今回は、男性会社員さんが、パワハラ係長の徹底的なダメ出しに参ってしまったパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラの対策としては、「上司にヨイショして仲良くなる」、「パワハラのターゲットが変わるまで待つ」、「パワハラ上司のご機嫌を観察して、パワハラ上司との接し方を上手くコントロールする」などがあるようです。
派遣先の有名なパワハラ係長
50代男性会社員、東北地方在住です。私は今の会社に派遣で入っていますが、もう派遣されてから約15年になります。今でこそリーダーとして、社員からも同じ派遣社員からも、いろいろ聞かれる立場になりましたが、派遣されたころには散々な目に会っていました。
それまでの会社が業績悪化ということで、整理解雇され、やっとの思いで採用されたのが今の派遣会社でした。それまで会社の正社員として働いていたので、派遣会社に登録するのは初めてでした。それゆえに配属された会社では、何をどうやったらいいのかなどさっぱりわからずでした。
正直なところ派遣されて暫くは、自分でも使い物になっていないな、と感じるほどで気も乗りませんでした。そんな中、何とか仕事をこなしていると、決まってダメ出しをすると、有名な係長が配属されてきました。私たち派遣社員は当然のごとくその人の指示で動くことになりますが、これが最悪でした。
パワハラ係長の徹底的なダメ出し
因みに私の派遣先の部署は研究開発ということで、与えられた課題に対して、自分で考えて実験し、出た結果をレポートに纏めて提出すると言うものでした。まず、言われた課題に対して、進め方を考えて報告をするのですが、やれ、この題目はどうなの?何でこの題目になるの?などと自分の考えに合わないものは、片っ端から却下でした。
他にも数名部下がいたので聞いてみると、他の人に対しても同様で、正社員や派遣社員関係無しに自分の思うことと違う考えに対しては全て却下という人でした。やっとのことで進め方の承認をもらい、評価段階に入りますがここでも少しでもスケジュール通りに進んでいないと、毎日の様に小言を言われます。
更にレポートに関しても自分の思い通りということで、こちらが数日かけてまとめたレポートも、徹底的にダメ出しを受け、何度も修正を繰り返すことになります。時には深夜の日付が変わることになっても、それは続き、帰宅するのは朝明るくなる頃、と言うことも何度かありました。
何か月か勤務した頃にようやく気付きましたが、気に入った人には同じような内容のことでも許容するのですが、自分の考えに賛同しない、つまり気に入らない人には徹底的にダメ出しをするようです。それに新人さんには、誰彼かまわず、まずは自分の言うことを聞かせるために、ダメ出しをして自分の思う通りにするというのが、その人の作戦のようでした。
パワハラ係長対策として接し方をコントロール
私は、正直なところあまり、ヨイショをすると言うのが苦手、というより嫌でしたので機嫌取りはしませんでした。当然のごとく毎日の様にダメ出しをくらい、毎日地獄のようでした。会社に行くのも嫌になり、せっかく見つけたところだけど、もう辞めてしまおうかとも思っていました。
そんな頃に、次の新人の派遣社員さんが配属されたことで状況が一変します。ターゲットが私では無く、その人に移ったのです。当人には申し訳なかったのですが、自分が再びターゲットにされるのはゴメンでしたので、何とか自分にダメ出しが来ない様に、その日の機嫌を伺ってみたりして、接し方をコントロールしていました。
パワハラ係長の異動後グチサミットで憂さ晴らし
数年ほどした頃に、その上司は違う部署に配属になり、それまでダメ出しをされていた人たちは、一様に安どの表情を浮かべていました。なお、それまでいろいろチクリチクリとやられていた人たちで、やっと解放されたということで慰労会をしたときは、その上司の話題で持ちきりとなりました。
もうされたことの自慢大会で、ここまで酷かったとか、ここがおかしかったとか、上司が部長に怒られていて見ていて面白かったなど、居ないことをいいことに言いたい放題でした。
結局、その上司は数年前に、いろいろと部下にパワハラまがいのことをしているのが、上層部にバレてしまい、責任を取って自主退社となったようです。その人は、たまに会社に営業として来るのですが、未だにダメ出しのような言い方をしてきます。でも、もう関係ないのでこちらも言いたい放題で、説き伏せています。やられた恩はきちんと返さないと申し訳ないですからね。