今回は、40代会社員(男)さんが、パワハラ上司からの公開説教と無視を2年間受け続けたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラに耐える方法としては、1.仕事を辞めないで継続する強い意志、2.職場の同僚からの応援、3.パワハラ上司の話を聞き流す、などがあり、パワハラ解決方法としては、1.コンプライアンス委員会へ報告、2.他部署の上司に報告、などがあるそうです。

パワハラ上司からの公開説教と無視

40代会社員で東京で仕事をしています。仕事の内容はシステムエンジニアです。私がパワハラを受けたのがちょうど4年前で、2年間パワハラを受け続け最終的には打ち勝ちました。

パワハラの内容はいたってシンプルで、上司からの公開説教と上司からの無視です。仕事で1つミスをしたことがきっかけでパワハラが始まりました。そこから大して影響がない細かいミスまでも、重箱の隅をつつく様な感じで毎日指摘し続けます。

そして、ミスの内容を公開説教という形で毎日30分から1時間程度、上司の机の前に立たされて受けます。その光景は周りから見ると、大変滑稽な様子に見えたと思います。さらに上司が無視するパワハラは、上司主催の職場の飲み会で、私がお誘いを受けないという無視です。

上司から見ると楽しく職場の仲間と飲みたいという気持ちなんでしょうが、毎回招集から漏れるという始末です。仲間からは、なぜ誘われないのかを不思議に見る人もいて、気を使ってくれるのですが、上司は御構い無しの振る舞いです。挙げ句の果てには、評価も下がり、給与も年収で50万円程度さがりました。

しかしながら、耐え続けられた理由としては2つの対策があったからです。

パワハラに耐える対策

仕事を辞めないで継続する強い意志がパワハラへの耐久性を向上する

1つ目は、モチベーションの維持です。確かにこの様なパワハラの仕打ちをうけると気持ちが塞ぎ込んでしまいますし、ひょっとすると、うつ病になるリスクもあります。

しかしながら、耐え続けた原動力となった気持ちは「こんな上司のために自分の仕事を奪われてたまるか」という強い意志を持つことにより、耐えることができます。

職場の同僚からの応援がパワハラへの耐久性を向上する

2つ目は、影の応援団をもつことです。上司からのパワハラを受けている姿は職場の全員がわかってくれて、理解をしてくれました。仲間からの励ましも次第に強くなり、自分の周りには影の応援団がたくさんいることが目に見えて把握できるようになりました。

この応援団のおかげで、仕事を辞めることなく、パワハラを受け続け、それに耐えることができたのだと思います。このような2年間のパワハラ生活でしたが、或る日突然、このパワハラに終焉が訪れます。

パワハラの終焉

それは、社内のコンプライアンス規定の違反で上司が事情聴取され、その後社外へ出向という形で異動をしました。コンプライアンス規定の違反については、内部で告発されたようです。聞くところによると私が受けていたパワハラがあまりにひどいものだということで、影の応援団の1人が他の部署の上司に報告し、その上司が社内のコンプライアンス委員会へ報告した様です。

そして、報告した他部署の上司は以前、私がパワハラを受けていた上司から散々バカにされて、パワハラを受けていたようで、自分以外にパワハラの犠牲者が出ていたことに対し、大変憤りを感じていらっしゃったようです。この結果、私の2年間のパワハラの仕打ちは終わり、現在では大変平和な職場環境で、仕事をしています。

パワハラ上司の話を聞き流すことがパワハラへの耐久性を向上する

現在、不運ながらも私のような上司からのパワハラを受けている方がいらっしゃるかもしれませんが、私が2年間に実践した、モチベーションの維持、影の応援団作りの2つ以外に、もう1つアドバイスを教えるとしましたら、それは聞き流しの技術です。

聞き流すことで自分の気持ちも楽になります。全てを真に受けてしまうと、気持ちが塞がってしまいます。また、聞き流しができないのは、その方がとても真面目で完璧主義なのだと思います。

例えば、自分のミスを糾弾する上司がいたとして、ミスはミスで反省すべきですが、そのミスから派生するような内容の言葉は全て聞き流すことで、気持ちも少し楽になります。また、聞き流しをする際には、少しだけ不真面目に、別のことを考えると、案外聞き流しができるものです。

モチベーションの維持、影の応援団作り、そして聞き流しの3つのポイントを守って、パワハラから解放されることを願っています。