今回は、30代元非常勤講師(女)さんが、パワハラ上司から、仕事をやっているのに仕事をやっていないと言われたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ解決方法としては、1.仕事をやっている姿を周りにアピール、2.仕事をしている所をワザと周囲に見せる、3.人間として賢くなる、などがあるそうです。

英語科の主任からのパワハラ発言

30代の専業主婦です。当時は20代で、大学院に通いながら名古屋の高校の非常勤講師をしていました。

当時は英語を教えていたのですが、中には習熟度別の授業があり、複数の教員とレベル別に分けられた生徒たちを教える、ということがありました。教える生徒たちは、レベル別によってクラス分けされているわけですが、教えている内容は同じですので、教員同士で話し合いをしなければいけません。

しかし、職員室でじっくり話し合いたい人もいれば、歩きながらざっと話し合えれば良いという人もいます。そんな中、私のペアの教員は歩きながら話せれば良いという人だったため、私たちは教室に向かいながら今どこの項目をやっている、などという打ち合わせをしていたのです。

しかし、ある日、英語科の主任に呼び出され、「非常勤講師ではあるけれど、ちゃんと授業に余裕を持って職員室に来て、ちゃんと打ち合わせをしてほしい」といきなり言われたのです。

告げ口

私が何をしているかということも全く確認されず、まるで打ち合わせを全然していないかのように言われてしまい、私は何のことを指摘されているのか全く分かりませんでした。

するとその後、実は私のペアの教員の権限の中にいた同じ英語科の教員が、私たちが職員室で打ち合わせをしていないため全然打ち合わせをすることなく授業をしていると勝手に思い込み、確認をすることもなく主任に言いつけたということがわかりました。

犬猿の仲の私の部屋の教員は専任教員でしたので、その人に確認すれば良いものを、その人に確認できないからということで、私がまるで打ち合わせをしていないかのように一方的に決めつけてきたのです。全くいい迷惑です。

仕事をやっている姿を周りにアピール

その後、私は敢えて人に見せるかのように打ち合わせをするようになりました。

例えば、人の話も聞かずに注意をしてきた主任やその教員が職員室にいる時を狙い、敢えて大きな声でペアの教員のところに行き、「ここのところを教えていただきたいんですが」「今どこを教えていらっしゃいますか」などと大きな声で聞くようにしたのです。

誰がどう見ても私が打ち合わせをしようとしている、私が話を聞きたがっている、ということがわかるようにするためです。

本当は歩きながら5分話し合えば良いような内容であったとしても、わざとらしくその様子を周りに見せ、「あの先生最近頑張ってるね」と言わせるように仕向けました。

仕事をしている所をワザと周囲に見せる

その結果、主任や私に文句を言ってきた教員からは「最近はきちんと打ち合わせをするようになった」という評価を受けました。

確かに最初から打ち合わせをしていたのですから、そもそも打ち合わせをしていないかのように決め付けられること自体が不本意なのですが、このように決めつけた言い方をしてくる人には何を言っても無駄です。

また、非常勤という立場上、専任教員に歯向かっても良い事はありません。ですから、誤解をしている人たちに、あえて見せつけるかのように動く、わざと仕事をしているように見せかける、たとえ時間や手間がかかったとしても、周りに仕事をしている姿を見せる、ということこそ、誤解を防ぐために大切かもしれないと感じました。

本当はしっかり話し合い、自分はこのように打ち合わせをしている、もう1人の先生にも聞いてほしい、などと意見を正直に述べると良いのかもしれません。

しかし、正直なところ非常勤講師としては、そのようなトラブルに巻き込まれるのはごめんです。時間単位でお給料をもらっており、そもそも教材研究等の時間が、お給料に含まれていないにも関わらず、勝手に誤解されてお小言を言われるなんて本当にこりごりです。

だからこそ、人間は賢くならなければいけないと感じました。わざと仕事をしているかのように見せる、ということがポイントです。