今回は、元会社員さんが、パワハラ先輩や上司に復讐したパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ対策としては、1.自分に自信をつけるために接客スキルを伸ばす、2.アラ探しできないように基本的な業務でミスをしない、3.自己成長できず何も得るものがない会社なら退職する、などがあるそうです。また、パワハラする会社は、自分を成長させるためには得るものが少ない。とのことです。
都内の診療所で働いていた
私は、東京に住まいを持つ30代の男性です。現在は、webライターとして働いているのですが、大学を卒業してからの10年間は、サラリーマンをしていました。
大学を卒業して、初めて働いた会社は、都内にある小さな診療所でした。
私は、そこで、診療所を訪れる患者さんに対して、リハビリを提供する仕事を行っていました。
リハビリの業界は、体育会系の縦社会の構図でできているので、年齢よりも、何年その職業に務めているかで、上下関係が決まるような特徴があるのです。
私が入職した診療所には、上司が2人、先輩が5人、同期として入職したスタッフが3人いました。
誰一人味方がいない!先輩、上司からのパワハラ
入職してからの2ヶ月間ほどは、何の問題もない平凡な日々を送っていたのですが、3ヶ月が経過した頃から、違和感を感じるような出来事が起きるようになりました。
その違和感とは、私が仕事でミスをすると、5年目の男性の先輩スタッフが、強い口調で私を怒るようになったのです。
例えば、診療所に来院された患者さんが、次回の予約を取る時に、私が予約枠を確認することに手間取っていると、その5年目の男性の先輩が机を強く叩いて、「○○さんが待っているだろ!早くしろよ!!」といったような口調と態度で、私を怒るようになったのです。
その先輩の口調と態度から受けた私の印象は、教育的に叱っているというよりも、明らかに、パワハラ的な言動に感じられました。
上司も、度々、私が先輩から強い口調と態度で怒られている様子を目にしていました。
決定的だったことは、私があるミスを犯した時に、その先輩にも責任の一端があったはずのミスが、全て私が犯した責任とされて、上司から、先輩や他のスタッフに謝罪をするよう命じられたことがあったのです。
つまり、上司を含めて、職場の誰一人として、私をかばってくれる者はおらず、上司はその先輩をえこひいきして、後輩である新人の私に、責任をなすりつける職場の体勢だったのです。
パワハラへの復讐を決意
そのような出来事が続いて、私は思いました。「コイツらを信用してはダメだ。コイツらに自分の将来を預けていたら、他の職場でも働けなくなる…。」と。
それから、私の一人で行う静かな復讐劇が始まりました。
不思議なもので、新人で入ってきた時は、職場のために一生懸命つくそう、働こうと気持ちが高ぶっていました。
しかし、パワハラを受け、パワハラを見て見ぬふりをされて、愛着を失った職場に未練がなくなると、私が職場で行うこと全ては、私が転職するために必要な能力を培うための気持ちに変換されました。
パワハラ対策1:自分に自信をつけるために接客スキルを伸ばす
具体的に、まず行ったことは、基本的な社会人スキルを身につけることです。
もちろん、パワハラを容認するような職場ですから、参考になるようなスキルを彼らから得ようとは思ってはいません。
接客・接遇に関係したスキルを伸ばすために、一般企業向けの書籍を読んでは、職場の患者さんに実践して、患者さんが少しでも笑顔で帰ってもらうように、努力しました。
「△△さん(私)に、いつもリハビリをやってもらいたいよ。」、そう患者さんから言って貰えることが、転職に対する自信にも繋がっていきました。
パワハラ対策2:アラ探しできないように基本的な業務でミスをしない
そして、次に行ったことは、基本的な業務を徹底してミスをしないことです。
言い換えれば、パワハラをする先輩や上司に、「つけいる隙を見せない」ことです。
会社という組織は、先輩や上司になるほど、案外、書類の抜けがあったり、細かい基本のミスが多いことが多いです。
私の職場はまさにその状態にありました。
だから、患者さんにお渡しする書類、月ごとに作成が義務づけられている書類は、作成期限の1週間前には完成させておきました。
他にも、社内清掃や挨拶など、社会人として基本とされることほど、しっかりと行い、ちょっとした注意も受けないように努めました。
その甲斐もあって、段々と先輩も上司も、私に注意や指摘ができなくなるような雰囲気ができあがってきました。
結局、「ちゃんとしている人」には、パワハラするような人間は何も言えなくなるのです。
パワハラ対策3:自己成長できず何も得るものがない会社なら退職する
最後に行ったことは、新卒2年での退職です。
これは、サラリーマンを10年やってきた後でわかったことですが、今、会社がやられて嫌なことは、スタッフの退職です。
新しいスタッフを採用したり、仕事を教えるには、とてもお金がかかるからです。
ですから、新卒2年目で退職した私は、パワハラに対する最高の復習手段をとれたのではないかと思っています。
もちろん、退職の話を切り出した時には、「今辞めてどうするの?せめて3年立つまでは続けたら?」といったように、説得されました。
私は、一見、真面目な顔をしながら上司の話を聞いていましたが、心の中では、「3年いて何か得るものがないから、辞めるんだよ!」と言いながら、笑っていました。
パワハラする会社は得るものが少ない
パワハラをしている側は、パワハラをしている自覚がないことがほとんどです。
だから、パワハラに対抗しようと真っ向から勝負しても、弱い立場の人間は、現状を変えづらいです。
だから、さっさと得るものを得て、戦略的に、退職することが良い解決方法なのではないかと思います。
転職した先でも、パワハラがあるかもしれませんが、少なくとも、今のパワハラをするような職場にいるメリットを感じられなければ、戦略的退職・転職が、最高の復讐方法だと思いますよ。