今回は、30代元派遣社員(女)さんが、周囲から遠ざけられるパワハラを受け、派遣契約の更新を打ち切られたパワハラ体験談をご紹介してみます。派遣契約の更新を打ち切られる時は、自己都合退職にしないことが大事だとのことです。
周囲から遠ざけられるパワハラ
関西在住の、30代元派遣社員(女)です。以前派遣されていた、会社でパワハラ被害に遭いました。パワハラの加害者は、部署の中で一番偉いとされる局長と、年功序列で昇進した部長。どちらも、50歳を過ぎた年配の男性です。
会社内全体や、取引先でも、この二人はくせ者と評判になっており、扱いに困っていました。局長は、仕事ができない社員さんに、きつく当たり、暴言を吐いたり、罵倒したり、机を叩いて威嚇するなど日常的にパワハラが行われていました。
ある時、立て続けに派遣社員が辞めたことがありました。その原因は、毎日のように残業があることや、業務内容が事務的な要素がなかった為、望んでいた仕事とはかけ離れていること、性格のきつい女性社員がいること、などが挙げられるのですが、なぜか、隣に座っている私のせいだということになりました。
呼び出しを受け、警告のようなことも言われ、私の席の周りには誰もいないという状況を作り上げられたのでした。
更に、担当していた仕事を全て他の派遣社員に引き継ぎするよう命じられました。
それと同時に、局長からは無視をされるようになり、こちらが話しかけても一切返事をしなくなりました。これは、派遣の契約を終わらせようとしているなと思い、この先のことを考えるようになりました。
派遣契約の更新を打ち切られるパワハラ
案の定、派遣会社から、契約の更新をしないと連絡がありました。無視をするなら、徹底してほしいものですが、局長も部長も、仕事をしない上に、パソコンもろくに使えないので、わからないことがあると、なにごともなかったかのように話しかけてきました。やりすぎると訴えられるという怖さもあったのかもしれません。
自分なりに、契約を打ち切られた原因が何か振り返ってみたのですが、恐らく、うまく仕事をこなしていたことが、プライドの高い二人の気に触ったのだろうと思います。自惚れではありません。実際、私が来客中に「派遣はコーヒー入れるのが仕事や」と部長に言われたことがあります。
とはいえ、誰がクビにしろと言い出したのかはわかりません。他の派遣社員が言い出したのかも知れません。契約終了を告げられてからは、仲のいい人にも、あまり本音で喋らないようにしようと決めました。
社内には、コンプライアンス室もあり、この状況を訴えることもできたのですが、派遣社員という弱い立場でもあり、派遣会社に迷惑がかかってしまうということと、派遣先に全く未練がないこと、それに、結局は、社員をかばう結果になるだろうと思い、訴えませんでした。
逆恨みされるかも知れませんし、後々めんどくさそうですしね。ここでいちばん大事なのは、自ら辞めると言わないことです。(ただ、精神的に限界であれば、無理しないでください。)
自己都合退職にしないことが大事
私の場合は、契約がありましたので、契約途中で辞めてしまうと、自己都合となり、失業手当もすぐもらえない状況でした。すぐに就職先が見つかるとも限りませんでしたし、失業手当をもらうまでに3ヶ月の待機期間があると、生活が破綻してしまいます。
局長・部長は、自分から辞めると言い出すのを期待していたと思うのですが、ここまで嫌な思いをさせられて、自分にとって都合よく辞めないと納得がいきませんでした。
パワハラ対策は第三者機関に相談するのが良い?
正社員で働いている方は、コンプライアンス室に相談することは、効果的だと思います。人事異動など、なにかと対応してくれるかもしれません。
また、もっと酷い扱いをされた方は、各都市にある、労働局の労働相談コーナーを利用するといいと思います。私は、もう会社に関わりたくないと思ったので、利用しませんでしたが、会社に指導したり、訴える要素がある場合などは、弁護士も紹介してくれるようです。
パワハラをする人は、自覚がないので、公的機関などの第三者から注意を受けることで、少しは意識するようになるのではないでしょうか。平成も終わろうとしていますが、まだ、昭和的な考え方から抜け出せない人がいるのだと、またひとつ勉強になりました。
ちなみに、私が退職したあと、半年も経たないうちに、派遣社員が二人辞めたそうです。