今回は、元会社員さんが、いじめ大好き上司から、「目付きが反抗的で気にくわないと言われたり」、「顔からしてやる気が見えないと言われたり」、「毎日残業して雑務処理させられたり」、「サービス残業させられたり」したパワハラ体験談をご紹介してみます。卑劣なパワハラから逃れられた理由は、いじめ大好き上司を大袈裟にヨイショしたことだそうです。ですが、ヨイショするのもバカバカしくなり最終的には転職したそうです。
異動してきた部長に目の敵にされる
私は40代で現在は自営業をやっており、関東に住んでいます。そんな私ですが20代でまだ会社員をしていた頃に、酷いパワハラを受けていたのです。新卒で入社してしばらくは、特にパワハラめいた事を受ける事はありませんでした。
ですが、3年程経過した頃に、別の支社から転属して来た部長が何故か私を目の敵にしました。配属されて来て直ぐの歓迎会でいきなり部長に、お前の目付きは反抗的で気に食わないと難癖を付けられたのです。
私自身は特に部長をにらんだりした訳ではないので、思い当たる節はありませんでした。ですが取りあえず上司なので、すいません気を付けますといった形で謝っていました。
ところがそこでも、お前みたいなタイプは反省なんかしてねえんだよと訳の分からない言われ方をしたのです。それでも一応は酒の席だったので、部長も酔っ払って以前の部下と間違えているのかと軽く考えていました。
パワハラに我慢する日々
ですが、会社でもいきなり呼びつけられて、まだ提出期限は十分にあるのに書類の提出が遅いだの、顔からしてやる気が見えないだの、訳の分からない形で長々と説教される様になったのです。
しかも、意味不明に罰を与えられて、書類の作成や整理等の雑用を次々に押し付けられる様になりました。私は仕方なく、毎日残業して雑務を処理していたのですがそこでも部長は妙な事を言い出したのです。
お前の仕事が遅いから時間内に終わらないだけだ、と怒鳴られサービス残業まで強要される様になりました。更に同僚達も下手に関わると自分がパワハラのターゲットにされるのではと警戒していたらしく、誰も助け船を出してくれる事はありませんでした。
私自身もどちらかと言うと気弱な性格であり、理不尽な部長の所業に対し抗議する事が出来ずにいたのです。私は会社を辞めたいと考えながらも、転職する勇気もないまま我慢して働き続けていました。
部長を大袈裟にヨイショしてパワハラから逃れる
今思うとあの当時の私は、既にノイローゼ気味であり、正常な判断力を失っていた部分があったのです。なので最初は部長の言い分は無茶苦茶だと思っていたのに、それが続くと次第に自分の方が悪いんじゃないかと思えて来ました。
だからこそ仕事を頑張り続けて、部長に認められれば事態は好転すると期待する様になっていたのです。なので仕事を必死に頑張りながら、同時に部長のご機嫌を取る事に専念する様になりました。
そうして何時の間にか私は、部長を大袈裟にヨイショするキャラになっていたのです。とにかく部長のご機嫌を取る事に集中し、任された仕事をてきぱきとこなす様にしていました。すると私の必死な態度を部長も評価し始めました。
目付きや顔付きが気に食わないと理不尽に責められていた私が、徐々に仕事振りが素晴らしいだの、部下の中で1番信頼出来る等と褒められる様になったのです。更に部長は私へのパワハラを止めると共に、今度は別の若い社員をターゲットに奴隷扱いを始めました。
バカバカしくなり転職
私は第三者的にその理不尽な光景を見て、ようやく目が覚めたのです。結局の所、部長は常に誰かしらいじめる事が出来る相手を求めており、部下を使って憂さ晴らしをしているだけだと気付きました。
なので、パワハラを受ける側に問題がある訳ではなく、行う部長の精神面に問題があるだけだとようやく理解したのです。そんな風にパワハラの理不尽さを再確認した途端に、部長をヨイショし続けてご機嫌を取り続ける事が一気にバカバカしくなりました。
ただし部長に逆らって再びパワハラに耐える気力も私にはなかったので、バカバカしいその会社から出て行く決意をしたのです。転職を告げると、部長は必死に私を引き留めて来ました。
散々馬鹿にして虐げた過去がなかったみたいに、私という部下が如何に必要かを必死に説得して来たのです。扱いの見事な逆転振りに私は何度も笑いそうになりましたが、部長の様な下らない上司がいる会社自体に興味を失っていたので引き留めに応じる事なく、転職しました。