今回は、そこそこの会社の会社員さんが、パワハラ上司のせいで無駄な仕事が増えることで、残業も増加し、パワハラ上司に文句を言うと暴言を吐かれたので、パワハラ上司への復讐を決意したパワハラ体験談をご紹介してみます。横暴上司の実態を暴くために、上司の非効率な無能ぶりを記録として残し、役員の前でプレゼンテーションして、パワハラ上司を退職に追い込んだそうです。

パワハラ上司がチームに入ってくるまでは平和だった

関東地方のそこそこの会社に勤めている30代の男です。

仕事内容としては、プログラムの保守、管理運用、製作をひとまとめにした感じです。

うちの会社では、何人かでチームを組みチーム毎に会社を担当して会社の求めるプログラムを1から10まで面倒を見るという方式を採用しています。

緊急メンテナンスやトラブル対応も有るので忙しいのですが、チームの仲間に恵まれ会社の評価も上々でした。

しかし、春の人事異動で統括する上司が変わってから一変しました。

パワハラ上司の横暴で仕様がコロコロ変わる

この上司というのが絵に描いたような横暴上司で、例えば上司がOKした仕様を元に作っていると2、3日後にやっぱり変える等とコロコロ方向性が変わり、納期に間に合わせようとすれば残業必須の状態にしたり、残業すれば残業が多い等と文句を言ってきたりと横暴さを発揮していました。

基本的にうちの会社では、上司に仕様変更の権限は無く、客先からの仕様変更も受け付けないというのが慣例でした。

たまに、予算や機械等というどうしようもない部分での変更は入りますが、それでも極々一部だけです。

自分がチーム最年長という事もあり、一度、文句をつけると査定に影響が出るぞやチームから外して事務にするぞ等と暴言を言われました。

暴言を言われた時から復讐を決意しました。

パワハラ上司の非効率さを明らかにしたい

とりあえず、考えたのが上司が残業の原因になっているという事を明確にする事です。

チームミーティングの際に簡単な議事録を取っているので、その内容とICレコーダーで録音する事を始めました。

また、やっぱり変える等と言われた時も全て録音して、日付と工程数の変更とその影響を明確なデータとして作っていきました。

幸い、上司は仕事をしない、電話に出ない、スマホを弄るだけという状態なので、こちらがコソコソしていても興味が無いと言った感じでした。

チームのメンバーも協力してくれて、同じように上司の言動や行動を記録してくれました。

そのまま、あるタイミングを見計らって我慢し続けました。

社内総会議でパワハラ上司の非効率な無能ぶりを暴露

あるタイミングというのは社内総会議と呼ばれる物です。

社内総会議では、現状の報告、チーム内の状態、その他気付いた事など会社の状態を幹部役員が確認する場です。

その時に、全てを暴くと決めていました。

各チームリーダーが報告していき、自分も今の案件と過去の案件、トラブル対応などを説明していると、やはり残業の多さが他のチームに比べて多く、また作業効率が悪いという指摘がありました。

上司はチームの能力が低い等といっていましたが、ここぞとばかりに情報を開示していきました。

まず、役員に過去のデータとの比較表を見せました。

チームメンバーが変わっておらず、案件数の増加やトラブルは無いのに、残業だけが増えている実態を報告しました。

役員は複雑な案件なら致し方なし、という見解でしたが、やはり効率が悪いからという意見は覆りませんでした。

そこで、議事録及び録音したデータ、普段の上司の仕事振りを公開しました。

上司は横で何か喚いていて、止めようとしていましたが、その慌て方をみた役員が一喝し、大人しくさせていました。

一通り聞いた役員は、改めて話を聞くと約束し、それまで上司を自宅謹慎としました。

パワハラ上司が退職

後日、チームメンバー全員からの聞き取りと上司の言い分を聞くために集められましたが、チームメンバーからの報告が録音データと同じであった事、上司が全てを認めた事で、話は終わりました。

上司は左遷か退職かのどちらかを勧告され、辞めていき、チームメンバーの不当に下がった査定とボーナスは次の時に上乗せすると約束されました。

上司のポジションには自分がチームリーダー兼任という形で対応するという風になりました。

しかし、上司は何がしたかったのかがさっぱりわかりません。

自分は復讐できたので、いいのですが、上司の査定=チームの査定なのに、なんでわざわざ下げるような事をしたのかさっぱりわかりませんでした。