今回は、看護師さんが、パワハラ傾向がある師長から、勤務終了時間が決まっているのに仕事を押し付けられたパワハラ体験談をご紹介してみます。仕事を押し付けられたら、とにかく仕事を断ることがパワハラ解決への道だそうです。とにかくパワハラ上司に対して自己主張できるようになることがパワハラ問題解決への糸口だと思うそうです。

看護師の指揮命令系統

私は現在40代、福島県で看護師をしています。以前の私の職場にパワハラ傾向の強い上司がいました。その標的になるのは、上司以外の看護師。

看護師というのは、階級や役職があるわけではありません。もちろん認定看護師や専門看護師といった資格を持つ人もいますが、地方の小さな病院では認定看護師や専門看護師といった人は皆無。全員が看護師という同じ役職なのです。違うのは経験年数だけなのですね。

そのため看護師というのは、管理職である師長や主任か、もしくはただの看護師かという立場しかないのです。

パワハラ傾向がある師長

そんな私の働く職場の師長は、とても信頼が厚いのですが、パワハラ傾向もあったのです。師長は小さな病院で前の院長の時から、看護師として貢献してきた人で、今の新しい院長になってから師長に昇格しました。

病院のことをよく知っているし、スタッフのこともよく知っているので、医師や事務からはとても信頼が厚いのですね。しかしながら、看護師からは評判が今一つ。そんなパワハラ上司をご紹介します。

良い上司だった

その病院では常勤看護師もいますが、非常勤看護師が多いのも特徴でした。多くの非常勤看護師は、昼まで、もしくは14時までということがほとんどでした。その中で私は少し特殊で13時半までという勤務時間の非常勤看護師だったのです。

その当時はまだ若く、経験も浅い。しかし一生懸命に仕事をこなしたい、そして真面目に仕事はしたい、非常勤だけれど責任はしっかり果たしたいと思って働いていました。

入職してすぐは、子育てもしながら看護師の仕事もこなしてすごいねえという扱いだったのです。また、子どもが幼稚園から帰ってくる前に、自宅に帰りなよといってくれる上司だったのですね。

しかし、ある時、とても病棟が忙しく誰もナースコールに対応することが出来ないということがあり、私が残業をすることに。そして、ぎりぎりの14時過ぎまで勤務をして帰宅したのです。

勤務終了時間が決まっているのに仕事を押し付けてくるパワハラ

それから、何かと上司に勤務時間終了近くになると声をかけられることが増えたような気がします。例えばあれはどうなっているの?在庫はあったかしら?とか。

それほど重労働ではないにも関わらず、事務的なことや連絡的なことを指摘されるので、確認をするうちに自然と残業になってしまうということが続きました。そして、指摘した当の本人はどこかに行ってしまうのです。

それが続いたときにおかしいと思いながら、もしかすると師長は私の勤務終了時間を勘違いしているのかなと思い、師長に直接言いました。私の勤務時間は13時半までなんですと。その時にはわかったわーとなるのですが、それもまた繰り返されたのです。

師長は口では、早く帰らないと子供の迎えに間に合わないわよーというのです。しかし、仕事を押し付けてくる。私が引き受けるほどエスカレートするような気がしたので、その時から、私も少し対応を変えるように努力したのです。

仕事を断ればパワハラは改善される

実際には、これまで頼まれたことの5回のうち1回は子どもの用事があるので帰りますと、仕事を断ることから始めました。そして、しばらくしてからは4回に1回、次は3回に1回は断るように。そうするとだんだんと師長の要求も減ってきたような気がしたのです。

もちろん師長という役職を使って、仕事をどんどん言いつけてくることもありました。そして、残業になってしまうことも。一度はそんな師長のパワハラに抵抗できず、1時間近く残業をしたのですね。

その時はさすがに、残業手当いいですか?と確認をしました。これまでは残業手当を請求することなく勤務していたのですね。

そんな師長のパワハラに対しては、今は少し強気で対応していかなければいけないと感じています。やはり、いわれるままに仕事をしていたら、自分を追い詰めることになるからです。主張するべきことは主張する。それで、改善されることもあるのかな?と思っています。