今回は、40代会社員さんが、パワハラ上司から、「全ての書類にダメ出しされたり」、「毎晩2時間程無意味な説教をされたり」したパワハラ体験談をご紹介してみます。仕事の夢でうなされる様な状態になり、最終的には鬱病になって、窓際に飛ばされたりもしたそうです。社内では、縁故入社した人が優遇される制度だったので、仕事を頑張っても無意味だと思い転職したそうです。
ベテラン職員が退職
現在40代です。これからお話する出来事は、私が30代の頃勤めていた会社の上司から頂いた仕打ちです。
転職した会社で半年が過ぎ、会社の雰囲気にも慣れ、漸く落ち着いて生活が送れるようになった頃、所属する部署のベテラン社員が、自己都合で退職することとなりました。
補充人員は取らず、私は今までの仕事に加え、ベテラン職員が担当していた職務全てを担うことになりました。
それまでベテラン職員の補助を行っていたのですが、担当となると職掌と責任が一気に広がり、日々前任者の仕事を学び、何とかクオリティーを維持しようと努めていました。
パワハラ上司から全ての書類にダメ出しされる
当時の上司は、私の仕事振りが気に入らないようで、担当が変わった以上、今まで改善できなかった点をすべて改めるとの考え方から、前例踏襲であるならば承認しないとの態度でした。
職掌はおろか、過去に行われた仕事も把握していない中で、私は何に応えて良いか全く分かりません。
過去の仕事に過失があるなら別の理由となりますが、過去の仕事は全て同じ上司が承認してきた仕事であり、改善や向上を計るにせよ、時期を得ているようには思えませんでした。
提出する報告書を始めとする書類全てにダメ出しが出されます。
連日2時間程度の説教
残業時間帯になると決まって、仕事に対する考えや取り留めのない雑談が延々と続きます。
上司の話したい話を2時間程度、お聞きして漸く仕事に取り掛かれる状況で、会社をでるのは、連日23時以降となり、書類のケアレスミスも激増してゆきました。
ミスをするたびに長い叱責です。30分程度はお叱りを頂いておりました。
仕事の夢を見る
お叱り代が給与に入っているならば、得に思おうと自分に言い聞かせつつ、何とか仕事に臨んでいましたが、やがて、毎夜仕事の夢を見るようになります。
あの仕事が終わってないと飛び起きるようになりました。
あの仕事と言っても、それは夢の中での話で、現実には見たことも担当したこともない業務で、当時は自分でも何故この様な夢を見るのか不思議に思っていました。
パワハラ上司が叱責する理由
仕事を引き継いだ当初、まだ上司の話の内容は指示や雑談を含むものでしたが、私が期待する成果を上げられないため、話の内容はほぼ叱責となりました。
例として、
1.「お前の態度は〇〇に似ている、だからイライラするのだと」〇〇=個人名です。
2.「こっちも好きで言っているのではない、毎晩鏡を見て自己嫌悪に陥る」
等々仰ってましたが、振り返ると本当に合わない人、率直に言って嫌いな人だったのだなぁとおもいます。
上の発言に対する率直な感想ですが、1.は個人的な感情論にすぎず、彼の好き嫌い程度しかわからない。2.ならば言うな、言ってくれなど頼んでもいない、出来れば必要なことだけ話して頂きたい。
それと良い歳なのに、毎晩鏡で自分の顔見るとか、大変気持ち悪い真似をしていらっしゃる。
一人だけパワハラを受ける
上司がこの様な態度に出るのは私だけでした。
自分でも言っていましたが、殆ど縁故人事で入った社員の会社で私だけ余所者だったので、弄り易かったのでしょう。
上司自身も奥さんが親会社の管理職であった縁で就職したそうです。
労働組合はありましたが、かつて上司が委員長を務めたこともあり、私の味方にはならなかったでしょう。
上司もその自信があってか、「お前がパワハラと訴えれば、俺は飛ばすことができるぞ」等と言っていました。
うつ病になり干される
この様なやり取りを半年以上続けると体調がおかしくなり始めました。
友人に勧められ、精神科を受けると軽度のうつ病と診断されました。
うつ病が発症したころ、漸く増員があり、私の仕事は激減しましたが、激減を通り越して0に近くなりました。
完全に干されてしまったのです。
肉体を損ねてまで得たものは窓際でした。
しかし、窓際になったお陰で有休も使いやすくなり、体調は完復することが出来ました。
頑張っても無駄なので転職
上司は人員減の中、更に出来の悪い部下を抱えているのにも拘わらず、仕事の質を落とさなかったことを評価され、昇進しました。
私の僅かな頑張りも全て自分の成果として報告していたようで、私は遊びながら残業時間を計上していたと役員には思われていたようです。
縁故で社内的な立場が決まる以上、私には転職しかありませんでした。
辞めてから、一つ留飲を下げた事は、上司が辞めさせられたと言うことです。
他でも無茶したため、結局会社から出されたのでした。