今回は、元工場職員さんが、ダメ出しと説教が多いパワハラ上司から受けたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ対策としては、「パワハラで心や身体に支障をきたす前に会社を辞めるのが安全なパワハラ解決策」とのことです。
突然の部署異動
高校を卒業して、初めて就職した会社でのことです。
ぼくの他にもう一人同期がいて、二つある部署にそれぞれ配属されました。
その時は、高校の先輩(女性)がいる部署で働いていたんですが、2ヶ月経ったある日、同期の子と部署を交換する事になりました。
仕事としては、前の部署の後工程に当たる部署で、急な異動だなと思い、その部署の人たちと初めて顔を合わせました。
ダメ出しが多いパワハラ上司
初めの1ヶ月は何事もなく過ぎて行ったのですが、ある1人の上司に仕事の小さなミスを責められる事が増えて来ました。
その人は僕の直属の上司ではないのですが、僕の作業場に来ては、「これでいいのか?なんのために目視してんだ。」と注意されるようになり、初めは「はい、すいません」と聞いていたのですが、次第に就業中だけに留まらなくなりました。
いつでも人を貶している人で、仲のいいように見える人のことも影で愚痴っているような人でした。
お昼休みにその部署の食堂でご飯を食べてる最中にもずっと仕事のダメ出しをされるようになり、休憩所でもお昼休みの間、ずっとミスを責められるようになりました。
一度、説教に区切りがついたので、「すいませんでした」と外に先輩とタバコを吸いに出て帰って来ると、「話の途中になんでいなくなるの?もう完璧にできんの?」とその日は終業時間までずっとチクチク言われ続けました。
反論するとパワハラ上司の説教が増える
もう1人の同い年の人は、トイレのつまりを直すときに、下水のマンホールに頭を突っ込まれて、もう少しで殴り合いに発展しそうになり、辞めてしまいました。
そして、知らずに実家が、まさかのその人の家の近所に家を買って、休憩中に「お前の親、あの家いくらで買ったの?俺の見立てじゃ○○○○万くらいなのに、無駄な買い物したな」と言われました。
流石に我慢の限界がきて、「仕事のことはいいですけど、親は関係ないでしょう」と言い、その日はそれ以上何も言って来ませんでした。
しかし、その日を境に仕事での説教が増え、作業している時間より怒鳴られている時間のほうが多くなって来ました。
パワハラで体調不良になり退職
何しに仕事に来てるかわからなくなり、工場長に説明しても、「わかっているが、今あいつを辞めさせると技術者がいなくなる、人の募集をかけてるからちょっと我慢してくれ」と言われるばかりで、そんな日が続き、とうとう体に異変が起きました。
ある日、家を出ようとすると立っていられないほどの腹痛が起こり、休む連絡をするとしばらくして治るのです。
無理に仕事に行った日は、ずっと胃がキリキリしていました。
そして、半年に一回の工場長面談の日に、もう無理ですと。
「あの人は何しても変わらないので、新しい人を入れようが、同じようになるだけですよ。実家の場所もバレているので、何かされても困るし、何があったかはだいたいご存知でしょうが、今月で辞めさせていただきます」と言って、その日から会社に行かず、依願退職させてもらいました。
パワハラで心や身体に支障をきたす前に会社を辞めるのが安全なパワハラ解決策
人生で初めての就職で、仕事では無い部分で気を病み、泣くほど悔しい思いをしました。
今になって思うのはさっさと辞めればよかった、もしくは訴えてやればよかったと。
初めての就職だと、どうしても勝手がわからず、これが普通なのかと悩んでズルズルと働いてしまいがちですが、一番安全な解決策としては、心や身体に支障をきたす前にやめるということです。
最近の若いもんは、だとか、俺が新入りの頃は、とか、もちろん自分の糧になることもあるでしょう。
ですが、自分は自分です。たかが仕事です。
無数にある仕事のうちの一つにしか過ぎないのです。
もちろん仕事は生きていく上では避けられないものですが、やりたい仕事に就く、やりがいがある仕事、給料が高い仕事、全部叶えたいなら、もちろん努力が必要です。
その中で、今の自分にあった仕事を、自分の中で折り合いをつけて見つけるのも、きっと大事だと思います。