今回は、30代会社員(男)さんが、先輩、上司からただただ怒られたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ解決方法としては、1.個人の尊厳を意識する、2.IT化、3.上司と自分が対等だという意識を持つ、4.弱者の声を上げやすくする仕組みを作る、などがあるそうです。
先輩、上司からただただ怒られるパワハラ
年齢は、30代で職業は会社員です。性別は、男、住んでいる地域は北海道です。
私は、前職でIT関連の会社で働いていました。先輩が上司から怒号を受けている状況を隣で毎日聞いていて自分もストレスを受けました。本当にこの会社に入ってよかったのだろうかと思いました。
また、強制的に東京に転勤になり(欧米ではこれは人権侵害)、そこでも無茶な納期を言い渡され、それが出来ないと色々な人から怒られ、自分の頭がおかしくなっていきました。また、出来るまで残業させられ、帰宅時間は終電ギリギリが日常となっていました。
こうした激務が続いた結果、人から何か言われたことに対して上手に反応できなくなってしまったのです。それに対しても「何故、何も言わないのか」と怒られ続ける羽目になったので、必然的にうつ病になってしまい、結局その会社を退職することになりました。
当時、先輩からも上司からも何も教えられることなく、資料を見せられ、それだけで仕事をしていくような感じでした。報告や相談の仕方についても「お前は日本語が喋れないのか」と言われたこともありました。
もちろん、自分の仕事の仕方にも問題があったのかもしれません。しかし、だからといって解決方法を一緒に考える指導を怠り、ただただ相手の人格をなじるような上司・先輩に囲まれた環境は今考えても異常だったとはっきり言えます。
パワハラ解決方法
個人の尊厳を意識する
パワハラ問題は、年々増加しているのはなぜか…ということを考えると、日本的民主主義が崩壊しているからだと思います。日本人は一度「日本国憲法」の条文を見るべきだと思います。個人としての尊厳など意識する必要があります。そもそも、民主主義と資本主義を合体させているところからも矛盾が生じてくる可能性があります。
IT化
会社は、利潤追求のためなら、社員を犠牲にしてでも、その利益を得るという構造を変えていかなければいけないと思います。日本は欧米諸国に比べて、手続き処理に時間がかかる傾向があります。その部分をIT化して、事務的な処理については、エラーがおこらない仕組みにすると、人為的ミスによるパワハラが改善される可能性があります。
上司と自分が対等だという意識を持つ
過労死問題もかなり問題になっていますが、これは、日本人の精神の傾向として、何がなんでも完成させることを意識しすぎて、柔軟的なアイデアが閃かないこともかなりいけないことでしょう。
日本人は、目上の人に対する絶対服従的な意識が強すぎる傾向があり、主人と奴隷という構図がパワハラにつながっているのではないでしょうか。ですので、自分と上司を対等だという意識を持つことでパワハラを回避する術が見つけられるかもしれません。
特に、トップダウン的な企業構造になっている場合はかなりの危険性が潜んでいます。トップだけが決定権をもつことは、民主主義に反する行為です。
弱者の声を上げやすくする仕組みを作る
昔は頻繁におこなわれていた労働組合によるストライキなども減っているので、弱者の声を上げやすくする仕組みも必要です。
例えば、団体でストライキを起こし、正当な主張と認められた場合は国からの補助金などの交付を受けれるような仕組みがあればいいのではないでしょうか。
また、ハローワークで仕事を探す際に、パワハラを受けて会社を退職した場合は、パワハラを証明するものがあれば次の会社に採用される確率をあげ、前の会社に対してペナルティを課すというようなことも有効的な手段だと思います。
顧客第一主義を掲げている会社は、それを一旦改め、客と社員は同等という意識をもつ仕組みづくりが必要かもしれません。
店員に対して、不必要な要求をしてくる客(カスタマーハラスメント)に対しては、価格を倍にするなどのペナルティを課すなどすれば良いと思います。そうすることで社員へのしわ寄せを予防する効果が期待できるでしょう。