今回は、30代パート(女)さんが、偉そうな営業責任者から悪態をつかれたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ解決方法としては、1.人事部の偉い人に訴える、2.パワハラ対策への要望メールを人事部に一斉送信、3.人事部からの面談で不満をぶちまける、4.周囲の人と一致団結する、などがあるそうです。

営業責任者のパワハラ

東京在住の30代女性です。パートで働いている職場でパワハラを受けていました。私の仕事はチラシ制作会社の事務で、営業さんの仕事のフォローや雑務をメインで行っています。しかし、その営業の責任者がとにかく偉そうで堪りません。

自分が一番頭が良いと思いこんでいるところがあるようで、他の人の意見など、まったく聞きもせずに自分の考えを押しつけてきます。一番被害に合っているのは、その人の部下にあたる営業さんであることは間違いないのですが、その矛先は私たち事務のパートにまで及びます。

その責任者は、偉そうにしている割には仕事が雑で、書類の不備があって再提出をお願いすることや、指示が曖昧でわかりにくいことが日常茶飯事です。わからないまま仕事を進めるわけにはいかないので質問をしに行くのですが、その度に心底面倒くさそうな顔をします。

こちらが「今よろしいですか」と訊くようにしても「はいどうぞ」と言いながら目線はずっとパソコンを向いていて聞いているのかいないのかがわかりません。挙句の果てにため息をつきながら「こんなことも考えられないのか」や「本当に気が効かない」というような悪態をつきながら対応をしてきます。

こちらも二度手間以上に面倒なので質問などしたくないですが、勝手にやって本部から問い合わせがあると激怒するのでそうもいきません。若い子は完全にその責任者に怯えてしまって、私が対応することが多くなってしまいましたが、毎日対応しているうちに私もいよいよ我慢の限界を迎えてしまいそうになり対策を考えるようになりました。

パワハラ対処方法

最初は、事務同士で愚痴を言い合っているだけでしたが、全員がその責任者には迷惑しているということははっきりとしました。

1.人事部の偉い人に訴える

そこで取った行動は、人事部の偉い人に訴えることです。

これについてはパートが騒いでも切られるだけですので、社員にやってもらおうとして担ぎあげましたが、結果としては失敗に終わっています。その理由は、社員は事を荒立てたくないという防衛本能が働いてしまうようで、あまり無茶なことはしたがりません。

直接被害の大きい営業さんと手を組もうと考えても、同様の理由でみんな泣き寝入りをしなければならない状態です。この方法は社員のリスクが大き過ぎるために、あまりうまくいきませんでした。

2.パワハラ対策への要望メールを一斉送信

次にとったのが要望のメールの送信です。働いている会社では人事部で「何でも相談してください」というメールアドレスを用意していましたので、そこに訴えることにしました。

パートさん十数人が、その方法に同意してくれたので、それぞれが責任者に対しての不満を書き込み、タイミングを合わせて一斉に送りました。こちらは効果が絶大で、複数のパートが一斉に相談して来るのは、異常な事態だと会社は捉えて、個人面談の時間を取ってくれました。

なかなかパートですと人事の役職者クラスの人と話すことはないのですが、せっかくの機会だったので遠慮せずに言いたいことは言わせてもらいました。他のパートさんも同様に言うべき事ははっきりと言っていたようで、そうするうちに事はどんどん大きくなり、ほどなく問題の責任者は異動させられることになりました。

営業さんに聞いたところ、営業数人にも人事部から面談の依頼があり、そこで普段不満に思っていることをぶちまけたようです。

パワハラ対策は周囲の人と一致団結するのが大事

私たちパートから発信した訴えが会社を動かすことになったので、問題の責任者には悪い気もしますが、私たちが安心して仕事ができる環境は整いました。泣き寝入りをしても上司に都合よく扱われるだけですので、訴えを起こしたのは結果としては非常に良かったです。

私たちが成功した理由は、周囲の人と一致団結してパワハラ上司の横暴について問題提起をしたことでした。会社の規模によって違いがありますが、現場の深刻な悩みは、なかなか人事部は把握出来ていません。

本当に耐えられないレベルのパワハラであれば遠慮することなく、しかるべき立場の相手に訴えることが最も効果的でした。