今回は、元会社員さんが、パワハラ上司から、「勝手に秘書扱いされたり」、「ミスをすると怒鳴られたり」、「夜遅くまで残業させられたり」したパワハラ体験談をご紹介してみます。酒の勢いでパワハラ上司に対して怒りをぶちまけた結果、パワハラ上司がおとなしくなり、とても仕事がしやすくなったそうです。
パワハラ上司に勝手に秘書扱いされる
現在30代の主婦、大阪在住です。20代の会社員時代の体験です。
新卒で勤めた会社は一族経営の古い体質があり、縁故採用が当たり前でした。私の上司(以下A)は当時チームリーダーでしたが、会社のお得意様に関係があったようで、多少の問題は見て見ぬふりをされていました。
具体的に私が受けたパワハラは、Aが指揮を執るプロジェクトチームに所属していた私を、彼専属の秘書のように扱い、他の課の社員から遠ざけるというものでした。
実際には私はもちろん彼の秘書ではなく、業務も全く違うものでしたが、他の社員との業務のやり取りも、勝手にすることは許されずに彼を通すように、等と指示をされ、私の業務が忙しく、手伝ってくれようとした他の課の社員を叱責し、それ以降その人から遠ざけるようにわざわざ席替えをしたりされました。
新入社員で仕事も早くできず、私がミスをすると怒鳴られ、仕事の効率化を図ろうとプロジェクトチームの再編を他の課の上長が提案してくれても、頑なに拒否していました。
無理な納期でもやろうとするパワハラ上司
今であればかなりセクハラ、パワハラに当たる内容ですが、当時はそのプロジェクトに社運がかかっていたのもあり、更に上記のように社外とのコネクションがあったため、新入社員の私の状況は変わりませんでした。
ただ、Aチームリーダー自身、そのプロジェクトは荷が重かったのか、少しずつ欠勤や遅刻を繰り返すようになりました。ただ本人は「自分はとても頑張っている。」「上司が人員を増やさないために残業が増える。」と文句ばかり言っていました。実際はAが、どう見ても無理な納期なのに「やってやりますよ!」と恰好をつけて注文を取ってくるのが原因でした。
最初は上司に文句も言えず、また若さもあり、毎日、遅くまで続く残業を体力と気力でこなしていた私ですが、だんだんとその状況に腹が立ち、Aチームリーダーの上司にあたる部長に直訴しました。
部長は私の話を最後まで聞いてくれ、また現状は同じ部にいればなんとなく分かっている、と言ってくれたものの、実はその部長自身もさぼり癖のあるお飾りの部長だったので、結局話を聞いてもらっただけに終わりました。
酒の勢いで怒りをぶちまける
ある日、珍しく仕事が早く終わった日、先輩たちが飲みに行こうと誘ってくれたので、喜んでついて行こうとすると、「え?飲みに行くの?俺も良いかなあ?」と、Aが。正直、(え?どのツラ下げて参加すんの?あんたのせいで皆ずっと残業続きでストレス溜まってんのに)とその場では思いつつ言えず、結局Aも飲み会に参加しました。
その飲み会で、私の怒りが爆発しました。酒には強い方でしたが、やはり疲れていたのか、酔いが回ってついつい、「いや、正直おかしいでしょ?あんたのせいで皆忙しいんだから、遅刻したり休まず会社に来いよ!」と本人に怒りをぶちまけてしまいました。その場は凍りつきましたが、酒の勢いで、「てかあなたのやってること、セクハラ、パワハラですよ!」と言って、その後記憶がありません。
次の日からAチームリーダーは私に対してびくびくしだし、だいぶと仕事がしやすくなりました。彼自身の勤務態度については結局変わりませんでしたが、私は自分の仕事に集中できるようになり、特にお咎めも受けませんでした。たぶん部下の私に怒鳴られたことがショックで、でもそれを自分の上司に言うことはプライドが許さなかったのだと思います。
先輩たちが言うには、勤務態度云々のところより、「セクハラ、パワハラ~」のくだりのあと、私が「女子全員セクハラの記録取ってるし、男性社員もあなたの言動メモってますからね!」という私の言葉にだいぶビビったそうです。
彼はその後、会社の経営が傾いたこともあり、自分が窓際さんに追いやられ、今では毎日DMの発送業務をぼんやりとしているそうです。