今回は、60代会社員さんが、仕事をほったらかし、嫌味を言い、偉そうな年下のパワハラ上司から受けたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ対策として、1.上司を怒鳴る、2.仕事をちゃんとやる、などがありそうです。

年下のパワハラ上司

彼は年下の上司でした。

別に上司が年下でも一向に構わないと思っています。

年齢に関係なく会社組織のなかでは指示する者とされる者がいて当たり前だと思っていますから。

私は60代、前職はマスコミ関係でハードな日常業務をこなしていました。

結構、女子社員にもてる、所謂、いいおじさんでした。

そこを定年退職して、再就職で入社した所でパワハラというのを経験しました。

一部上場会社の北海道支社です。

小さな所帯で女性の多い職場でした。

そこでやっていた仕事は、前職の経験を生かしたイベント事業です。

文化催事やサブカルチャー催事など入場料を頂いてお客様に喜んでいただく仕事です。

仕事をほったらかす年下のパワハラ上司

ある年のゴールデンウイークの期間に人気キャラクターの展覧会を実施することになりました。

ある企業に提案したところ、ぜひ取り組みたいという事で協賛金を出してもらえることになったのです。

しかし、実施となると著作権保持者への支払いや作品の運搬費、会場の使用料など経費がそれなりにかかります。

まず最初の作業は、その費用の試算と予想の収支を上司に提示して決済を貰うことです。

本社の担当者とも協議を重ね、それなりの利益が出る試算を上司に提示しましたが、すぐ返事をくれません。

いいとも悪いとも言わないのです。

机のほかの書類と一緒に積んだまま置きっぱなしなのです。

私も上司には何か考えがあるのだろうと高をくくっていましたが、何日も放っておかれるとイライラするばかりか、もしかしていじめてるのかとも思い始めました。

なぜならば、この企画は全国的にもなかなか決まらず、北海道で決めたことが大変なことだったからです。

本社にしてみれば、拍手喝さいの出来事だったのです。

私が新参者のくせに協賛社を決めて実施にこぎつけたことが気に入らないのか。

そんなケツの穴の小さい奴なのか、俺の上司は。

嫌味を言いだす年下のパワハラ上司

早くGOサインを出さないとまとまる話もまとまらない。

私は焦ってきました。

上司は、そのうち嫌味を言いだしました。

運搬費をもっと圧縮しろ、設営スケジュールを縮めろ、撤収の人数が多すぎるなどです。

それらは、じっくり検討して私なりにまとめたもので、いちいち文句を言われる筋合いのものではありませんでした。

私の長い経験と業者さんとの綿密な打ち合わせでまとめたものでしたから。

嫉妬心が強いパワハラ上司などいらない

上司は、それでもやっとぎりぎりの日程で決済を出した。

こんなにハラハラというよりイライラさせられた仕事はありませんでした。

下手すると詰め腹切らされる事態にもなりかねない状態にまで追い込まれたのです。

ちっぽけな嫉妬心で俺に手柄を上げてほしくなかったらしい。

こんな上司いらないですよ!

偉そうなパワハラ上司に呼び出され上司を怒鳴る

設営が始まりました。

本社から担当プロデューサーも来て作業をチェックします。

件の上司は、ある程度、進捗状況を確認したうえで担当プロデューサーと夕食に出かけました。

私を無視してです。

まあ、それでもいいかと私は思いました。

何せ私が現場の担当者だからです。

現場担当者は、現場作業が終わるまで現場に残るのは当然ですからね。

その内、夕食が終わったのか上司たちは、あるスナックに移動した旨、携帯に連絡が入りました。

なるべく早く「スナックに来い」という指示です。

まだ作業の途中でしたので、もう少し時間がかかる旨伝えたのですが、「それじゃあ遅いんだよ」と上司は言い放ったのです。

少しアルコールが入っていたのでしょう、言い方がますます偉そうでした。

さすがにはらわたが煮えくり返った私です。

「分かったよ!今、タクシーで行くから、そこで待ってろ」と思わず怒鳴っていました。

現場のスタッフに後は頼むと言い残し、すぐタクシーに飛び乗って彼らのいるスナックに急行しました。

店に入ってみると、プロデューサーと支社の女性しかいません。

彼はどうしましたかと聞くと、具合が悪いと言って、たった今、帰ったというのです。

「野郎、逃げやがったな」。

プロデューサーにはっきり分かるくらいの声で、私が言ったセリフです。

私は普段、こんなしゃべり方はしませんが、それ以来、年下の上司は私にハラスメントをしなくなりました。

馬鹿な奴だ、と私の方は思うようになりました。