今回は、元デザイン事務所パートさんが、社長から怒鳴られたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ対策としては、1.仕事を正確に行う、2.お客様が何を求めているのか考えて仕事する、3.効率的に作業する、などがありそうです。

デザイン事務所でのパワハラ

私は三十代の専業主婦です。

以前はデザイン関係の仕事をしており、今は辞めてすっかり平々凡々な日々を送っています。

これはとある、関西にあるデザイン事務所での恐怖体験です…。

私がデザイン事務所に入ったのはすごく遅く、結婚して5年目の30歳になってすぐの頃でした。

ずっとデザインの仕事に興味があり、いつかはどんな形でもいいから、デザイン事務所がどんなもんなのか興味ある!

働いてみたい!

なんて軽い気持ちでいました。

パワハラの始まり

そんな時、たまたま当時知り合いだったカフェオーナーさんから「未経験でもいいからってスタッフ探してるよ」とその方の知り合いでデザイン事務所をされている方を教えてもらいました。

未経験でも良かったのは、簡単なデータ移し作業や電話対応をしてくれる人が欲しかったからだそうで、それでも全く問題ないので、是非!

と紹介してもらったんです。

しかーし!それが悪夢の始まり…。

初日から怒られる

出勤当日、社長は二日酔いで遅刻。

挨拶もそこそこに早速電話対応やら仕事に対する細かな指示を、同じくパートでちょっとだけ先輩の人から受けることに。

これが一つ一つ馬鹿みたいに細かい!

電話を取るときは一字一句間違えてはならず、声が小さければまさかの「やる気ねえなら帰れ!」と社長から怒鳴られます。

何故だ…。

思わず帰りますって言いそうになりました。

そんな怒られ方はまだ序の口で、仕事の量も半端なく、一つの仕事に何分かかったのかまでを日報に記載しなければなりませんでした。

その作業に時間がかかってると判明すると、社長から「なんでそんな時間かかんの?俺なら3分で出来る」って言われるんです。

なら自分でやればって話ですよね。

そんなことが日常茶飯事で。

パートで入ってんのに仕事に対して求められることが重すぎて、もう嫌ってなりました。

しかし、給料が良かったんです。

社長のゆうことは意味不明な時や理不尽な事が多すぎましたが、給料が良いのでなんとか辞めずに過ごすにはどうすればよいのか…。

パワハラ社長は仕事をちゃんとやれと言っていることに気づく

そこで私は、ある日突然、吹っ切れたんです。

そして、冷静になりました。

そこから自分がやったこと。

「結局社長は、何が言いたいんだろう?」

本質さえ掴めれば、言い方に難ありではありましたが、結局「お客様に迷惑かけるな」「無駄な作業をして無駄な時間を過ごすな」「さっとやってさっと帰れ」。

結局、本質はなにもおかしなことを言っていないと気づいたんです。

冷静に、素直にそのまま言えばいいものの、声が小さいだけで帰れって、意味わからないんですけどね。

しかしそれも、「声が小さいと、問い合わせてきたクライアントも不安になるから」に繋がるんだと。

なるほどなぁと。

まちがってはないです。

お客様が何を求めているのか考えて仕事する

分単位で仕事を記録するのも、スピードアップで効率を上げる意識に繋がるわけですし。

なんでも物は考えようかなぁと思いました。

これが20歳そこそこでここで働いてたら無理だったかもしれませんが、10年社会経験をしてここに入ってきていたので、ある程度、冷静になれたんだと思います。

そう思うように心がけてから、社長が劇オコしてても「さて、今回はなにを言いたいんだい?」と、心の中で唱えるように。

そして、「ピンポーン!」と鳴ったら、本質が掴めたときの合図です。

感情はデザインで言うところの「装飾程度」にしか考えず、一番重要な「お客様(ここでは社長)が、なにを求めているのか?」に意識を集中させるんです。

すると、正解に繋がる。

そんな感じでなんとか乗り越えました。

今では仕事も辞めて、フリーでたまにロゴとかイラスト作ってますが、あのときの経験を生かして、「サクッと作ってあとは自分の時間にあてる」って区切りがちゃんとつけれるようになりました。

あの社長のおかげで、今は随分と楽して働けてます。