今回は、30歳銀行員(女)さんが、日々心のない言葉を発してくる男性パワハラ上司をぎゃふんと言わせたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ解決方法としては、1.年上のパート勤務のおばちゃんに相談する、2.パワハラ上司に直談判、3.パワハラを社内ホットラインで相談、などがあるそうです。この内、社内ホットラインに相談後、パワハラ上司が異動したとのことです。

昇進と成果に男女差別があるパワハラ

30歳女性です。

大学卒業後、新卒で群馬県にある銀行に総合職として入行しました。

窓口に座りお客様を担当する一般職とは異なり、スーツを着て外回りをする総合職は女性がとても少なかったため、周りはほぼ男性行員でした。

もちろん上司も100パーセント男性で、中には女性総合職と一緒に仕事をすることが初めての方もいました。

実際の業務は男女の差は全くないものの、男性社会だからなのか、上司から掛けられる言葉ひとつひとつにとげがあり、「男はこんなことでくよくよ悩まないよ」や「女の人にどう指導すれば良いかわからない。力勝負だから戦う前に負けてるよね」という話を幾度となくされてきました。

成果を上げても、「女だからここまでしか昇進できないね。残念だけど」や「いやいやこんなの成果に入らないから」という話をされたこともあります。

これがいわゆるパワハラだな、と気づいた時にはすでに2年ほど経過してしまっていました。

パワハラ上司をぎゃふんと言わせい

どうしようもなく悔しい気持ちがこみ上げ、日々心のない言葉を発してくる男性上司にぎゃふんと言わせたくなりました。

辞めたい気持ちを抑えつつ、まずはぎゃふんと言わせることに注力しようと思いつき、あらゆる手段を考えました。

そこで、救世主が目の前に。

50代の窓口係りのパート勤務の女性です。

普段業務場所も異なり、言葉を交わす機会が少なかった方でしたが、意を決して相談してみることにしました。

その女性は勤務歴も長く、上司の方とも良い関係を築いている方で、もっと早くに相談をしていればな、という気持ちになりました。

パワハラ上司に直談判

私の相談を聞いた後すぐに、「このまま我慢してて、あなたが辞める姿しか想像できない」という言葉と共に、即行動に移してくれる強い女性でした。

まずは当事者である私の上司に直談判にむかい、言葉ひとつひとつに思いやりがないこと、男女関係なく成果はりっぱな賞賛に値することを話してくれ、最後には私の有給取得の許可を求めてくれました。

ぐうの音も出ない上司の姿は今でも忘れられません。

パワハラ上司に「ぎゃふん」と言わせたい

しかしながら、まだ「ぎゃふん」と言わせるところまで至っていませんでした。

つぎはとにかくぎゃふんと言わせたい気持ち一心で業務にも注力したり、資格取得にむけての勉強をしたりと、業務外でも力をつける為に頑張りました。

銀行は異動がつきものです。

業務成績で異動先も異なってきます。

パワハラを社内ホットラインで相談

救世主であるパートさんと散々相談して決めたのが、「上司について会社内のホットラインに相談する」ことでした。

ホットラインとは、上司や同僚に言えない相談を聞いてくれる人事部が運営するシステムで、入行時の研修でも何かあったらなんでも電話していいと言われていました。

今がその時と確信し、いままで受けた心無い言葉や態度を振り返り、全て報告する形を取りました。

後日、人事部から上司あてに電話連絡があったのは言うまでもありません。

その後、支店長や他部署の上司の方にも色々と話を聞いてもらう機会があり、これでこのパワハラ問題は自分だけのものではなくなりました。

安心感と達成感の両方を味わえた瞬間です。

パワハラ上司が異動

私が辞める前に、上司は地方の支店に異動になりました。

人間関係でこじれると昇進の可能性もすごく低くなるのがこの銀行のしくみで、おそらく異動が発表された時に、上司はぎゃふんと言わざるを得なくなったと思います。

助けてくれたパートさんには頭が上がりません。

こんなにも話を聞いてくれること、有言実行することは勇気があれば簡単なことを教えてくれた方は他にいません。

上司の最終勤務日の定例会で、「この世の中、もう一度自分の行いを見つめ直して業務に励むこと」と支店長が送ったハナムケの言葉に全て集約されています。

見つめ直して出直してこい、と私は心の中で叫びました。