今回は、元市役所職員さんが、パワハラ先輩から気分に任せて暴言を吐かれたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ対策としては、1.パワハラ先輩と話さずに仕事を回す、2.係長さんの優しくさりげない配慮、などがありそうです。

異動後良い先輩に巡り合う?

私は、8年前、市役所に勤めていました。

30代前半の頃、私は、保険所で、原爆被爆者に対する援護事務を担当していました。

その時、職場の先輩で、私より5つ年上の男性がいました。

当時、その男性は、35歳でした。

その男性は、私が異動してきた当時、私に、すごく良くしてくれていました。

休日出勤をしたりすると、車で家まで送ってくれたり、原爆被爆者の健康診断などで支所や、出張所に行く時に、楽しい会話で、その場を盛り上げてくれたりと、本当に優しくしてくれて、私にとっては、優しいお兄さんと言った感じでした。

保険所に異動してきたばかりの私にとっては、「よかったな。こんな優しい人と一緒に仕事ができるなんて。異動もいいもんだな」と思ったほどでした。

良い先輩がパワハラ先輩に豹変

ところが、私が、保健所に配属されて2年目、同じ係に、新しく主査として、45歳の男性が異動してこられました。

そして、先輩の男性は、主査の男性とだんだん仲良くなっていきました。

それを微笑ましく見ていた私ですが、先輩の男性は、私に対して、徐々に冷たく接するようになっていったのです。

先輩の男性は、朝、出勤してきても、囲碁の本を開いてずっと読んでいるくらい、普段は、すごく大人しくて、口数の少ない人でした。

私が「おはようございます」と挨拶すると、挨拶を返すわけでもなく、ちょっと会釈をするだけでした。

そして、私が何かその男性に話しかけると、ギュッと鋭い目つきで私のことを睨みつけ、「じゃあ、この問題はどうなるんだ。これはどう処理するというんだ」と、怒ったように、言うようになっていったのです。

私は、なぜその先輩の男性がそんな怒ったような口調で、私にものを言ってくるのか、原因がさっぱり分かりませんでした。

私が何かしたのだろうか、といろいろ考えてみたのですが、私には、特に、何も思い当たる節はありませんでした。

その男性のことを知っている友達に、「こんなふうにきつい言葉を言われるんだけど、私には何の心当たりもないんだよね」と相談してみました。

しかし、その友達の答えは、「きっと、あなたには関係のないことで、ストレスを抱えているんじゃないかなと思う」ということでした。

「そのストレスって、なんなのかな」と聞いてみたのですが、友達も、「そこまではわからない」とのことでした。

私は、次第に、その先輩に、声をかけるのが怖くなり、その人と話をしなくなりました。

パワハラ先輩と話さずに仕事を回すのがパワハラ対策

その先輩に話を持ちかけなくても、上司である係長や、新しく異動してきた主任の人に、話をすれば、仕事は回っていきました。

その先輩と言葉を交わさない日々が続いたある日、係長が、ついに、先輩とわたしの仲がうまくいっていないこと、先輩が私に対して、威圧的な言葉を言っている現場を見て、気づいてくれたのです。

そして、私は、係長に何も相談していないのに、係長は、気を利かせてくれて、「仕事のことで、相談や報告があったら、全部、僕に言ってくれたらいいから」と言ってくれました。

それは暗に、その先輩とは、仕事のことを話さなくてもいいという意味だなと、私は察しました。

それで、私は、すごく気持ちが楽になりました。

「係長はちゃんと見てわかってくれたんだな」と嬉しくもありました。

そこで、私は、その先輩に言わなければならない仕事上の報告も、全部、係長にするようにしたのです。

係内で、係員が見なければいけない閲覧物についても、今までは、その先輩に渡していたのですが、先輩には渡さず、主査の人に渡して、主査の人が先輩に渡すという形をとるように、係長さんが指示を出してくれました。

そのように対策をするようになってから、私は、その先輩と話をする機会がなくなり、先輩から、威圧的な言葉を言われることがなくなりました。

先輩から受ける理不尽なパワハラは、係長さんの優しく、さりげない配慮で、解決しました。

これは、直属の上司である係長さんが、私とその先輩の関係に気づいてくれ、さりげなくフォローしてくれたおかげだと思っています。

その係長さんの優しさに、私は、今でも、すごく感謝しています。