今回は、40代会社員さんが、30代で受けた人生最大のパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラを解決しようとして、パワハラ上司の更に上の上司に相談したところ、そのことについて説教され、パワハラが悪化したそうです。家族の勧めで、カウンセラーに相談したところ、聞き流して我慢すれば良いと言われ、その後、運良く他部署へ異動することができたそうです。

仕事のミスからパワハラが始まる

40代の会社員で関東に住んでいます。

34から35歳にかけてですが、上司からパワハラを受けました。

当時は、パワハラという言葉が広まっていない状態でした。

パワハラが始まったのは1つの仕事上のミスからです。

それまでは特にパワハラというよりかは、むしろ上司とうまくいっていたと考えていました。

しかしながら、この仕事でミスをしてからは、理不尽な仕打ちとも言えるくらいのパワハラを受けました。

例えば、資料を作っても赤ペンで訂正があり、何度か資料を破られたこともあります。資料に気持ちが入っていないなどと、偏屈なことを言って来ます。

その上の上司に相談

私はその上の上司に相談しましたが、その上の上司に相談したことがわかってしまい、個別に会議室に呼び出されて、説教です。

その説教の内容は、今の若いもんは精神的に弱い、なぜ上に相談した、俺を信用していない、などと自分を正当化する言葉を羅列します。

そしてその後からは、仕事上でも無視をされ始め、報告書を持って言っても何も言われずに受け取りますが、コメントも何もありません。

さらに、チームメンバーとの会話も制限され、会社の座席も片隅になり、飲み会にも呼ばれないという始末です。

ほとんどパワハラというか組織内のいじめのような感じでした。

このような状況に陥ってしまうと、どうせならもう会社をやめてしまおうという気持ちにもなり、会社を休むことも多くなりました。

特に月曜日は気持ちもふさがり、正直仮病で休んだこともあります。

家族の言葉が支えになる

ただ、このような最悪な状況を救ってくれたのは、家族の言葉と支えです。

もうどうしようもなくなった際に、家族に会社を辞めるかもしれないことを相談しました。

するとその答えが、会社を辞めてもいいが、その上司のために家族を路頭に迷うことはしないで欲しいという言葉をかけてもらいました。

確かにその上司のために、自分が会社を辞めることで経済面でリスクが発生し、さらに自分の家族を犠牲にすることは大変馬鹿らしいことだと気づいたきっかけにもなりました。

そして、家族からアドバイスを受け、会社の外部サービスとしてあったメンタルヘルス関連のカウンセリングに通いました。

カウンセラーのアドバイス

そのカウンセラーからのアドバイスとしては、聞き流しも大事であること、その上司も長い期間組織に居座ることはないので聞き流しながら我慢するように、との助言をうけました。

これらのアドバイスがきっかけで、再度会社で頑張ろうという気もちに変わり、その後1ヶ月程度、上司から継続したパワハラについて聞き流せるようになってきました。

そして、運よく私が他部署へ異動することとなり、さらにその上司は会社から出向と言う形で、別の会社へと異動することになりました。

上司はいわゆる左遷のようなものです。

はっきり言ってこの上司の異動の話を聞いて、自分はパワハラに勝ったと言う気持ちになりました。

パワハラは組織においてあってはならない

私がパワハラを受けている状況は会社の上層部が見ていたようで、上司はこれまでも私のような犠牲者を何人も出していたようです。

あとで聞いた話では、そろそろ制裁を加えるという状況だったようで、まさに私の状況がきっかけとなったようです。

ただ、この上司はまだ懲りていないのか、異動した先でも問題を起こし、さらに別会社へと左遷されていた始末です。

なんとかにつける薬はないという言葉もありますが、このような人材が会社を引っ張っているということが大変腹立たしくあります。

パワハラは組織であってはならないことですし、パワハラを受けた人が精神的に弱いからダメだと思っている年代も多くいるのは自明の事実です。

このような方々に対して指導だけではなく、ことが起こった場合には制裁を加えるなど、人材として排除していかねばならないと思っています。

世間ではパワハラの問題やニュースが飛び交っていますが、あまりにもそのパワハラをする人間が周りを見ていないことや独りよがりであることをもっと自覚すべきです。