今回は、元飲食店副店長さんが、社長から無いことを言われて変な罪を負わされそうになったパワハラ体験談をご紹介してみます。社長から濡れ衣の罪を背負わされそうになったので、店を辞めて労働基準監督署に相談すると言ったら、次の日から変なパワハラをされることがなくなったとのことです。濡れ衣の罪を背負わされそうになったら、外部機関に通報すると言うのが有効な手段かもしれないです。
店長がマネジメントしない
これは僕が30代前半のころの話です。
僕は中部地方の飲食店の会社員で、小さな居酒屋に勤めていました。
この頃、僕は飲食店の経験を買われて、そのお店での副店長を任されていました。
副店長と言うことは僕の上には店長がいるわけですが、彼がまた責任感もなくて困る人だったのです。
店長は同時に調理長でもあり、料理は結構評判が良かったのです。
それもあってか、彼は店長ではありますが料理以外は何もしませんでした。
自分は料理だけ作っていれば良い、そんな考えが見え見えで、お店のマネジメントなどはほぼ僕がやっていたのです。
社長が店長に何も言わない
まあそれは特に問題が無かったのですが、それ以上に問題だったのが会社の社長です。
社長は優しさもありましたが、それ故に問題点もありまして。
それは店長には何も言えないという事です。
店長の方が社長よりも年上で、でも普通なら社長の方が立場が上で上司なのですから年齢なんて関係ないと僕は思っていました。
しかし、お店のちょっとした問題が起きても店長には何も言わず、全てが僕の元に。
そんな中、こんなパワハラがあるのかと言う体験をしたのです。
とある日の出来事
それはとある日の営業後、オーナーが店に来て僕に話があると言ってきました。
しかし、店長には「あ、大丈夫ですので~」と言って先に帰してしまうという。
何か個人的なことなのか、ちょっと緊張もありましてツバをゴクッと言わせながら社長の話を聞きました。
「おい、なんか先日この店でお客さん同士の喧嘩があったんだって?」
そんなことを聞かれた僕は驚きました。
この店は小さな店で、目の行きわたらないわけがないのです。
お客さんが喧嘩をしたらそのくらいすぐに分かります。
事実そんなことは無かったので「いや、そんなことないですよ」とそのまま言いました。
すると社長はなぜか首をかしげて「うーん、おかしいな。俺の知り合いが前に店に来てそう言ってるんだけど」とのこと。
いや、僕は社長の友達も大体わかるし、来れば大体仲良く話をさせてもらってるし。
というより、喧嘩の事実は本当に無いのですけれども、目をマジにして訴えました。
しかし、なぜだか社長は僕の言うことを信用しません。
「おい、別に俺に報告しなかったのはもう怒らないから、正直に言ってくれ」
何かそういう事実を作りたいのか分からないけど、無いものは無いのだから無いのです。
「いや、正直に言ってくれないとオレもお前の減給を考えなければいけない」
「は?」
社長と言う上司を目の前にして「は?」と言ってしまった僕です。
ありもしない事実をなぜ報告する?と言いますか、どうやって報告するの?それしか頭に出てきません。
しかし、それでも社長は僕に「喧嘩がありました」と言わせたいのでしょう。
「あったんだよな!?」
そう追い込んできました。
この場を終わらせるためには嘘をついてでも「すいません、ありました」と言えばいいのだろう。
しかし、なんで僕がこんな訳の分からない脅しに乗らなければいけないのか、そう思ったらやはり嘘は付けません。
ということで、これをどう解決したかと言うと、普通にありがちなことですが、
「じゃあ、僕は嘘をつきたくないので退職します。そしてこのような事実を明日、労働基準監督署に報告しますので」
実はこの店は既にぎりぎりの人数で回していますので、一人でも辞められたら大変なことのなるのです。
それを分かっていて、僕も強気に出させていただきました。
そして労基なんかに入られたらもう営業が危ないと、社長自身が一番分かっています。
その結果
その結果、次の日になり再び社長に呼ばれまして。
「いやー、ごめん。喧嘩のことだけどオレの友達の勘違いだったわ。ははは」
「ははは」じゃねーよ!と憤りまくりましたが、とりあえずそれから社長は僕にパワハラはしてきません。
しかし、なぜ社長があのようなことを言ってきたのかは円満退職した後も分かっていません。