今回は、30代会社員(女)さんが、特定の社員と交流するなと説教されたパワハラ体験談をご紹介してみます。パワハラ告発方法としては、1.パワハラの内容を文書として残す、2.スマホで会話を録音する、3.毅然とした態度を取る、などがあるとのことです。

パワハラした側はパワハラの自覚がない

現在都内で会社員をする30代の女性です。

実は最近転職したばかりですが、その原因は前職でのパワハラがきっかけでした。パワハラした側はパワハラだなんて自覚がないので厄介です。とにかく頭にきたので退職しましたが、今はやめて満足しています。

特定の社員と交流するなと説教されるパワハラ

私が受けたパワハラは以下の通りです。

発端は私の部署の先輩が、ある女性社員にセクハラをしていたことです。

実は前からその女性社員から、軽く「気持ち悪いラインが来る」というのを笑い話として聞いたことがありました。しかし、ある日とうとうその女性社員が管理職や部長らに訴えたらしく、社内は密かに混乱していました。

そうした社内の様子がおかしいことから、改めて彼女にセクハラを訴え出たのか聞くと、いやらしいライン以上に悪質な被害を受けたので訴えたそうでした。

彼女も憔悴しきっており、かなり複雑で不利な状況にもなっているらしく、相談にのっていたのですが、それを見た私の直属の女上司が良く思わず、ある日私を呼び立てました。

そして、一方的に「被害を受けたと言い張っている女性社員から何を聞いたのだ」と問いただし、最終的には彼女の言うことは事実と相違しており、実際は合意の上でのことだからセクハラにはならない、彼女と接触するのをやめろ、と言われました。

まったく納得がいかず、そもそも会社内でも会社外でも特定の社員と交流するかしないかは私の自由であり、それを上司だからと言って口出しされるいわれはありません。

さらに後日、この部長の対応が管理職の耳に入ると「合意なんて言っていない」と手のひらを返しました。あれだけ大声で堂々と合意だと言い張っておいてです。もう最低だと思い転職活動を開始しましたが、その前に恨みを晴らすためパワハラを告発しました。

パワハラ告発方法

パワハラ告発方法1:パワハラの内容を文書として残す

まず、もう退職の意志を固めていたので、私は退職理由と題してワードで16枚にわたり、セクハラをしていた先輩と、会社の対応、上司のパワハラについて記載し、批判しつくしました。

実は後日、セクハラの被害にあった女性社員が弁護士に相談に行った際、私の退職理由を見せたそうなのですが、証拠としても使えるといわれそうです。

例の女上司のパワハラの告発としては、何月何日、何時ごろ呼び出され、どこで誰とどういう会話をしたかを克明に記載しました。

実際、パワハラを告発するには、相手がパワハラをしたと認めることなんてほぼないため、音声などの証拠が必要になるそうです。ワードの文書として残すことは証拠としては弱いのですが、ないよりはマシというところです。

パワハラ告発方法2:スマホで会話を録音する

次に、パワハラの文書は会社の管理職に提出し、後日面談をすることになりました。

その際は、女上司に呼び出された時の失敗をいかして、スマホで会話を録音しておきました。

残念ながら管理職からパワハラ発言を受けることはなかったのですが、私がかなり克明にパワハラの内容を記載し、セクハラした先輩の日ごろの態度の変化なども詳細に記録して批判していた事から、私に対しては、かなり気を使って面談していました。

しかし、家族経営のような小さな会社では、長年在籍する身内を罰することはしません。

パワハラ告発方法3:毅然とした態度を取る

実際のところ、女上司からの呼び出し以降、退職するまで被害を受けることはなかったのですが、1番のパワハラ撃退方法は毅然とした態度だったと思います。

女上司からパワハラを受けた翌日、女上司はこれまで通り雑談をしようとしてきましたが、そういったものは全て受け流しました。

会社の他の社員との交流も避け、日々無言で仕事に取り組んだこともあり少し恐れられていました。

とはいえ、やめるからこそできたことですが、1番簡単で効果的な行動だと思います。

しかし、本来であれば、パワハラをした上司やセクハラをした社員に退職して欲しかったので、今回学んだことも記載します。

パワハラに勝つためには証拠を残すことが重要

まずは、証拠が大事だということです。

セクハラした先輩は、ライン上では決定的な証拠を残さずセクハラ行為に及んでいました。

それに共通することですが、パワハラ上司も私を直接会議室に呼び出しての密室での尋問と、後日は電話で「合意なんて言ってないから」と手のひら返しを行い、どちらもメールやラインなど証拠が残る形をとっていません。

なかなか予期せぬ事態に証拠を残すことは難しいですが、やはり、音声での証拠を残すこと、これがパワハラに勝つために1番有効だと思いました。