今回は、30代会社員さんが、気分屋でわがままなお局様から「威嚇されたり」、「本来の仕事とかけ離れた指摘をされたり」、「みんなが迷惑しているように持っていかれたり」したパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラは、ターゲットにされた先輩が徹底的にお局様に反撃し、お局様を退職に追い込んだそうです。そして、「結局会社ってのは声が大きくて強い方が勝つ」と思ったそうです。
気分屋でわがままなお局様のパワハラ
30代、会社員、男性です。岐阜県に住んでいます。
20代の頃、パワハラを受けて悩んでいました。今の会社に入って当初は営業を希望していたのですが配置された部署が経理部でした。
経理部は僕の他に男性の上司と女性の先輩社員が2人という陣容でした。
この女性の内の一人、当時40代なのですがお局様気質で気分屋でわがままで、どうにもならない人でした。
機嫌のよいときは時々冗談なんかを言いながら気持ちよく仕事をしているのですが、そうでない時は周りの人に当たり散らして、パソコンのキーをバチバチ叩き書類なんかも机にたたきつけるようにして周りを威嚇しながら仕事をするといった感じなのです。
本来の仕事とかけ離れた指摘が多いお局様
最初は当たらず触らず一緒に仕事をしていたのですが、そのうちに僕のやる事なすことにケチをつけるようになってきました。
仕事上のミスがあれば叱責は当然なのですが、用事が有って早く帰る(それでも定時すぎている)と「責任感がない」とか、車の止め方が枠の中央でないと「周りの迷惑を考えていない」というような、本来の仕事とかけ離れたところでの指摘が多いのです。
しかも、やり方が陰湿で他の人にわざと同意を求めて、これ見よがしにみんなが僕のやることに迷惑をしているという感じに持っていこうとするのです。
僕のちょっとハッキリしない性格も好きではなかったようです。
お局様のいびりで退職者もいた
僕のオフィスは総務や営業も同じフロアーで働いています。
そういう他の部署の人にもわざわざ話をしに行くのです。
大体の人は「また始まった」という感じで見ているのですが、かといって、お局をいさめてくれる人もいません。
経理の上司の人も同じく見て見ぬふりです。お局の機嫌を損ねるとどんな仕返しをされるか分からないしややっこしい事に首を突っ込みたくないから遠巻きに見ているだけでした。
実際に、お局のいびりに負けて退職していった人もいるみたいです。
僕も何度も退職を考えました。
上司にも相談しましたが、結局何の解決にもなりませんでした。
長期間お局様のターゲットにされる
お局はその時の気分で僕以外の人もターゲットにします。
しかし、他の人の場合は長くは続かずまた僕がターゲットになります。
ある時、僕の3つ上の営業の男性をターゲットにしました。
この先輩には常々可愛がってもらっています。
先輩は僕に同情はしてくれていましたが、かと言って、お局との間に割って入ってくれるという訳でもありませんでした。
先輩の反撃
お局様のターゲットになった先輩は僕と違ってお局様に毅然と立ち向かいました。
先輩は機を見てお局に反撃しました。
「あなたのせいでみんな嫌な思いをしている」「後輩君への言動は目に余るものが有る」「現にあなたのせいでやめて行った人もいる」「多少仕事が出来ても害悪の方が多い」という事をお局に向かって理論整然と述べたのです。
さらに先輩は他の社員を巻き込んでお局包囲網を作り、上司の上司も巻き込んでお局の居場所をどんどん無くしていったのです。
ただ、それでもお局はしっかりとやらなくてはならない仕事の流れの中に組み込まれていたこともあり、結局、少しおとなしくなって、そのまま仕事を続けているという感じでした。
お局様の入院
それからほどなくして、お局は体調を壊してしばらくの間入院しました。
通常職場で入院者とかが出たら、みんな心配してお見舞いを出したりするのですが、お局に関しては誰も何も出さず、お見舞いにもいかずじまいでした。
先輩がそう仕向けた様子も有ります。
先輩はお局が入院中から戻って来ても仕事を元に戻さないよう上司に根回しをしてお局の居場所を完全に奪ってしまったのです。
結局会社ってのは声が大きくて強い方が勝つ
入院中、お局は自分がいかに人望が無いかを思い知ったようです。
さらに復帰しても仕事の無い状態となりました。
コンプライアンスとかパワハラ防止とか労働基準監督署とかよりも、結局会社ってのは声が大きくて強い方が勝つという世界なのだという事を思い知りました。
お局はその後自分のみじめさを感じたようで、上司に退職の相談をしたそうです。
その相談を受けた上司は直ぐに退職の手続きに入って、お局が辞めざるを得ないように仕向けました。
もうお局はいません。
今は酷い理不尽なことを言う人もいなくなって風通しの良い職場になりましたが、僕の職場はいつまた別のお局が現れてもおかしくはないと思います。
ただそうなっても強くありたいとは思います。