今回は、30歳会社員さんが、直属の上司から受けたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ対策としては、1.パワハラの事実をメモし録音する、2.上司よりも上の上層部(社長)にパワハラの内容を全部話す、3.同僚への根回し、4.労働監督署への相談、5.退職を検討、などがあるそうです。

パワハラ上司のパワハラ事例

私は30歳で東京都の印刷会社で印刷オペレーターをやっています。

パワハラをしてきたというのが、私の直属の上司だったのですが、まず具体的にその事例を挙げていきます。

1.上司から毎日、よくわからない説教

具体的には退社時ポケットに手を入れて帰っていたら「手をポケットに突っ込みながら帰るな!子供じゃないんだから」。

また、時には上司が先に帰るときに私がお疲れさまでした、というと、「お疲れ様は目上の人にいう言葉だから使うな」などなど、ここでの言葉は実際よりも軽めに見えるかもしれないですが、基本的に言葉遣いは悪く、常日頃から威圧的な態度を取っている方でした。

2.評価が不当

今ではある程度改善しましたが、当時は人事評価というものが適正に評価できていなく、ほぼ全て上司の気分次第で付けられているので、上司の機嫌を損ねたり、上司が気に入らなかったら評価はされません。

そして、それがボーナスなど給与に影響するので、当時はすごく困りました。

3.上司と基本的にやっていることは同じなのに勤務時間が自分だけ長い。

17時が、一応定時とされている会社で、基本的に上司は定時に退社をしていました。

しかし、私は毎日22時以降になってしまうことが普通で日を跨ぐことも非常に多かったです。

上司と自分のやっていることは同じ業務なのに、仕事はかなり押し付けられていました。

印刷業ですので、今日中に刷ってほしいなど急ぎの仕事が結構あるのですが、その場合、基本的には私のほうに仕事は降ってきます。

4.仕事していない人は見て見ぬふりで仕事をしている人間にはあたりが強い

印刷業は割と忙しいところが多いですが、自分のところは忙しい人は忙しいけど暇な人は暇というような部署間の業務量に差異が激しいところでした。

自分とは違う部署では朝会社に来て、10時ごろにはうたた寝をする社員もいました。

私の直属の上司とは仲がいいらしく楽しそうに食事をしている光景を何回か目にしたことがあります。

その社員が寝ていることは社内では有名で普通に接していることに憤りを感じたこともございました。

5.仕事を教えない

入社後、ある程度仕事の仕方など座学やOJTなどで教えるところが普通だと思いますが、私の場合、教育というものが一切なく、非常に困った経験があります。

その時は、機械のマニュアルを読み込み、残業をして、仕事で機械が動いていない時に試行錯誤して使い方を学んだり、仕事の仕方もいろいろな部署の方に教えていただきながら覚えることもできました。

その覚えている途中も愚痴を言われながら必死にやっていた記憶があります。

退職を検討

そんな、毎日だったのですが、入社してから3年がたった時、仕事自体は好きだったのですが、どうしても直属の上司と反りが合わなかったり、パワハラに耐え兼ね退職しようと退職届の書き方をインターネットなどで検索をしたり、転職サイトを覗いたりしていました。

ただ、どうしてもそのような横暴な振る舞いをしている上司が許せなくなり、言いたい事全部言ってから、それでも会社から我慢しろなど、環境が変わらないようであるなら退職をしようと決意して、ささやかな復讐ではないですが、どうにかして、このような振る舞いを会社に言わないといけないと思って準備をしました。

パワハラの事実をメモし録音する日々

この上司というのが外面だけはいいので、横暴な振る舞いをしているということが、会社に伝わっていなく、そういうところはすごくうまい人であったので、いろいろ内容などをメモに全て書いていきました。

また、言い逃れできないように録音レコーダーも購入し、日々の態度を録音したりしていきました。

上司よりも上の上層部にパワハラの内容を全部話す

直属の上司のさらに上の上司と社長と話す機会を作り、日々の横暴について全部話しました。

準備した中には部署の同僚の証言なども用意をしていたので、社長や上司の上司もすぐに信じて下さり、そこからはトントン拍子で、その直属の上司は降格もして、社長の評価も実はそんなに良く思っていなかったというので、もっと早く相談しておけばよかったなぁと今では思います。

また、録音は盗聴になってしまうので、最後の切り札的に持っていましたが、使わずに済んでよかったです。

同僚への根回し、労働監督署への相談もパワハラ対策に有効

現在、パワハラで悩んでいる人がいたらメモや録音などしっかりと記録を付けること。

また、社長など上の者に告発という形を取るのであれば、同僚など根回しをしっかりとしておくことをおすすめします。

また、私は会社が話をわかってくれたからよかったのですが、そうでなかった場合も想定して労働監督署への相談なども検討をしていたので、やっぱりその場合は証拠となるメモや録音が必要となってくるので、パワハラになるか、わからない場合でも、メモをしておくことをお勧めいたします。