならないような難癖をつける客を演じてみたり。
「いや、練習にならんし」「プライベートもそんな感じでクソなのかコイツ」と思いました。
なんか悔しいので、命じられていた洗車だけは完璧にやりました。
「綺麗だ」なんて褒める心の綺麗な上司はいませんが。
もともと車は好きだったので洗車はストレス発散みたいなものでした。
私自身が営業向きではなかったというのもありますが、ちょっとした向上心すら潰しにくる上司と会社に嫌気がさし、退職しました。