今回は、40代会社員さんが、「パワハラ上司に質問しても全く教えてもらえなかったり」、「納期も教えられずに怒鳴られたり」、したパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラを解決するために、本社の上司のところに行って異動の相談をしたそうですが、すぐには受け入れてもらえず、いつまでも心身の状態を崩すような職場にいては働けなくなるのでは?と感じ、転職(退職)を決意したそうです。
怒鳴る上司
40代の男性で愛知県に住んでいます。
自動車部品製造の会社に勤めていた時の上司からパワハラを受けました。本社とは離れた場所にある小さな工場で、責任者と私を含めた二人の従業員がおり、私が本社からの異動で一番あとに入ってきた立場でした。
仕事内容もまったく異なるため、右も左も分からない私にもう一人の従業員はいろいろと教えてくれました。
しかし、責任者は一言でいうと頑固で、自分の気に入らない人間には大声で辛く当たるタイプの人でした。責任者がいる時にはもう一人の従業員も黙ってしまい、私に対しても冷たい態度をとりました。
パワハラ上司には何も聞けない
ある時、私が処理したことのない作業の注文書が来ました。
責任者は私に「この通りにやってくれ」と作業手順書を渡してきました。
作業手順書を読んでもしっかり理解できなかったため、責任者に質問して教えてもらおうと声をかけると「ここに書いてある通りにやるだけだろ」と怒鳴られました。
結局、自分で書類を見ながら自分なりに作業を進めましたが、思うように出来ません。
責任者はそんな様子をじっと見つめ、プレッシャーをかけてきているようで何も聞けない状態になりました。
パワハラ上司は納期すら教えない
納期も教えてもらえず、最終的に納期に遅れそうになった時に「納期がいつか分かってるのか」と怒鳴られました。
本社への納品が遅く、心配した本社の上司がやってくると態度を一変させ、私に教えて任せていたが、何も聞いてこないので理解して進めていると思ったというニュアンスのことを言っていました。
結局、本社の上司に叱責されました。このような似たような出来事が何度かありました。
責任者のいないときに、もう一人の従業員に悩みや本音を聞いてもらいました。彼も私に賛同はしてくれるものの、自分の立場もあってかどうすることも出来ない様子でした。
異動相談
勇気を出して、本社の上司のところに出向いて理由を言って異動をお願いしました。
しかし、上司の前では態度を一変させる責任者でもあったので、私の言っていることも全てを受け入れてはもらえませんでした。
人の配置の関係から、現段階での異動は難しいという返事しかもらえませんでした。
責任者と直接的に話し合うのが最善だと頭の中では分かっていても、恐怖心から話し合いを申し出ることはできませんでした。
このままではどうにもならないと感じる
家族にも話しづらかったですが、話すことで少しだけ心の安定が保たれました。
仕事内容が嫌ではなかったので責任者が変わってくれるのを願っていましたが、異動して一年近く経ってもそのような様子も見受けられませんでした。
私自身も意見を言えるような状態ではなく、完全に支配されているような感覚でした。
本社で相談しても耳は傾けてくれるものの、どちらかというと責任者寄りのような態度を感じましたし、異動願いも何となく断られたように感じました。
このままの状態で仕事を続けていくことは精神的にも辛いですし、異動させてもらえるかどうかもハッキリしない状態では長続きしないように感じました。
会社に残っても仕方ないと感じ転職を決意
どんどん精神的に追い込まれていき社内での居場所もなくなり、心も孤独なものになっていきました。
仕事だけではなく日常生活においてもやる気がなくなり、外出するのが好きだった私ですが、休日も出掛ける気分になることができなくなりました。
病院に行くと軽いうつ状態という診断も受け、その原因は会社でのストレスが大きいと考えられました。
転職することはとても勇気のいる行為でしたが、今後のことを考えるとそのまま会社に残っても悪化の一途を辿るように感じました。
万が一、病気が重症化して働けなくなったら全てを失うように感じました。
そのような理由で新たな転職先を探すことを決意し、退職することを決意しました。