今回は、30代中盤元会社員さんが、全員ヤル気がなく暴言が飛び交う某中堅電機メーカーで受けたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラに対して、精神論で耐えようとした結果取り返しのつかない精神ダメージを受けて重度のうつになり、現在も心療内科に通っているそうです。パワハラに遭った場合は、証拠を取ってうまく逃げるのが良いとのことです。全員ヤル気がなく暴言が飛び交う会社って多いんでしょうか?私もそんな雰囲気の会社にいた気がします。
全員ヤル気がなく暴言が飛び交う某中堅電機メーカー
30代中盤、関東の南側に住んでいる男性です。大学卒業後20代のうちはサラリーマンをしていましたが、現在、紆余曲折あって、Webライターをして稼ぎ、アマチュア小説家として活動しています。私が最悪のパワハラを受けたのは、新卒で入った企業でした。
大学時代私は公務員を目指していましたが筆記で全滅し、大学四年になって慌てて一般企業枠で就活をし、営業職で1月に内定を取りました。その企業が、機密が多いため詳細は絶対に明かせないのですが、都内に本社を持つ、従業員600名程度の中堅の電機メーカーでした。
しかし、とにかく社員がひどかったのです!経営学用語に「モラル」「モラール」という二つの言葉があって、モラル、は道徳や規律の遵守、そしてモラールというのはいわゆる「士気」「モチベーション」を表します。響きが似てるので、この二つの言葉はよく混同されまして、これらは本来違うものですが、有り体に言ってしまえば私がいたその会社はどっちも最悪のレベルでした(笑)
とにかく、営業マンはもちろんエンジニアに至るまでやる気がなく暴言・モラハラ・差別的発言ばかりを繰り返すのです。当時小泉政権下で少し景気が上向いた頃で、新しい仕事を私は少なからず取ってきた(親会社から、このプロジェクトやってね、とお願いがくる)のですが、エンジニアにそのことを電話で伝えると「えー、やりたくねぇよ」「もう新しいのはいいよ」と文句の嵐。
毎日続く酷い説教と徹夜残業での八つ当たり
しまいには、親会社の若い管理職さんから、「あなたの会社は組織内部に大きな問題を抱えているんじゃないですか?」と皮肉交じりに言われる始末…(汗)また、私の上についた上司もこれまたひどく、ほとんど毎日、新人の私のミスとはいえ、ささいなものにまで食いついては数時間怒鳴りつけの説教をされました。
飲み会で酔ったその上司に、蹴られたこともあります!また、数百ページの資料を作成したのを見て、ぜんぜんダメだ、とその場で机を叩いて床に投げつけられたりしました!最悪だったのは、徹夜で仕事をしているとき、「お前のせいで俺まで徹夜残業するはめになった!」と(本当は上司の仕事の振り方のミスが原因なのに)怒鳴りつけられ、さらに「俺の家族に謝れ!」と電話をさせられたことです!
そして、その奥さんは「旦那がすみません。あなたのせいじゃないよ」と電話口で言っていました…。とにかく自己中でひどい人間でした!結局、産業医よりノイローゼと診断され、また、公務員をもう一度目指したかったのでその末路として、自主退職しました。これが大きな原因で重度のうつになり、現在も心療内科に通っています。
うつ病になり取り返しのつかない精神ダメージを負う
当時のパワハラの経験がトラウマとしてフラッシュバックして「私はもう消えてしまいたい」というマイナス感情がほぼ毎日湧き、心療内科の担当医からは、それはもう一生治らないと言われています。
なお公務員にはなれなかったのですが、地方自治に関わる仕事に転職でき、今は前職のうつが治らず、仕事が続けられる状態ではなくなり辞めてしまったのですがそちらはコンプライアンスをしっかり守るホワイトな職場でした。もうこんな体験は繰り返したくないですが、しかし、逆に、パワハラやモラハラをしそうな人物を見抜く「自衛力」のようなものを養えたと今では思っています。
「地雷」な人物が、一目見ただけで今はだいたいわかるので…。これを読んで頂いた皆様も、ぜひパワハラにはお気をつけて仕事をされれば、と祈念しています。また、パワハラに遭った場合は、証拠を取ってうまく逃げましょう!
私のように精神論で耐えようとすると、前述のように取り返しのつかない精神ダメージを負うので…私の案件を一つの事例と思い、ぜひご注意して健康的に、楽しく仕事ができるようになることをお祈りしています!