今回は、18歳元ディスカウントショップアルバイトさんが、パワハラ先輩から、仕事を教えてもらえず無意味に叱られたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ対策として、「笑顔で挨拶する」、「仕事の幅を広げる」は効果がなく「仕事を辞める」のが一番良いとのことです。「仕事を辞める」際は、「その場所だけが全てではないと思う。」ことが大切だとのことです。

ディスカウントショップのアルバイト

宮城県の東部にある田舎町で育った私は、高校を卒業後に仙台で一人暮らしを始めました。

進学や就職をする訳ではなく、趣味の楽器を続けていきたかったからです。

引っ越して、すぐにバイトを始めたのは、家から徒歩10分位のディスカウントショップでした。

2階建てで、1階に中古の楽器・オーディオ・CD・DVDなどがあり、私は2階のパソコンや周辺機器や細かい部品などが販売されている方の担当になりました。

面接では、店長も優しそうな方だったので受かった時は嬉しかったのですが、実際に店長や社員は1階を担当し、顔を合わせる事は朝礼位で2階は先輩アルバイトが場を仕切っていたのです。

20代後半の男性が2人と女性が1人で、この日休みだった方が後3人いました。

トイレ掃除が汚いと言われるパワハラ

初日の挨拶から2階の先輩達は私は見るなり『何歳なの?』と聞いてきて、『18です』と答えると目付きを変え、軽い挨拶の後から全く話しかけてくれませんでした。

ポツンと残され、まず何をしなくてはいけないのか分からずに聞いてみると『トイレ掃除から』とトイレに連れていかれバケツと雑巾を軽く投げられました。

私はトイレ掃除を済ませ、次に何をするればいいかと再度聞きに行くなり女性の先輩がトイレを見に行き『汚すぎ、最悪』とため息をつきました。

謝罪をすぐにしましたが無視をされ、仕方なく近くにあったはたきを持って店内の商品を掃除して回る事にしたのです。

実際に、この日はそれで数時間が経過し退勤しました。

掃除がそんなにも汚かったのだろうかと思い、次の日はもっと頑張ろうとしたのですが、朝礼が終わるとまた無視をされ、その日も更に次の日もはたきだけで5時間は掃除をしていました。

仕事を教えてもらえず無意味に叱られるパワハラ

先輩達はレジの周りで何やら話をしたり作業をしたりしていましたが、少し手が痛くなり休めていると走って私の元へやってきて『休むな!』と怒鳴られたりもしました。

フロアの角の方を掃除しても『お前は見えない位置で何をしてるんだ』と言われたり、レジを教わっていないのにやらされたり無意味に叱られたりと屈辱的な思いを毎日してきました。

私が何をしたかも分からず、何故そんなにいじめてくるのか悩み10個も離れた年下をいじめるのは大人として最低だと思う様になりました。

家に帰れば泣いてしまいがちでしたが、私は悔しくて仕方なかったので、そのいじめに立ち向かおうと思う事にしたのです。

パワハラ対策1:笑顔で挨拶する

まず、挨拶を無視されても、私は常に笑顔で目を見て大きな声で挨拶をする様にしました。

先輩達は最初驚いた顔をしていましたが、また無視を始めたので私は怯む事なく1人1人にそれを行ったのです。

パワハラ対策2:仕事の幅を広げる

次に、はたき以外の仕事をどうしても欲しくて、いつも怒鳴られ犬の様に、シッシッとされるのを強引に『先輩の作業、私もやります!』とお仕事を少しずつもらう様にしていきました。

それでも、陰口を叩かれたりしましたがなるべく気にせず、これは仕事なのだと時間が過ぎるのを待っていました。

フロア全体は決して広いわけではないですが、小さな部品も多かったので、一個一個細かな溝まで拭いてピカピカにしていきそれで時間を稼ぎました。

先輩がまた走ってきたのが見えたら、部品が入った入れ物自体を先輩達の目の前に持って来て作業する事も多々あり、そんな私が面白くないのか舌打ちはよく聞こえていて今でも忘れていません。

その間にも何かやる度に文句を言われ、店長にもついに私が何かやらかしていると言う事で呼び出されましたが、逆に先輩達から受ける日々のいじめを訴えたりもしました。

しかし、長年働いているからか店長は私の言葉など信用せず、先輩達の話しばかりを信じるばかりでそれには愕然としました。

パワハラ対策3:仕事を辞める

ついに精神が辛くなってきて1日体調を悪くしましたが、それでもただの仕事だと言い聞かせ仕事の他では、好きな事に打ち込めたので我慢出来たと思います。

しかし、店長さえも私の話を聞いてはくれず居る意味があるのかと悩み、仕事を始めて3ヶ月ちょっとで、ついに辞める事を決めました。

店長に辞める事を告げると、すぐその日に辞めさせてもらいましたが、制服などの洗濯もあるので、後日届ける事になりました。

何もかも吹っ切れて、先輩達に挨拶をしにいくと近頃、少しだけ話せていた女性の先輩だけは『そっか、お疲れ様』と言ってくれましたが、他の先輩達はただくすくす笑っていました。

数日後に制服を渡しに行くまでに、郵送するかなど悩みましたが、他の仕事を探したり趣味を楽しんで気持ちを切り替え、手渡しで返しに行く事が出来たのです。

パワハラ対策4:その場所だけが全てではないと思う

いつも出勤の際は見せなかったパンクファッションで行き、それには凄く驚かれ、そして、もう2度と会う事はないだろうと『社会に出てまだ未熟ですが、一番初めに働けて良かったです。こんな最低な所以下はないので夢を見なくて済むと思います。』と言い放ち、その場を後にしました。

すっきりしました、決して良い事かは分かりませんが、私の中でモヤモヤした気持ちは晴れ晴れとしました。

今回、経験し、いじめや酷いパワハラは無理に気持ちを前向きにせず、その場所だけが全てではないので、詰め込まず吐き出す事だと思いました。

助けてくれる人がいれば良いのですが、誰1人として味方がいなければ辞めても良いのです。

圧し殺して仕事をしていても相手は面白がり、エスカレートする可能性だってあります。

私は本当に辞めて良かったと思いました。

そして、決して自分がいじめやパワハラをする側にはなりたくないと思いました。