今回は、40代パート(女)さんが、パワハラ弁護士から些細な事で長時間叱責されたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ解決方法としては、1.パワハラ上司と必要以上に接しないように工夫する、2.パワハラ上司に上手く対応できる人に対応をお願いする、などがあるそうです。

弁護士でもパワハラをする人がいる

私は関西在住の40代の女性で現在はパートとして働いています。私は以前に弁護士事務所で事務職員として働いており、その頃にある一人の弁護士からパワハラを受けていました。

弁護士と聞くと「正義の味方」というイメージを持たれている人が多いかもしれません。確かに弁護士はクライアントに対しては仕事熱心なことが多いです。

しかし、現実には弁護士事務所内で弁護士からパワハラを受けている人はいると思います。これは「弁護士全員がパワハラをするような人ばかりだ」という意味ではなく、残念ながら、どの世界にもパワハラをする人がいるということです。

些細な事で長時間叱責するパワハラ弁護士

当時、私は転職をして弁護士事務所で働きはじめたばかりでした。先輩事務員から仕事を教わりながら、毎日必死で色々なことを覚えていたと思います。

ときどき、上司である弁護士から怒られることがあっても、「自分がまだまだ未熟だから仕方ない」くらいに思っていました。しかし、数か月して仕事にも慣れてくると、「なんだか変だな」と思いはじめました。

特に何もミスをしていないときでも、その弁護士から大きな声で怒鳴りつけられることが、たびたびあったからです。あるときには「書類のホッチキスの止め方がおかしい」ということで30分以上叱責を受けました。

書類の束を左端でホッチキス止めしたのですが、その角度が斜めになっていないのがダメだったようです。確かに、斜めに止めないと書類が少しめくりづらいのはわかります。しかし、急いでいたのでホッチキスがやや縦になってしまっており、それがお怒りの原因だったのです。

自分も少し悪いのはわかりますが、さすがに30分以上叱責されると、「そこまで怒ることじゃないのに」と思います。

パワハラ上司と必要以上に接しないように工夫することが有効なパワハラ対策

パワハラを解決するために私がとった行動は、その弁護士とは必要以上に接しないことでした。仕事の都合上、どうしてもその弁護士に直接お伺いをたてなければならないとき以外はなるべく話をしないように心がけました。

一人の先輩事務員の方は、その弁護士にわりと気に入られていたため、できるだけその人に対応をお願いするようにしていました。弁護士事務所の事務員の仕事といっても、色々なものがあります。

たとえば、代表電話を率先してとったり、朝早く出所して事務所内の掃除をしたり、雑用のような仕事もあります。私はできるだけそのような下働きの仕事を担当し、先輩事務員に気に入られるようにしていました。

雑用のような仕事はやりたがらない人が多いため、そういった仕事をすると、先輩事務員には、ありがたがれると思います。そして、そういった雑用をこなしているからこそ、先輩事務員は私の苦手な弁護士との対応も代わりに引き受けてくれました。

パワハラ上司に上手く対応できる人に対応をお願いするのが有効なパワハラ対策

私が思うに「パワハラをするような人ともうまく対応できる人」がこの世には存在しています。自分がわざわざ矢面に立つよりかは、そういった人に対応をお願いしたほうが、みんなが幸せになると思います。

世の中は、わりと真面目な人が多いので、パワハラをするような相手にも誠実に対応しなければならないと考える人がいます。しかし、何らかの理由でパワハラを受けているのなら、気に入られようと努力するのはやめて、別の人に対応をお願いする手もあると思います。

その後も、「昼食に買ってきた肉じゃが弁当が気に入らない」などといったよくわからない理由で、その弁護士から叱責されることがありました。しかし、以前より接触回数を減らすようにしたことで、怒られる回数も減っていたと思います。

真正面からパワハラに向き合おうとせず、逃げるが勝ちという姿勢をとったのは正解でした。職場では自分に合う人ばかり存在するわけではありませんが、パワハラのような非常事態の場合は、積極的にその人を避けてもよいと思います。