今回は、元某大手塾・予備校社員さんが、某塾・予備校業界で、地獄のようなしごきを受けたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ上司の説教中に別のことを考えるのが最適なパワハラ対処法であるとのことです。また、パワハラ上司の相手をまともにすると精神疾患になってしまうので、パワハラ上司の話は聞き流し、まともに相手をしてはいけないとのことです。
殺気立っているパワハラ上司
私は30代前半、メーカー勤務の会社員男性です。
現在は東京都に住んでいますが、以前は地元の神奈川県に住んでいました。
私が地獄のようなパワハラを受けていたのは、私が現在の会社に転職する前の、某大手塾・予備校に勤務していた時のことです。
私が嫌っていたその上司は常に忙しく、そのせいか常に殺気立っていて、目が血走っていました。実際、睡眠時間もあまり取れていないようでした。
ただ、説教だけは異常に長く、一度言い出したら、今怒っている事案だけにとどまらず、過去のことまで遡りねちねちねち、挙句の果てには人格そのものまで否定してくる始末です。
さらには、「死ね」や「殺すぞ」など教育者としてあるまじき暴言まで飛び出す始末です。
まあ、その説教をもっとコンパクトにまとめれば、自分の時間が取れて合理的なのになあと思いつつも、そんなことは口が裂けても言えませんでした。
パワハラ上司の説教中に別のことを考えるのが最適なパワハラ対処法
で、当の私はどうだったかといいますと、その上司の説教をほとんど聞かず、説教中は上辺だけとりあえず謝っておきながら、頭の中で次の休日の予定などを考えていました。
なぜなら、その上司の言うことのほとんどは聞くに値しない戯言ばかりだったからです。
まあ、こういう上司はとりあえず上辺だけ取り繕っておきながら吐き出すだけ吐き出させておけばそのうち収まるので、その間は違うことでも考えて気分転換しながらやり過ごしましょう。
それが、私が実際に行ったパワハラ上司への対処法です。
パワハラ上司の相手はまともにしてはいけない
こういう上司はまともに取り合っていると絶対に精神疾患になります。
明らかに相手に非があるのに、こちらが一方的に苦しめられるのはばかばかしいですよね。
その上司以外にも頼れる上司はいるはずですので、報連相はそちらの上司にするようにしましょう。
自分の人生を、たった一人の馬鹿上司に壊されたらたまったものではありません。
自分の人生は自分の生きたいように生きるべきです。たった一人のために気を病む必要はないと私は思います。
パワハラが原因で訴えられ降格処分
その後、私は、意を決して転職することになるのですが、私が転職する直前に聞いた件のパワハラ上司の話にはニヤニヤが止まりませんでした。
その上司の下についた私の後輩社員が、遂にその上司をパワハラで訴えたのです。
さらにその後、ヘルプで入った若手女性社員を泣かせてしまったり、その上司の下についた新卒社員がすぐに辞めてしまったりしました。原因はもちろんパワハラです。
このようなことが立て続けに起こったことで、件のパワハラ上司は、「若手社員の指導力に欠け、メンターとしての適格性を欠く」という烙印を押され、降格処分となりました。当然査定にも響いたことでしょう。
パワハラが原因で人材不足
さらに、この職場では通常室長とサブ室長の二人体制で校舎を運営するのですが、この上司の下にサブを付けるとまた退職してしまい貴重な人材が流出するということで、1人で校舎を運営するように命じられてしまいました。
元々多忙だったのが、片腕を失ったことでますます忙殺されていったそうです。
さらに、溜まりに溜まったイライラの矛先が生徒に向かってしまったのか、ある生徒をキツく指導したところ反感を買い、保護者から大クレームを受けその後処理に追われていました。
そして、当の私はというと、最終出社日に重大なミスが発覚したのですが、一日ではどうすることもできなかったため、件のパワハラ上司にその後始末をすべて押し付けて退職しました。
人を大切にできない人は人に逃げられ、いざというときに誰にも助けてもらえなくなる
今思えば、その上司の説教の大半を聞き流し、同じことで怒らせることで貴重な時間を奪っていたこともその上司に対する報復だったのでしょう。
それもひっくるめて、最後の最後にその上司に報復して退職してやりました。実に清々しいです。
「人を大切にできない人は人に逃げられ、いざというときに誰にも助けてもらえなくなる」という教訓を、身をもって示してくださったそのパワハラ上司には、今ではある意味感謝の気持ちでいっぱいです。
人生にはいい教師が必要であると同時に、いい反面教師も必要であると、その上司から教わりました。もう二度とかかわりたくないですけれども。